昨今の日本でよく話題になるのが、アメリカ発のハンバーガーショップ。ちまたでは「UMAMI BURGER(ウマミバーガー)」が上陸間近といわれていますが、アメリカ人は「本当にLOVEなバーガーはまだ日本に来てないヨ!」と言います。ではそのブランドとはいったい何なのでしょうか? 3人のアメリカ人にそれぞれのベストバーガーを教えてもらいました。
【その1】
シンプルだからこそウマい「イネナウトバーガー」
カリフォルニア出身のデミアン・ウィリアムスさんのイチオシは「In-N-Out Burger(イネナウトバーガー)」。シンプルなつくりが特徴で、基本形は「ダブルダブル(パティとチーズ2枚ずつ)」、「チーズバーガー」、「ハンバーガー」のみといういさぎよさです。
「メニューを絞っているぶん、素材やレシピにこだわっているんだと思う。冷凍モノは使わず、注文を受けてからひとつひとつ丁寧に調理してくれるよ。おいしくて価格も値ごろだから、毎日食べても飽きないハンバーガーさ!」(ウィリアムスさん)
豪快なイメージが強い米国ハンバーガーのなかにあって、味も見た目も上品で老若男女に愛されているとのこと。そんなイネナウトバーガーですが、実は数年前に原宿や京都で、店舗を間借りする形で超限定オープンしたことがあるようです。日本での正式なオープンは未定ですが、将来的に上陸の可能性は高いといえるでしょう。
【その2】
デカいスイーツやラーメンバーガーもある「レッドロビン」
コロラド出身のリア・コレアーさんのオススメは「Red Robin Gourmet Burgers(レッドロビン・グルメバーガーズ)」。ファストフードというよりはハンバーガーメインのファミレスといえる豊富なサイドメニューが特徴で、揚げ物、サラダ、スープといった料理のほか、スイーツやドリンクも充実しています。
「ハンバーガーもだけど、私のイチオシはスイーツ! 特に『マウンテンハイマッドパイ』というアイスクリームパイはボリュームがスゴくて写真映えもするので、日本の女の子もアメリカに来たらぜひ試してほしいわ!」(コレアーさん)
このレッドロビン、かつて「すかいらーく」が買収したものの、日本に上陸させることはなく手放したという過去があります。また2016年の春に、バンズの代わりにラーメンの麺を使った「レッド ラーメンバーガー」を期間限定で発売しました。これは米国で人気沸騰中のラーメンにインスピレーションを受けたということらしいですが、なにかと日本と縁がありそうです。いつか上陸してくれるのを期待したいですね。
【その3】
アメリカ人気No.1の最有力候補「ハビットバーガー」
最後に紹介してくれたのは、NY(ニューヨーク)出身のルーカス・ストゥレゾスさん。ストゥレゾスさんもお気に入りはイネナウトバーガーとのことですが、NY出身ということもあり、ここでは東京で大行列となったNY発のブランド「シェイクシャック」について聞いてみました。すると驚きの返答が……。
「『シェイクシャック』はNYの人気No.1バーガー店に選ばれたことがあって、確かに評価は高いね。日本でもすごい行列になったみたいでうれしいけど、全米でみるとライバル店は多いよ。そこで見逃せないのが『the Habit burger grill(ザ ハビットバーガーグリル)』さ。ここは2014年に”アメリカ最高のハンバーガーレストラン”調査で1位に輝いたこともあって、イネナウトバーガーはそのときの2位だから未上陸ならこの2つが最注目だね」(ストゥレゾスさん)
ハビットバーガーの特徴は、イネナウトと同じで冷凍モノは使わず作り置きはしない、オーダーごとにひとつひとつ手作りというのが大前提。さらに焼き方は鉄板ではなく炭火で焼くのがこだわりで、外はカリカリ、なかはジューシーで香ばしいとのこと。バンズもトーストしてありサクサクということで、このワイルドな味わいが人気の秘密のようですね。
【番外編】
6年前のベストバーガーオブザイヤーに選ばれた「ウマミバーガー」
ちなみに冒頭で述べた「UMAMI BURGER」も、米国版GQ誌の「2010年のベストバーガーオブザイヤー」に選ばれた実力店。タイム誌の「史上、最も影響力のある17のバーガー」に選出されるなど、米国屈指の人気バーガーショップです。この動向は個人的に追い続け、日本上陸時には必ずレポートしたいと思います。
※登場人物が持っているハンバーガーは、記事内の店のメニューとは関係ありません。
※この企画は、外国人留学生へのリサーチから得た知見をもとに、海外向けに日本企業のブランディングや商品PRのサポートを行う「LIFE PEPPER」とのコラボによるものです。
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