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2017/6/6 6:00

アンプを使わず生音にエフェクトを追加! ヤマハの次世代アコースティックギターに新モデル

ヤマハは、アンプを使わずにギターの生音にエフェクトを付加することができるアコースティックギター「トランスアコースティック ギター」の新モデルとして「LL-TA BS」と「LS-TA VT/BS」を発表。発売は6 月10 日予定で、価格は各16万2000円です。

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↑左から「LL-TA BS」、「LS-TA VT」、「LS-TA BS」

 

ヤマハ独自技術を搭載した新しいアコースティックギター

「トランスアコースティック ギター」は、デジタル技術を使った機能を備えつつ、発音はアコースティック楽器と同じ方式で行うヤマハの独自技術「TransAcoustic」を搭載した新しいアコースティックギターです。最大の特徴は、アンプやスピーカーを使わず、ギター本体だけでエフェクトをかけた演奏ができるという点。弦などの振動を電気信号に変換してエフェクト処理し、ギター内部に搭載された「アクチュエーター」(加振器)にそれを伝え、ギターのボディを振動させることによってエフェクト音を生みだします。

 

エフェクトは、重層的な音を発する「コーラス」と、残響音がかかる「リバーブ」の2種類を搭載。エフェクト音もギター全体の振動によってボディから空気振動を伴って鳴るため、ギターの生音とエフェクト音が一体となった豊かで自然な響きを楽しむことができます。

 

カラバリ&新ボディシェイプを追加

今回発売される「LL-TA BS(ブラウンサンバースト)」は、昨年11月に発売されたシリーズ第1弾「LL-TA VT(ヴィンテージティント)」のカラーバリエーションモデル。ボディシェイプはヤマハ伝統のジャンボタイプで、豊かな音量と幅広いダイナミックレンジ、透明感のあるサウンドが特徴です。

 

一方、「LS-TA VT/BS」はボディシェイプが異なるバリエーションモデルで、サウンドバランスに優れ、スモールサイズでありながら十分な音量を誇る小型のフォークタイプ。繊細なサウンドでフィンガーピッキングにも適したモデルです。

 

こだわりぬかれた素材と形状

本シリーズはヤマハの高級アコースティックギター「Lシリーズ」の人気モデル「LL16ARE」「LS16ARE」をベースに使用しており、ボディのすべての面に響きのよい単板を用いた「オールソリッドボディ」で本格的な音を楽しめます。また、ギターの表板にはヤマハ独自の木材改質技術「A.R.E.」を施した素材を採用。新品でも、長年弾きこんだギターのような熟成された温かみのある音が響きます。

 

そして、操作スイッチや電池ボックスといった電装システムには、シンプルな形状を採用。音に影響を与えるボディへの加工を最小限にとどめることで、ギターが持つ本来の鳴りを十分に引き出します。

 

アンプなどを使わずに、ギター1本だけで豊潤な響きを実現する本シリーズ。今回のラインナップ追加によってボディシェイプ2種類、2色ずつの計4モデルとなり、選択の自由度が増しました。ぜひ自分好みのギターを探してみてはいかがでしょうか?