アップルが販売を中止したワイヤレス充電マット「AirPower」の試作品を、リークアカウントのKosutamiが入手し、公開しています。
AirPowerは2017年に発表されたワイヤレス充電マットで、iPhoneやAirPods、Apple Watchなどのデバイスを好きな場所に置き、同時に充電できるのが特徴となるはずでした。しかし2019年、「製品が社内基準を満たしていない」として、販売計画が中止に。非公式ながら、その理由は本体の加熱問題にあったとも伝えられています。
林北 AirPower 被砍掉的原因找到了
給 AirPods 充電燙到殼子起泡了😱😱😱😱 pic.twitter.com/dccZGbg75N— Kosutami (@KosutamiSan) December 17, 2023
Kosutami氏が入手したAirPowerの試作品は、15個の充電コイルを搭載。なお、最大22個の充電コイルを搭載した別の試作品も、後日作成されているようです。今回の試作品はApple Watchを充電することができ、2017年3月17日というファームウェアのインストール日や、特定のコイルを選択するコマンドも確認されました。
一方で、デバイスを不適切な場所に置くと、AirPowerが非常に熱くなるという問題も見つかっています。実際にAirPods Proの充電ケースを充電コイルから外れた場所に置くと、充電ケースが溶けてしまいました。アップルはこの問題を解決するためにAirPowerの充電コイルの数を増やしましたが、加熱問題が悪化するだけでした。
iPhoneやApple Watch、AirPodsを同時に充電できるAirPowerには根強い待望論があり、また電気自動車メーカーのテスラからは類似製品も販売されています。アップルは現在もAirPowerの開発を諦めていないとの報道もありますが、はたして製品販売にこぎつけることはできるのでしょうか?
Source: Kosutami / X via MacRumors