カメラやレンズにこだわる人はたくさんいるが、アクセサリーに関しては無頓着な人が多い。なんとなく標準付属品で満足してはいないだろうか。こだわりのストラップやカメラバッグは、機能性はもちろん、身にまとうことで撮影意欲を高め、“趣味”としてのカメラをより豊かに彩ってくれる。本稿では、3月に行われた日本最大級のカメラの祭典・CP+2018で見つけたおすすめアイテムを例に、アクセサリー選び5つのポイントをお伝えしよう。
【ポイント1】素材にこだわる
さまざまなカメラアクセサリーのなかでも最も身近なアイテムといえるのがカメラストラップだ。元々はカメラの持ち運びや取り回しの自由度を高めるために使うものだが、そうした実用面だけでなく、デザイン性とファッション性も考慮して選びたいところ。メーカー名やカメラ名がでかでかと入った標準ストラップを使っている人は多いが、見た目にこだわって人と違った個性を出したいなら、まずこれを使うのを止めるところから始めてみよう。
「そうはいってもセンスに自信がないし……」という人におすすめなのが、「素材」にこだわったアクセサリー選びだ。上質な素材を使ったアイテムは、それだけで高級感やオシャレさがただようもの。
まずは、時計ベルトメーカーとしてお馴染みのバンビが手がけた革製のハンドストラップ「HSG-Y4」シリーズをおすすめしたい。イタリアンレザーのGUIDI革を編み込んで作られたもので、見るからに高品位な雰囲気に満ちている。
カメラバッグについても同様で、素材にこだわったものは街中でもすんなりなじみ、普段使いも可能なものが多い。たとえば、クランプラーの新作「プロパーローディー 2000 スエードレザー」だ。フラップ部分に手触りのいいスエードレザーを採用し、カジュアルなデザインでありながら適度な高級感を生み出している。
【ポイント2】限定生産にこだわる
人と同じものはイヤだ、人とは違うものを持ちたい。そんな人には「限定生産」のカメラアクセサリーをオススメする。
次のカメラリュックは、ケンコー・トキナーが数量限定で現在発売中のもの。同社のブランド「aosta」と、198年の鞄づくりの歴史を持つ「木綿屋五三郎」とのコラボレーション製品であり、和風のデザインが特徴的だ。素材には日本製8号帆布「富士金梅」を使用。藍色、抹茶色、カフェオレ色の3カラーから選べる。
【ポイント3】機能性にこだわる
カメラアクセサリーには、思わず手に取ってみたくなるようなアイデア商品もある。実用的であることはもちろん、ちょっとした話のネタにもなるこうした商品は、カメラ好きの大好物だ。ここでは、アイデア勝負の個性派カメラグッズを数多くリリースしている、よしみカメラとジャパンホビーツールの注目製品2つを紹介しよう。
よしみカメラの「カメラストラップ カリーナ」は、首ではなく、背負ったリュックに固定することで、首にかかるカメラの負担を軽く感じさせるストラップ。素材は綿および本革で、オレンジ/ネイビー/レッド/ライトブルーの4色から選べる。
ジャパンホビーツール「イージーラッパー」は、風呂敷のようにカメラやレンズを包み込んで保護できるクッション素材のクロス。表地と裏地がぴったりとくっつく素材なので、バッグのなかでバラけることがなく、カメラに巻き付けた状態で持ち歩きもできる。
【ポイント4】色使い・柄にこだわる
とにかくオシャレに、目を引きたい、ということであれば、こんなアクセサリーはいかがだろうか。カラフルな見た目のカメラストラップ「サクラカメラスリング」だ。こちらはストール状の生地で作られており、見た目が華やかなだけでなく、首や肩に掛けた際にカメラの重さを分散し、ラクに持てるというメリットもある。さらに、カメラを包んで収納したり、日よけや冷房対策に使ったりもできる。
続いて、迷彩や木目の柄が美しいポケット三脚を紹介しよう。最近日本でも取り扱いがスタートした上海の写真用品メーカー、レオフォトが手掛けたもので、小型軽量ながら約10kgの耐荷重を誇る。
【ポイント5】シンプルさにこだわる
「あまり派手なのはちょっと……」という人は、逆にシンプルさにこだわってみよう。見た目や機能が洗練されたアイテムは、使用シーンを選ばないだろう。
CP+2018の会場で見つけた、使い方も見た目もシンプルなおすすめアイテムがコレ。「ヨセミテカメラストラップ」だ。近ごろは、長さの調整をスムーズに行えるカメラストラップが流行っているが、こちらは特にバックルなどは使わず、ごくシンプルな方法で素早く長さ調整ができる。
そもそもこの商品は、アウトドアの過酷な条件下で写真を撮ることの多いクライマーの「ザイルのように頑丈で、煩わしくないカメラストラップがあればいい」という発想から考案されたもの。ストラップ部分にクライミングロープを採用することで、重いカメラをしっかりと支える丈夫さを実現しつつ、ロープを「結ぶ」という簡単操作で長さを自由に調整できるようになっている。
以上、5つのポイントにこだわりながら、オススメのカメラアクセサリーを紹介してきた。こうしたアイテムによってカメラまわりを着飾ることは、自らの満足度を高めると同時に、大切な自己表現の1つでもある。さまざまなコーディネートを楽しんでもらいたい。