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2018/12/3 18:10

ついに始まった「新4K衛星放送」ってどうなの!? 2日間じっくり4K放送を見て思ったこと

2018年12月1日午前10時よりいよいよ放送開始となった「新4K衛星放送」。次世代のテレビ放送として注目を集めておりましたが、ついに本放送が開始されました。

 

GetNavi web編集部・一條宅にも今夏より東芝のBS/CS 4Kチューナー内蔵レグザ「50M520X」を導入し、この日を待ちわびていました。この日に備え、別送されるレグザの「BS/CS 4K視聴チップ」もしっかり装着し、放送開始前のカラーバーを見ながらテレビの前でカウントダウンを行なっておりました。

↑放送開始まで流れていた試験放送のカラーバー

 

10時ちょうどになると、画面が変わりNHKは独自の開局特番を、民放4局では同一の特番を放送開始。4Kレグザ「50M520X」には新4K衛星放送用チューナーが1つしかないため、とりあえずNHKと民放を行き来しながら視聴することにしました。

 

どちらの特番でも、4K放送になると何が変わるのか? の解説を中心に、番組ラインナップの紹介なども行っておりましたが、目を奪われたのはやはりその画質。解像度が上がって高精細になっただけではなく、色域やダイナミックレンジの拡張により、画面全体が明るく色彩豊かで、地デジやBSとは別次元の美しさに驚きました。

↑民放4局で放送された開局特番では新4K放送の特徴が解説されていました。画面は解像度の違いを説明したシーン

 

風景映像などはもちろん、食べ物のシズル感も素晴らしく、「4Kでグルメ番組を見たらお腹空きそうだなぁ」と強く感じました。

↑色域の拡大による色鮮やかな映像も新4K衛星放送ならでは

 

これまでもレグザでネットの4K動画などを再生して見ていましたが、それらよりも高画質で、まさに“次世代テレビ放送”といえる素晴らしさ。3Dテレビではないのに、映像に立体感までも感じられます。このクオリティがこれから毎日、無料で見られるなんて、4Kレグザを導入してよかった……と思える瞬間でした。

 

ちなみに、民放の方では番組の合間にコマーシャルも流されたのですが、記念すべき最初のCMは有村架純さんが出演する東芝レグザのCMだったことを付け加えておきます。

↑新4K衛星放送の最初のCMは東芝レグザでした

 

新次元の画質の秘密は!?

民放の特番のほうでは、新4K衛星放送の特徴として、「高解像度」「広色域化」「HDRによる高輝度化」「ブレの少ないなめらかな映像」をデモを交えて説明しておりましたが、それに加えて筆者が感じたのはノイズが少なくキリッとクリアな画質であるということ。これには、従来の地デジなどで用いられてきた圧縮方式であるMPEG-2から、より新しいH.265(HEVC)方式に変更になったことも関係していると思われます。

 

とくに、動きの早いスポーツなどの映像では、地デジだとチラつきやノイズが気になることが多々ありましたが、新4K放送ではかなりスムーズになっていると感じました。2020年に開催される東京オリンピックは、ぜひ新4K衛星放送で観戦したいですね。

 

また、HEVCを採用したことにより放送データの大きさが抑えられていることも見逃せません。レグザに2TBのHDDをつないで4K番組を録画しようとしたところ、従来の番組だとおよそ179時間録画可能なのに対し、新4K衛星放送では約130時間録画可能と表示され、それほど大きな差がありませんでした。

↑レグザに2TBの外付けHDDをつないだところ。録画可能時間が確認できます

 

4K映像はフルHDに比べ解像度が4倍になっているので、データ量もそれに伴い4倍になるはずですが、HEVCはMPEG-2に比べ圧縮効率が優れているのでデータ量を抑えることができ、結果、録画時間も地デジと大差なくなっているのです。新4K衛星放送は録画に必要な容量がかなり大きいんでしょ? と心配されている方も、これなら安心して導入できるのではないでしょうか。

 

番組ラインナップはまずまず。年末年始は要注目

12月1日の放送開始から2日間、筆者は新4K衛星放送ばかり見ていたのですが、個人的には番組コンテンツも事前に予想されたより豊富に揃っているという印象を受けました。最も力の入っているNHKでは、1日13時より「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ」を放送したほか、2日の夜には世界初の4Kによる南極からの生中継番組を放送するなど、新4K衛星放送ならではのオリジナル番組が多数用意されており、見ごたえのある内容となっていました。

 

民放各局も派手なバラエティ番組などは無いものの、4Kの美しい画質を体感できる旅番組やドキュメンタリー、ドラマなど揃えており、スタート時のラインナップとしてはまずまずの滑り出し。まだまだ地デジやBSのコンテンツと差別化ができていない場合も多く、サイマル放送的な位置づけになっているのも事実ですが、今後の4Kオリジナルコンテンツ制作に期待したいと思います。

↑12月1日の放送スタート時の番組表

 

これから年末年始にかけては紅白歌合戦や大河ドラマなど注目番組が目白押しになってくるだけに、新4K衛星放送を見る機会も増えていくと思います。紅白歌合戦などは地デジ放送と異なるカメラ割りで放送されると言われており、両方録画して見比べたりするのも楽しそう。また、好きなアーティストやアイドルなどは、可能な限り高画質で見たいというのもファン心理でしょう。

 

そこで気になったのがチューナー数のこと。筆者が導入した4KレグザはBS/CS 4Kチューナーを1つしか内蔵していないので、番組録画時にほかのチャンネルを見ることができません。地デジや現行のBS/CSではダブルチューナーやトリプルチューナー搭載が当たり前で、その状況に慣れてしまっているので、1番組だけしか視聴・録画ができないというのはいささか不便さを感じました。国内メーカー各社ではBS/CS 4Kチューナー内蔵レコーダーなどを発売し始めていますので、それらを利用してチューナー不足を補うのも手かもしれません。

 

とはいえ、これまでの地デジ・BS・CS放送を超える新次元の映像が手軽に見られる新4K衛星放送は、ぜひ多くの人に体験してもらいたいと思える素晴らしさでした。「いま使っているHD解像度のテレビで十分だし……」と考えている方も、一度家電量販店の店頭などで新4K衛星放送を見てみることをオススメします。