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2024/11/27 19:00

今年は攻めたな! 駅伝選手が「毎年楽しみ」と語るナイキ「EKIDEN PACK」の新作が炎をまとって登場

ナイキは、駅伝からインスピレーションを得たデザインの「EKIDEN PACK」コレクションのシューズ4種を発表。10年以上続く本コレクションとなる新作は、駅伝が誕生して間もない頃のストーリーをインスピレーションした“炎”のデザインを採用した斬新なデザインとなっています。また、発表会では現役の駅伝ランナーによるトークセッションも行われました。

 

選手を照らした“伝説の炎”が再び足元に

毎年1月2・3日に行われる“正月の風物詩”箱根駅伝。第1回大会は大正9年(1920年)、1月ではなく、2月14日と15日の2日間で行なわれました。往路がスタートしたのは午後1時だったため、途中ですっかり日は暮れ、小田原中学徒歩部の生徒が松明(たいまつ)を持って、各ランナーを伴走しました。その松明の炎からインスピレーションを得たファイヤーパターンのグラフィックが、今回のEKIDEN PACKでは取り入れられています。

 

今回登場したEKIDEN PACKは「アルファフライ3」「ヴェイパーフライ3」「ズームフライ6」「ライバルフライ4」の4モデル。レース本番用から日々のトレーニング用まで、幅広いレベルのランナーの要望に応え、サポートできるラインナップになっています。

↑「それぞれのデザインのディテールと、アップデートされた『ズームフライ』と『ライバルフライ』は少し深めにお話します」と登壇したナイキジャパンの太田氏

 

「炎のデザインは、2002年に発売された『エア ストリーク スペクトラム プラス』にも取り入れられたものになります。日本の駅伝ランナーの意見を聞いてデザインされ、長く続くストリーク シリーズの一足ですけれど、ナイキのなかでも伝説的なモデルとして知られている一足でもあります」(太田氏)

 

ランニングの常識を変えた「アルファフライ」

アルファフライ3は今回の「EKIDEN PACK」最大の特徴であるファイヤーパターンをアッパーに纏います。ミッドソールにも、炎をイメージしたグラデーションが採用されているのがポイントです。

↑「ナイキ アルファフライ 3 プレミアム」3万9655円(税込)。ランニングの常識を変えた「アルファフライ」モデルを引き継ぎ、デザインを変更

 

また、シュータン部分には、エア ストリーク スペクトラム プラスでも採用されていた漢字で“戦(いくさ)”、戦うという文字が入る、日本由来のストーリーが色濃く反映されたデザインとなっています。ヒール部分にも、左足に“駅”、右足に“伝”と、それぞれ駅伝の文字が施されています。

↑左足のヒール部分には“駅”。シュータンには“戦”の文字が施されている

 

さまざまな歴史を打ち立ててきた「ヴェイパーフライ」

ヴェイパーフライ3も、ファイヤーパターングラフィックとミッドソールのグラデーションパターンのデザインがインパクト大。インソールも同様に、中敷にはブランディングとファイヤーパターンが施されています。

↑「ナイキ ヴェイパーフライ 3」3万7730円(税込)

 

シューズ自体の特徴としては、シュータンに配した軽いパッドが、シューレースによる足の甲の圧迫感を軽減しています。また、アウトソールの薄型ラバーを改良し、耐久性を損なうことなく素材使用量を削減し、厚みを抑えて軽量化。足裏のZoomXフォームはミリ単位で増量し、より滑らかな体重移動を実現させたランニングシューズになっています。

↑ヒールには「アルファフライ3」と同様に“駅伝”の文字

 

より軽く、より速く進化した「ズームフライ6」

ズームフライ6はナイキ最高のクッショニングのテクノロジーと、カーボンプレートのイノベーションを盛り込み、ランナーの練習の質の向上や自己ベスト達成をサポート。トレーニングからレーシングまで幅広く使えるハイブリッドなシューズとして、タフなロングランやテンポ走といったレースに向けた練習から、レース本番まで幅広く対応します。

↑「ナイキ ズームフライ 6 プレミアム」1万9800円(税込)。トレーニングだけでなく、レース当日にも対応する

 

また、「ズームフライ5」と同じズームXフォームとキャリアフォームの2層構造ながら、キャリアフォームが覆うように全体をカバーする上下の2層構造に変更。これによりズームXフォームの割合を増やし、キャリアフォームの割合は少し減らして、より軽量化を実現するとともに反発性の向上も実現しました。

 

さらに、ズームフライ6では、よりレースに近いライド感を出すためにヴェイパーフライ3と同じ形状のプレートを使用。スーパートレーナーとして適した硬さにプレートが調整されています。また、ヴェイパーフライ3と同じ形状のカーボンプレートですが、トレーニングでも快適に使えるように高さが調整されたプレートが採用されています。

 

ランナーがレースシューズに求める要素とトレーニング用のシューズに求める要素、それぞれを最大限に掛け合わせることが重要ということから、アッパーは軽さを保ちながらも長時間履いても快適で柔らかい素材のアッパーを採用しました。

↑2層構造のメッシュを採用し、通気性と耐久性を損なうことなく、靴下のような快適さも提供

 

部活生のためにアップデートした「ライバルフライ4」

最新のライバルフライ4は、前足部にZoom Airを搭載することで鋭い蹴り出しと安定した反発力を実現し、クシュロン 3.0フォームも前バージョンより柔軟性と反発性が向上。Zoom Airはナイキ独自のエアーテクノロジーで、エアと繊維が中に入ったエアバッグに上から圧力がかかることで、この中の繊維がたわみ、そして元に戻る力を活用して優れた反発力を生み出します。他の高反発なミッドソールのフォーム素材と違って、非常に長持ちし、薄くて接地感があるのも特徴です。

↑「ナイキ ライバルフライ 4 」1万1550円(税込)。イノベーションと価格の観点から部活生に人気のシリーズ

 

今までのライバルフライシリーズは、アルファフライやヴェイパーフライのような最速のレーシングモデルとは、デザインの印象が異なるモデルでした。しかし、今回のライバルフライ4では、より最速のレーシングシューズを彷彿させるような速さが感じられるデザインに仕上げられています。

↑中足部に搭載された丈夫なプラスチックパーツにより、前モデルよりも素早く反発力のある体重移動が可能に

 

シューズへの思い、駅伝への思い

発表会の後には、現役の駅伝ランナーによるトークショーが始まり、東洋大学の石田洸介選手、東海大学の兵藤ジュダ選手、中央大学の柴田大地選手、駒澤大学の桑田駿介選手が登壇。最新のEKIDEN PACKの印象や今後の意気込みを語ってくれました。

↑右から、駒澤大学の桑田選手、中央大学の柴田選手、東海大学の兵藤選手、東洋大学の石田選手

 

――最新の「EKIDEN PACK」の印象は?

「毎年シューズのデザインが楽しみで、このシューズを履いて早く走りたいです」石田選手

「炎を基調としたデザインが非常にモチベーションも上がりそう」兵藤選手

「特別なシリーズなので、頑張ろうっていう気持ちのモチベーションになります」柴田選手

「今年は今までいない奇抜なデザインで、すごいやる気を出させてくれます」桑田選手

 

駅伝とともに風物詩となっているナイキのEKIDEN PACK。彼らは新春にどんな走りを見せてくれるのか、そのときにはシューズにも注目してみましょう。そして、彼らの炎のような燃える思いが共有できるEKIDEN PACKのシューズで履いて走れば、ランをより楽しむことができるかもしれません。

 

 

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