Googleは最新フラッグシップ機「Pixel 9 Pro XL」において、前モデルからあらゆる面で設計を見直したと強調していました。そこで、実際に修理業者が分解した結果、耐久性と修理しやすさが改善したと報告されています。
ハイテク製品の分解で知られる修理業者のiFixitは、早速Pixel 9 Pro XLをバラしています。まず、Pixel 6~8までは、内部に手を入れるためには画面を取り外す必要がありました。しかし、Pixel 9 Pro XLでは前面(ディスプレイ)と背面それぞれを別々に取り外せる「デュアルエントリー」設計になっていることが明らかになりました。
そのため、バッテリーを交換する場合、背面のガラスパネルを取り外すだけで作業を行えます。それでも、iFixitは画面側を外す際、部品を壊さずにやり遂げることに少し苦労している模様。
同じく「ギザギザのスライド式プルタブ」を引っ張ってバッテリーを取り外すのは難しく、前モデルから改善はされていません。
その一方、デュアルエントリー設計に伴い、画面が取り付けられる中央プレートが導入され、他の部品は反対側に配置されています。このプレートには、画面とバッテリー用のヒートシンクで覆われた大きな穴が真ん中に開いており、構造的な剛性を高めているのが確認できます。実際、本製品は「Pixel 8の2倍の耐久性」があるとGoogleは宣伝していました。
注目すべきは、USB-CポートがSIMスロットとともに独立したドーターボード(独立したプリント基板)上に置かれていること。これらが故障した場合でも、マザーボードに直付けでないため、簡単に交換できるわけです。
今回の動画は冷却用のベーパーチャンバーに触れていませんが、実際に冷却システムが優秀であることは証明済み。来年の「Pixel 10」シリーズではプロセッサーの性能が大幅に向上すると予想されており、非常に優秀なスマホになると期待できそうです。
Source: iFixit(YouTube)
via: 9to5Google