翼を広げると2メートル近くにもなるという大型のサギ。この野生動物とヘビが対峙したら、どうなるでしょう? 米国の写真家が先日、そんな貴重な対決シーンをカメラに収さめました。果たして結果は?
北米最大のサギといわれるオオアオサギ。魚を食べるほか、ネズミのような動物も鋭いクチバシで攻撃して丸のみするのだとか。そんなオオアオサギがヘビと格闘しているシーンが、米フロリダ州のセントマークス国立野生生物保護区で目撃されました。
野生動物たちの姿を撮影しているという写真家のジョージ・スティンソンさんが周囲をクルマで回っていたとき、この戦いに気づいたのです。彼はすぐにクルマを降りて、レンズを向けました。
オオアオサギの口元がふくらんでいるので、ヘビの一部を口の中に入れているようですが、ヘビはオオアオサギの長いクチバシから顔にかけて、グルグルと巻き付いて応戦。オオアオサギのほうも、のたうち回るようにして対抗していたのだとか。
結局、4分ほど戦いを続け、互角の相手だと思ったのか、双方が相手から離れ、この対決は引き分けに終わったそうです。
動物の写真を撮るには「忍耐と運が大切」と、スティンソンさんが言うように、そう簡単に劇的なシーンに遭遇して撮影できるものではありません。だからこそ、今回の撮影について「お宝ショットが撮れた!」と興奮したよう。スティンソンさんのこれまでのコレクションの中でも、トップ10に入るお気に入りのショットになったそうです。
【主な参考記事】
USA Today. Epic battle between heron and snake in Florida wildlife refuge caught on camera. October 26 2023