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2017/1/28 20:01

極小サイズの新スピーカーを採用! ボーズのリアル5.1chホームシアター「LifeStyleシリーズ」が一新

ボーズは、ホームシアターシステムの新製品3モデルを一斉に発表しました。今回は、リアル5.1chサラウンドを実現する一体型システム「Lifestyle 650 system」「Lifestyle 600 home entertainment system」を紹介します。

 

両製品はともに2月18日の発売を予定しています。「Lifestyle 650 system(以下:LS 650)」は49万円(税別)、「Lifestyle 600 home entertainment system(以下:LS 600)」は39万円(税別)で販売される予定です。

↑臨場感あふれる5.1ch再生を実現する「LifeStyle 650 system」
↑臨場感あふれる5.1ch再生を実現する「LifeStyle 650 system」

 

LS 650とLS 600はともに4本のサテライトスピーカーとセンタースピーカー、ベースモジュール(サブウーファー)にセンターコンソールの組み合わせによる完全5.1chパッケージ構成でありながら、簡単でコンパクトな設置性と高音質を特徴として磨き上げたホームシアターシステムです。

↑新しく開発されたよりコンパクトな4本のOmniJewelスピーカー
↑新しく開発されたよりコンパクトな4本のOmniJewelスピーカー

 

ボーズの本社で本機の開発に携わったオーディオ・ビデオグループのゼネラルマネージャー、ピート・オグリー氏は斬新なデザインに加えてサウンド、クラフツマンシップのすべてにベストを追求したシアターシステムが完成したと胸を張って、壇上で新製品の紹介を行いました。

↑新しいLifeStyleシリーズの開発を指揮したボーズのピート・オグリー氏
↑新しいLifeStyleシリーズの開発を指揮したボーズのピート・オグリー氏

 

センターコンソールには6系統のHDMI入力を搭載。BDプレーヤーやゲーム機をつないだり、Wi-Fi/Bluetooth経由でPCやスマホにワイヤレスで接続詞ながら音楽を楽しめるシステムです。ボーズオリジナルのスマホアプリ「Bose SoundTouch」により、ワイヤレスでつないだLSシリーズでSpotifyやインターネットラジオのストリーミングも楽しめます。

↑センターコンソールはフロントパネルとリアパネルに多彩な接続端子を乗せた
↑センターコンソールはフロントパネルとリアパネルに多彩な接続端子を乗せた

 

スピーカーはフロント2本のサテライトとセンタースピーカー、ベースモジュールが有線接続。リアの2本は無線接続ができるようになっています。スピーカーを部屋の置きやすい場所に配置して、ボーズ独自のセットアップメニュー「UNITY」を使ってガイダンスに従えば簡単にセットアップができます。部屋それぞれに違うアコースティック環境に自動で音場を調整できる「ADAPTiQ」にも対応しました。サウンドバーのSoundTouch 300でも手軽に迫力のあるサラウンド再生ができるのですが、やはりLSシリーズのような“リアル5.1chシステム”で楽しむサラウンドの説得感は格別です。

 

上位モデルのLS 650は、“ボーズのホームシアターシステム史上最小のサテライトスピーカー”をうたう「OmniJewelスピーカー」が採用されました。内部には新規に開発されたふたつの「ハイエクスカージョン・トランスデューサー」と呼ぶスピーカーユニットが向かい合って配置されています。間に配置したリフレクターで音を拡散。アルミ製のエンクロージャーに1000個以上の細かな音の通り道となる孔を設けて、包み込むサラウンド感を小さなスピーカーで再現できるのが特徴です。

↑ 2つのユニットを向かい合わせに配置してクリアでパワフルなサウンドを追求した
↑ 2つのユニットを向かい合わせに配置してクリアでパワフルなサウンドを追求した

 

なお兄弟機のLS 600はサテライトとセンターにこれまでと同じJewelCubeスピーカーを採用している点がLS 650との違いです。

 

ベースモジュールには新開発の「QuietPortテクノロジー」をSoundTouch 300と同じく採用しています。「クリアでスピード感豊かな低音域を実現するためのスピーカー技術を搭載したことで、映画を見る時に気になりがちな重低音のこもりが解消され、作品の世界に深くのめり込めるようになります」と、開発を担当したオグリー氏が太鼓判を押す高音質化技術です。

↑低音再生を増強する「QuietPortテクノロジー」をベースユニットに採用した
↑低音再生を増強する「QuietPortテクノロジー」をベースユニットに採用した

 

センターコンソールの天面にはワイヤレス接続したリアスピーカーと安定した通信ができるように、メタルではなく曲面ガラスを採用して高級感と利便性の両方を追求したデザインとしています。

 

オグリー氏は新製品LS 650が開発された経緯を振り返りながら、新しいOmniJewelスピーカーが本機の革新性を語るうえでのキモだと強調しています。「ブランドの創設者であるボーズ博士が、かねてよりサテライトスピーカーのサイズを半分程度に小さくしたいと語っていました。当社のメカニック、アコースティックのエンジニアチームが智恵を寄せ合って、音響パフォーマンスを維持するどころか、より改善しながらこれほど小さいスピーカーを開発してくれました」と満足そうに語ったオグリー氏は、さらにふたつのスピーカーによって挟み込まれているリフレクターに特殊なリゾネーターの機能も付けたことが、歪みのないピュアなサラウンド再生を可能にしたと違いをアピールしました。

 

OmniJewelスピーカーは壁に専用の金具を使ってマウントしたり、背の高いフロアスタンドやガラスベースのテーブルスタンドなど様々な設置用のアクセサリーが展開されるそうです。オグリー氏は最後に「私も自宅でLS 650のプロトタイプを持ち帰ってテストしていたところ、はじめは5.1chぶんのスピーカーを置くことに反対していた妻の方が、手軽に置けて音もいいOmniJewelスピーカーにすっかり惚れ込んでしまいました(笑)。日本の住環境は5.1chのホームシアタースピーカーの設置に不向きと言われているようですが、ぜひ最新のLSシリーズを試してみて欲しいと思います。圧倒的なサラウンド感に必ず満足いただけると思います」とコメントしています。

 

LS 650はイベントで紹介されたブラックモデルのほかに、OmniJewelスピーカーをホワイトとシルバーのコンビカラーにしたバリエーションもボーズ直営店限定で展示販売されるようです。ぜひストアで体験してみてはいかがでしょうか。