AV
テレビ
2025/1/14 19:00

大画面に憧れるのをやめましょう! レグザ、「手が届く大画面」を複数ラインナップ。550万円ハイエンドモデルも発表

TVS REGZAは2024年11月に薄型テレビ「REGZA」シリーズの最新モデルを発表。新シリーズは「大画面は見やすい!よくみえる!」をコンセプトに、以下の3シリーズ4機種をラインナップしました。

●タイムシフトマシン搭載4K Mini LED液晶レグザ「Z990R」シリーズ

・110Z990R(110V型)……2025年2月発売、実売予想価格550万円(税込)

●4KミニLED液晶レグザ「Z770N」シリーズ
・100Z770N(100V型)……11月29日発売、実売価格80万3270円(税込)
・85Z770N(85V型)……11月22日発売、実売価格44万650円(税込)

●4K液晶レグザ「M550N」シリーズ
・85M550N(85V型)……11月29日発売、実売価格30万2380円(税込)

↑タイムシフトマシン搭載4K Mini LED液晶レグザ「110Z990R」と、レグザ公式YouTubeチャンネル「レグザチャンネル」に出演する声優の小岩井ことりさん

 

↑4K Mini LED液晶レグザ「Z770N」シリーズの85V型モデル「85Z770N」(写真左)とタイムシフトマシン搭載4K Mini LED液晶レグザ「110Z990R」(写真右)

 

↑4K液晶レグザ「85M550N」(写真左)と4K Mini LED液晶レグザ「85Z770N」(写真右)

 

「大画面は見やすい!よくみえる!」がコンセプト

内覧会に登壇したTVS REGZA取締役副社長の石橋泰博氏は「昨年100V型テレビの販売を開始したところ実に好評をいただき、想定をした台数を超えるお客様にご購入いただきました」と語りました。

 

「日本だけではなくグローバルで大型化の流れは来ており、ハイエンドのみならず大型化の需要が喚起されてきたと思っています。お客様からの需要を受けて、大型テレビのラインナップを強化します」(石橋氏)

↑TVS REGZA取締役副社長の石橋泰博氏

 

大型テレビの訴求ポイントとして従来は「大画面による迫力」や「迫力のある臨場感」などと表現していたのですが、お客からフィードバックとして得た「見やすい」という言葉が“キラーワード”として刺さったことから、今回から「大画面は見やすい!よくみえる!」をコンセプトに刷新し、それを実感できるコンテンツとともに大画面の見やすさを訴求するとのことです。

 

説明会では声優の小岩井ことりさんが登壇し、大画面の見やすさを訴求するコンテンツを体験しました。

 

「55V型でも普通に考えたら十分大きいはずなんですけど、65でも、75でも……やっぱり大画面になると見やすいですね! すごく体感できました」(小岩井さん)

↑100V型の画面に55V型の映像を映したところ。画面の4分の1強のサイズしかありません

 

↑100V型の画面いっぱいに映像を映したところ。サイズ感の違いは明らかです

 

「価格が高い」「電気代が高い」「大きすぎる」という懸念点をすべてクリア

REGZAブランド統括マネージャーの本村裕史氏は、「2023年に販売開始した『100Z970M』と『85Z970M』に4モデルが加わり、REGZAの大型ラインアップが完成しました」と語り、大型テレビの購入をためらう人の「価格が高い」「電気代が高い」「我が家には大きすぎる」という3つの懸念点を一つひとつクリアしていきました。

↑レグザブランド統括マネージャーの本村裕史氏

 

「値段が高いんじゃない? と言われますが、60Hz駆動の『85M550N』なら32万円(税別・発表当時)から買えます。倍速(120Hz駆動)のMini LED搭載モデルの『85Z770N』にしても44万円(同)です!」(本村氏)

↑新REGZAシリーズの想定実売価格一覧

 

ハイエンドモデルの「110Z990R」は税込550万円とかなりの高価格。しかし、こちらは映像処理回路に「新世代レグザエンジン ZRα」を搭載し、4万分割以上の微細なエリアコントロールや5500nitを超える高輝度を実現し、さらにエリアごとに電流をコントロールすることでコントラストをアップする「Mini LEDピーク輝度ブースト」などを搭載しているため。それ以外の大画面モデルは手が届かない価格ではない印象を受けます。

 

電気代は65V型の「65Z970M」が年間消費電力量209kWh/年(1kWhあたり31円換算で6479円)、85Z970Mが283kWh/年(同8773円)、100Z970Mが342kWh/年(同1万602円)です。

↑大画面テレビの電気代比較

 

「65V型の65Z970Mから85V型の85Z970Mに替えても、1か月の電気代は190円アップ程度です。100Z970Mにしても、1か月340円とコーヒー1杯分程度なので、実は意外とテレビの電気代はリーズナブルなんです。このくらいの電気代の差で感動の大画面、見やすい、よく見える大画面にできるなら“アリかな”と思っていただける方も多いんじゃないかなと思います」(本村氏)

 

テレビの最適視聴距離は、フルハイビジョンテレビの時代は「画面の高さの3倍」と言われていましたが、4Kテレビ時代には「画面の高さの1.5倍」と言われています。これは画面のピクセルが見えない、つまり画面の粗さが気にならない距離を表しています。

 

本村氏は「画面の高さの2.5倍から3倍が地デジ、ネット動画を含めて最適な視聴距離だと考えています」と語ります。

↑TVS REGZAがおすすめする4Kテレビの視聴距離に応じたおすすめサイズ

 

「我が家には大きすぎるんじゃないの? という問いには、『視聴距離でサイズを選んでください』とずっと申し上げています。部屋の広さは関係ありません。2mより近い距離でご覧になっているなら55Vクラスで、2mを超えれば65V型以上です。2.6m離れたら85V型、3m離れたら100V型が最適なサイズです。大きすぎると目が疲れるんじゃないの? と言われる方もいますが、距離ごとに最適なサイズなので、目が動く距離は一緒になります」(本村氏)

 

録画機能や番組検索機能が充実し、使い勝手も十分

「すべてのモデルにおいて(別売のUSB HDDを接続することで)自動録画やおまかせ録画に対応しています。好きなジャンルやアーティストを登録しておくだけで、勝手にレクザが予約してくれるので、見逃すことがほとんどなくなります。ネット動画や地デジの中からコンテンツを選べる『新ざんまいスマートアクセス』もとても便利です」(本村氏)

 

さらに、開始したばかりの「LINEから録画予約」も便利だと本村氏はアピールしました。

 

「朝、電車に乗って会社に行こうとしている時に、面白そうな番組があるという記事で見たんだけど、予約していないし、BSだから自動録画もできない……というお客様でも、あっという間に録画予約ができる非常に便利な機能。お客様からもすごく好評です。もちろんAirPlay 2やスクリーンミラーリングにも対応しています。『大画面は見やすい! よくみえる!』感動のレグザ、ビッグサイズのラインナップ、堂々完成でございます」(本村氏)

 

以前は55V型くらいまではテレビ、大画面ならプロジェクターという棲み分けがありましたが、プロジェクターは明るい場所での視聴にはあまり向かないので、できればテレビを使いたいところ。いままで大画面テレビはただの憧れ=手に入らないものといったイメージでしたが、今回のラインナップを見ての通り、85インチや100インチといったビッグサイズでも手が届く時代が到来しました。今こそ、大画面テレビに移行するチャンスなのかもしれません。

↑内覧会ではバックライト駆動方式の比較デモも行われていました。左から一番左が「65Z970N」の元映像で、2番目が分割数の多いMini LED搭載の「65Z970N」、3番目が分割数の少ないMini LED搭載の「65Z870N」、4番目が部分駆動LEDバックライト搭載の「65Z670N」、5番目が全面駆動LEDバックライト搭載の「65M550M」。写真右から左へとグレードが上がるにつれて、コントラストをより向上させるために細かくバックライトを調整しているのが分かります