AV
2015/6/2 8:00

「ハイレゾをとにかくいい音で聴きたい!」という人が導入すべき音質向上アイテム4選

オーディオファンなら一度は考えたことがある「お金がかかってもとにかくいい音で……!」という理想。今回は、そんな理想をお持ちのあなたが導入すべき、4つのアイテムを伝授します。さあ、欲望のままに高音質の世界に飛び込みましょう!

 

オーディオ用ケーブルに、USBケーブルを追加!

良質なオーディオケーブルは、付け替えるだけで音質をグレードアップできるため、利用する人は少なくありません。そのなかでも、リケーブルによる音質の良化を比較的強く感じられるのが、USBケーブルです。

 

オーディオ用のUSBケーブルは電源ラインへのノイズ&振動対策が施されており、雑味のないクリアなサウンドを実現できるアクセサリーといえます。とはいえ、USB DAC自体を良質なものに買い換えたほうが、より音が良化するのも事実。無理して高価なケーブルを選ばずに、まずは身近な価格帯のものから試して、グレードアップをしていくとといいでしょう。

 

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↑サエク SUPRA USB 2.0 ケーブル(0.7m、実売価格8180円)。徹底したノイズ対策により、プロからの評価も上々です。0.7〜15mと、様々な長さのものがラインナップされています

 

 

着脱式ケーブルで、ヘッドホンの音質をブラッシュアップ!

最近のヘッドホンは、ミドル〜ハイエンドクラスを中心に、着脱式ケーブルを採用するモデルが増加中。より良質なケーブルに付け替えて、音質をグレードアップできる仕様になっているのです。ただし、ヘッドホンの端子とケーブルのプラグが同じ規格でないと、着脱式でも接続できないので要注意。

 

共通規格として、シュアやアルティメットイヤーズ、オンキヨーなどの一部モデルが採用する「MMCX」があります。これに対応する交換ケーブルは多く発売されており、好みの音を追求できるのでオススメです。なかには独自の端子を採用するメーカーもあります。

 

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↑MMCX規格の端子はJVCや Westoneなどのインイヤー型でも採用されています

 

 

“バランス接続”ができる機器を導入して解像感や定位感を高める!

バランス接続とは、オーディオの世界では従来からあった手法で、最近では一部のヘッドホンにも採用されています。一般的には3本(左+/右+/左右兼用−)で行う音楽信号の伝送を、左右独立した4本(左+/右+/左−/右−)で行うことで左右の信号の混在を抑制。定位や音場感が向上するうえ、細かい音まで聴き取れるようになるのです。

 

バランス接続対応のヘッドホンや、接続するヘッドホンアンプとプレーヤーの多くが高級機なうえ、製品によってケーブルが異なるため少々ハードルは高め。しかし、音質的なメリットは非常に大きいものがあります。

 

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↑ソニーのポータブルヘッドホンアンプPHA-3(実売価格9万1290円)。ヘッドホン端子は、一般的 合型など様々なタイプが販売されています

 

 

調音パネルを使って室内の音の響きを整える!

スピーカー再生において音質を最も大きく左右するのが、部屋の音響特性。部屋の形状などによる音の響き方によって、特定の帯域の音が聴こえにくくなったり、反対に耳に付きやすくなったりします。音の響きに特に影響を与える壁や床、天井の反射はスピーカーの位置である程度調節できますが、部屋自体の固有の特性は変えられません。

 

そこで役立つのが、調音パネル。スピーカーの後方の壁際に設置することで反射音を吸収または拡散し、音響特性を調整できます。目的に応じてタイプの使い分けが必要となり、価格も決して安くはありませんが、その効果は大きいでしょう。

 

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↑ヤマハのACP-2 WH(実売価格4万3700円)は、幅広い帯域における吸音・拡散 により心地良い音場を生み出す調音パネル。スピーカーの後方に設置するこ とで中低域が締まり、定位感に優 れるサウンドが楽しめます。●サイ ズW587×H1200×D29㎜

 

いきなり買うにはちょっと価格が高い……というアイテムも多いオーディオ機器。でも良いアイテムを正しく使えば、確実に音が良くなるのも事実です。理想の音質のために、導入してみてはいかがですか?