街中でタランチュラに遭遇することは、そうそうないでしょう。でも今なら、「1日に24匹ものタランチュラに遭遇した」と言う村人がいるほど、かなりの確率でタランチュラを見かける村が米国にあります。
米コロラド州南東部にあるラ・フンタ。この村は「コロラドブラウン」と呼ばれるタランチュラが多数生息する地域で、コマンチ国立草原の手つかずの大地に巣穴を掘っているのです。
9月と10月はタランチュラの交尾シーズンにあたり、オスのタランチュラがメスを探して歩き回るのです。日中の暑さが和らぐ夕暮れ前1時間くらいが、最もよくタランチュラが見られる時間帯とのこと。そんなタランチュラを目当てに、遠方から訪れる学者やクモ好きもいるそうです。
ラ・フンタは3年前からタランチュラのフェスティバルをこの時期に開催しています。グループでタランチュラの観察に出るツアーが開催されたり、タランチュラにちなんだ仮装パレードが行われたり、クモが登場する映画を上映したり。ちょっとした村おこしといった雰囲気です。
ちなみに、クモの研究を行う学者によると、北米に生息するタランチュラはおとなしい生き物であり、人間と遭遇すると「むしろタランチュラのほうが人間を恐れている」とのこと。恐怖を感じたら噛みつきますが、タランチュラ自身が危険を感じるような状況でなければ噛むことはなく、恐れる必要はないそうです。
【主な参考記事】
AP News. Spider lovers scurry to Colorado town in search of mating tarantulas and community. October 3 2024