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2018/12/17 20:04

注目の「4Kテレビ」買いモデルはコレだ! プロが画質・音質・使い勝手を細かくチェック

冬のボーナス商戦や年末商戦で購入したい電化製品の王様はやっぱり“大画面テレビ”! この冬テレビを購入するなら、12月にスタートした新4K放送への対応が重要なポイントになるでしょう。

 

新4K放送以外では、ネットの番組配信サービス対応や録画機能が選択のポイントになります。番組配信サービスは視聴できるコンテンツの種類に違いがあるので、自分が利用したいサービスに対応したモデルを選びたいですね。録画機能では、チューナー数が多く、ダブル録画などの多チャンネル録画ができるモデルが便利です。

 

また、4Kコンテンツをより高画質で楽しみたい人ならば、有機ELテレビにも注目。55型程度のサイズならば価格もかなり身近になってきており、映画好きのならば液晶よりもこちらの方がオススメです。

 

今回は、新4K放送チューナー搭載の「4Kテレビ」4モデルについて、AVライターの鳥居一豊さんが機能や画質・音質などをチェックしました。プロの意見を参考に、ぜひお気に入りの1台を見つけて下さい。

 

【判定した人】

AVライター/鳥居一豊さん

テレビやホームシアターなど、AV全般をカバーするAVライター。自宅では有機ELテレビを愛用中です。

 

【テスト内容】

1.コンテンツの充実度

動画配信サービスへの対応度を判定。Netflix、Amzon Prime Video、DAZN、YouTubeへの対応をチェックしたほか、その他のサービスや機能についても確認しています。

 

2.録画機能

外付けのUSB HDDを接続して行える録画機能についてテスト。録画できる放送メディアの種類や同時録画数、SeeQVaultへの対応度など、録画の利便性について確認しました。

 

3.使い勝手

リモコンや操作メニューなど、操作性や使い勝手の良さをチェック。電子番組表では視認性や表示の素早さなども確認。スムーズかつ快適に使えるかどうかが重要です。

 

4.画質・音質

地デジ放送やBDソフトなどを視聴して画質・音質の実力をテスト。画質では精細さとノイズ感のバランス、音質では声がクリアに聴こえるか、低音の力感などを重視しました。

 

その1.有機ELの高画質に加えて録画機能も超強力!!

東芝

レグザ 55X920

実売価格34万5340円

新開発の「レグザエンジン Evolution PRO」を搭載した、新4K放送チューナー搭載の有機ELテレビ。地デジや4K放送も高画質で楽しめる技術を採用。テレビ録画は地デジ×6chを全録できる「タイムシフトマシン」を搭載しています。

【SPEC】 ●チューナー:新4K放送×1、地デジ×9(内、通常録画用×3)、BS/110度CS×3、スカパー! プレミアムサービス×1 ●パネル:有機EL ●入力端子:HDMI×4、USB×4、LAN×1ほか ●サイズ/質量:W1226×H72.2×D251mm/37.5kg ●最大出力:46W

 

【コンテンツの充実度】

リモコンに「Netflix」と「TSUTAYA TV」の専用リモコンを備えるほか、YouTubeやdTV、DAZNなどコンテンツの充実度は十分。独自のサービス「みるコレ」でYouTubeの好みの番組を自動検索することも可能です。

 

【録画機能】

地デジやBSの通常録画ではダブル録画が可能。これに加えて、地デジ×6chの全録「タイムシフトマシン」録画も行えます。新メニューの採用で、階層もわかりやすく表示。

 

【使い勝手】

新しい操作メニューの採用で操作性が大幅にアップしました。リモコンも主要なボタンが十字キーの周りに集中してとても使いやすいです。

 

【画質・音質】

新開発の「レグザエンジン Evolution PRO」が有機ELならではのリアルな映像を再現。音質はバズーカオーディオシステムを備えたレグザシリーズの他機種に一歩譲りますが、このクラスであれば外部スピーカーやホームシアターを利用する人も多いので気にならないかもしれません。

 

その2.パワフルな音を楽しめるバズーカウーファー内蔵

東芝

レグザ 55Z720X

実売価格19万5630円

新4K放送用チューナーを内蔵した東芝レグザの液晶モデル最上位機種。全面直下型LEDバックライトを採用しており、高いコントラストを実現しています。独自の「重低音バズーカウーファー」を搭載し、迫力のある音を再生可能。地デジ×6ch全録の「タイムシフトマシン」を採用するなど、機能面も充実しています。

【SPEC】●チューナー:新4K放送×1、地デジ×9(内、通常録画用×3)、BS/110度CS×3、スカパー! プレミアムサービス×1 ●パネル:IPS方式液晶 ●入力端子:HDMI×4、USB×4、LAN×1ほか ●サイズ/質量:W1242×H769×D189mm/19.5kg ●最大出力:66W

 

【コンテンツの充実度】

X920同様、動画配信サービスへの対応は優秀。自分の好みを登録すれば「みるコレ」が見たいと思うコンテンツを探してくれます。

 

【録画機能】

X920と同様に、地デジ×6chの「タイムシフトマシン」録画に対応。通常録画ではダブル録画が可能です。

 

【使い勝手】

リモコン下部には録画番組の再生ボタンがあり、持ち変えずにスムーズな操作が行えます。番組表の表示やスクロールも十分に速いです。

 

【画質・音質】

重低音バズーカウーファー搭載のスピーカーは、声もクリアで聴き応え十分。画質は有機ELに比べるとコントラストがやや低いものの、明るいリビングなどで視聴するなら十分です。

 

その3.UHDブルーレイもOK!レコーダー一体型モデル

三菱電機

REAL 4K 

LCD-A58RA1000

実売価格36万7070円

2TBのHDDとUHDブルーレイ対応BDドライブを内蔵した録画一体型モデル。「DIAMOND ENGINE 4K」の高画質に加えて、独自のNCVスピーカーを2Way構成で搭載。クリアで迫力のある音を楽しめます。

【SPEC】●チューナー:新4K放送×2、地デジ×3、BS/110度CS×3 ●パネル:VA方式液晶 ●入力端子:HDMI×3、USB×2、LAN×1ほか ●サイズ/質量:W1302×H897×D382mm/33.2kg ●最大出力:20W

 

【コンテンツの充実度】

「YouTube」のほか、有料サービスでは「アクトビラ」と「TSUTAYA TV」が楽しめます。対応数としてはやや物足りなさが残ります。

 

【録画機能】

UHDブルーレイ対応のBDドライブと2TB HDDを内蔵。録画した番組をBDに保存できるなどレコーダー並の機能を持ちます。

 

【使い勝手】

デザインが若干チープですが、リモコンは視聴や録画予約など、よく使う操作ボタンがわかりやすい場所に配置されています。USB HDDなどの追加が不要。

 

【画質・音質】

NCVスピーカーの高音質が魅力。2Way構成で臨場感かつ迫力のある音を実現。画質は有機ELに比べるとコントラストで一歩譲ります。

 

その4.4Kチューナーを2基搭載!新高画質エンジンで画質も向上

シャープ

AQUOS 4K 4T-C60AN1

実売価格30万2270円

新4K放送チューナーを2基内蔵し、4K放送を視聴しながら裏番組の4K録画が可能となっています。地デジなどはダブル録画が可能。新開発の「AQUOS 4K Smart Engine PRO」で4K放送も高精細に再現できます。

【SPEC】●チューナー:新4K放送×2、地デジ×3、BS/110度CS×3 ●パネル:VA方式液晶 ●入力端子:HDMI×4、USB×3、LAN×1ほか ●サイズ/質量:W1354×H849×D341mm/33.5kg ●最大出力:35W

 

【コンテンツの充実度】

動画配信サービスへの対応は十分で、YouTubeやNetflix、DAZNのほかにdTVやhuluなどにも対応。独自の動画配信サービスの「COCORO VIDEO」も楽しめます。

 

【録画機能】

USB HDDをつなげば視聴+別チャンネル録画の裏番組録画ができるのは、ほかにはない大きなアドバンテージといえます。地デジもダブル録画可能。番組検索では、出演者などの詳しい情報を写真入りでチェックできます。また音声入力対応で、手軽に番組を探すことも可能なのも便利。

 

【使い勝手】

操作のわかりやすいリモコンに加え、直感的に操作できる「Android TV」を搭載。さらに独自のAI機能も搭載するなど内容充実。

 

【画質・音質】

音声を画面前方から出す構造で音抜けが良い。省スペースを実現しながらも聴きやすい音を再現。映像は明るく鮮明で見やすいです。

 

プロの結論!

いずれも実力の高いモデルばかりで、実際の差はごくわずか。ここでは、日常的に役立つ録画機能が充実したモデルに注目してイチオシを決定しました。便利な録画機能があると、テレビ放送はますます楽しめるはず。

 

この冬のイチオシは東芝レグザ「55X920」

「なんといっても地デジ×6chの全録機能が実に快適。大量に録った番組も独自のナビゲーション機能を使って見たい番組を素早く探せるのも良いです。新4K放送対応、画質・音質の充実度など、総合力の高さでも最優秀といえるでしょう」(鳥居さん)