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2018/6/2 19:00

【保存版】今さら聞けないカメラ用語の基本&ミラーレス一眼時代の写真の撮り方

今さら聞けないカメラ用語④「構図」

既存のパターンに当てはめる感覚で構図と被写体を探そう

人が見て美しいと感じる写真にはいくつかの構図のパターンがある。そんな写真を撮るには、前もってパターンを頭に入れておき、パターンに当てはめるような感覚で構図を決めたり、被写体を探したりするといいでしょう。特に使われることが多い4大構図を紹介します。

 

撮影に役立つ4大構図パターン①「三分割構図」

当てはめやすく活用度の高い構図パターン

水平方向と垂直方向のそれぞれに画面を三分割するラインを引き、そのラインが交わる点や線、面にポイントになる被写体を配置する構図。汎用性が高く、多くの被写体やシーンに役立ちます。

 

↑最も基本的な構図のパターン。画面に安定感とバランス、調和を与え、写真の見栄えを高めることができます

 

 

撮影に役立つ4大構図パターン②「日の丸構図」

被写体が弱いと平凡な写真になるが強い被写体には最適

メインの被写体を画面の真ん中に置いた構図。被写体に対する興味や関心がストレートに表現された構図であり、素直な写真になりやすいです。使う際は、被写体を大きく捉えるのがコツ。

 

↑この構図の注意点は、被写体が平凡だと単調な印象になること。インパクトの強い被写体には効果的です

 

 

撮影に役立つ4大構図パターン③「対角線構図」

道や並ぶものなどを当てはめると迫力や奥行きを表現できる

ポイントになる被写体を画面の対角線付近に配置した構図。対角線に沿って動きや迫力、スピード感を表現できるほか、視線の誘導効果もあります。また奥行きの表現にも役立ちます。

 

↑斜めのラインを生かします。静止している被写体でも、対角線を意識した構図にすると画面に動感が出ます

 

撮影に役立つ4大構図パターン④「曲線構図」

対角線構図よりやわらかい印象で道や川などに使う

画面内にS字やC字型を作り出すことで、優美さや穏やかさを感じさせる構図。見る人の視線を誘導し、奥行きや躍動感を強調する効果があります。道や川を撮る際によく使われます。

 

↑直線的な構図は硬くて緊張感があるのに対し、曲線構図ではやわらかくて開放的なイメージを演出できます

 

 

今さら聞けないカメラ用語⑤「グリッド線表示」「水準器表示」

ライブビューに重ねて表示して構図の目安にする

多くのミラーレス一眼が、画面上に格子線を表示するグリッド機能や、カメラの傾きを知らせる水準器表示に対応します。これらを利用することで、傾きのない安定した構図で撮りやすくなります。

 

↑グリッド線表示。カメラによっては数種類の格子パターンが用意されています

 

 

↑水準器表示。不自然な傾きを防止¥できます。建物や風景などを撮る際に欠かせない機能です

 

 

今さら聞けないカメラ用語⑥「レンズ交換」

カメラ操作だけじゃない!一眼カメラの醍醐味はレンズ交換にあり

広角や望遠など、多様な交換レンズを上手に使いこなすには、それぞれのレンズの特性を知ることが大切です。単に写る範囲が広いか狭いかの違いだけでなく、レンズによって被写体の遠近感やボケの表現にも大きな変化が見られる点に注目しましょう。

 

【レンズの特徴①】広角レンズは遠近感の強調や深いピントに有利

広角レンズとは、焦点距離が短く、画角(写る範囲を角度で表現したもの)が広いレンズのこと。目前の光景の広い範囲を一画面で捉えられるほか、遠近感を強調したり、背景までくっきりと写したりしやすい。スナップや風景の撮影用にも便利です。

↑28㎜相当のレンズを使い、F5.6で撮影。背景のボケが弱いのがわかります

 

↑左と同じレンズで撮影。欄干が長く伸び、遠近感が強調されています

 

 

【レンズの特徴②】望遠レンズは遠近感の圧縮やボケの表現に有利

望遠レンズとは、焦点距離が長く、画角(写る範囲を角度で表現したもの)が狭いレンズのこと。遠くの被写体をアップで引きつけて撮影できるほか、遠近感を圧縮したり、背景をぼかしたりしやすいです。ポートレートやスポーツ撮影用としても役立ちます。

↑160㎜相当のレンズを使い、F5.6で撮影。広角に比べて大きくぼけました

 

↑左と同じレンズで撮影。欄干や背景が圧縮されたように写っています

 

 

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