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2019/3/11 19:30

増税前に買うべきか!? 買い替え期突入の「テレビ」の勝ち組モデルはコレだ【有機EL編】

2019年10月に、消費税が8%から10%に増税となります。もちろん高価格な製品ほど増税の影響は大きいですが、必ずしも“駆け込み買い”が得とは限りません。今回は、増税前に狙い目のカテゴリを抽出し、そのなかからプロがベストバイ製品をセレクト。“買うべきモノ”をしっかりと見極めて、増税前後の「勝ち組」になりましょう!

 

テレビ市場が久々の活況で魅力あるモデルが続々と登場

2011年の地デジ放送開始から8年近くが経過し、昨年12月に新4K放送がスタート。来年には世界的スポーツイベントを控えるなど、テレビの買い替え需要が久々に高まっています。各メーカーはそれに呼応して注力モデルを投入しており、まさにいまが“買いどき”です。

 

狙い目は、価格の下がりにくいハイエンドモデル。有機ELは高価ですが、映像表現でひとつの到達点を迎えており買って損はありません。液晶なら使い勝手に優れる4Kチューナー搭載機がマスト。将来性があり、長く使える製品を選びましょう。

 

今回は各社がフラッグシップ機に採用している「有機EL」モデルをチェックします。

 

【解説する人】

AVライター/鳥居一豊さん

専門誌の編集を経てフリーライターとして独立。オーディオ&ビジュアル機器の魅力をわかりやすく解説します。

 

4K/8Kチューナー内蔵モデル比率&メーカー別台数シェア(最大パネル)

↑4Kチューナー内蔵モデルでは東芝が先行していましたが、昨年秋に他メーカーも参入。今年はパナソニックも加わり、内蔵モデルが市場で主流となるでしょう

 

増税前にテレビを買うべき理由「ハイエンド機は、高価格のため増税の影響が大きい」

優れた映像表現力を持つ有機ELテレビや、4Kチューナーを内蔵する液晶の最上位モデルは、画面サイズが大きく高価。そのため増税の影響を受けやすいといえます。また、4K放送で楽しめる2020年の世界的スポーツイベントに向けて、買い替え需要が拡大。各メーカーから注力モデルが続々と登場しています。(鳥居さん)

 

■比較チェックポイント

1.コンテンツ量

高解像度かつ高輝度の4K HDRを、多彩なソースで楽しめるかチェック。新4K放送のほか、Netflixなどのネット動画、UHD BDの視聴に対応するかを調べました。

2.画質

4K HDR映像の表現力に加えて、地デジ放送の映像でもノイズが少ないことが重要。視野角が広く、斜めからでも画質の劣化が小さいモデルも高評価となります。

3.操作性

テレビ放送や動画配信サービスなどのコンテンツを、いかに快適に視聴できるかをテスト。リモコンや操作メニューは見やすさと操作のレスポンスを重視しました。

4.音質

上質な映像に相応しい迫力ある音が得られるかで、4Kコンテンツの価値は大きく変わります。特に確かめておきたいのは、力強い低音を再現できるかどうかです。

 

【その1】

最新エンジン&パネル制御技術で映像表現力が大幅にアップ

ソニー

ブラビア KJ-65A9F

実売価格64万7870円

独自のパネル制御技術「ピクセルコントラストブースター」を搭載し、画質をさらに強化。映像エンジン「X1 Ultimate」が地デジ映像も上質にアップコンバートします。画面から音が出るスピーカーは3.1chとなり、臨場感が一層高められました。

SPEC●画面サイズ:65V型●HDMI入力端子:4●音声実用最大出力:98W●4Kチューナー:非搭載●画面サイズラインナップ:65V型、55V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:USB×3、LAN×1ほか●サイズ/質量:W1449×H832×D320mm/35.6kg(スタンド含む)

 

【コンテンツ量】評価B

Android TVを駆使して多彩なネット動画を楽しめる

4Kチューナーは非搭載ですが、Android TVから動画配信サービスをはじめとする多彩なコンテンツを楽しめます。操作レスポンスも素早い。

 

【画質】評価A+

4K放送から地デジまで高精細&低ノイズで表現

最新エンジン「X1 Ultimate」が、高い精細感と低ノイズを両立した圧巻の映像を実現。4K HDRコンテンツから地デジまで高画質化できます。

 

【操作性】評価A

主な動画配信サービスにアクセスするボタンを装備

リモコン上部には、Netflixなど主要な動画サービスへ直接アクセスできるボタンを5つ備えます。アプリを選べるホーム画面にもすぐ遷移可能。

 

【音質】評価A

映像と一体感のある独自サウンドがさらに強化

画面から音が出る独自システム「アコースティックサーフェス オーディオプラス」を採用。3.1chに強化され、より迫力のあるサウンドに。

 

【その2】

有機ELテレビで唯一の4Kチューナー搭載機は全録など機能面も充実

東芝

レグザ 65X920

実売価格50万9870円

 

現行の有機ELテレビで唯一4Kチューナーを搭載。独自に磨き上げた「レグザエンジンEvolution PRO」による超解像技術は秀逸です。外付けのHDDに地デジ放送を最大6ch全録できる「タイムシフトマシン」を備えます。

SPEC●画面サイズ:65V型●HDMI入力端子:4●音声実用最大出力:46W●4Kチューナー:1基●画面サイズラインナップ:65V型、55V型●チューナー:地デジ×9、BS/110度CS×3●接続端子:USB×4、LAN×1ほか●サイズ/質量:W1446×H846×D267mm/46.5kg(スタンド含む)

 

【コンテンツ量】評価A+

新4K放送をはじめとする幅広いサービスの視聴に対応

昨年7月の発売ながら、いち早く新4K放送対応の視聴チップを同梱。スカパー!4Kも視聴でき、ネット動画サービスにも幅広く対応します。

 

【画質】評価A

4K放送をより高画質にする最新エンジンの性能が秀逸

地デジのアップコン性能のほか、新4K放送をより高画質化する「BS/CS 4KビューティX PRO」が秀逸。高精細で低ノイズの映像となります。

 

【操作性】評価B

多機能であるがゆえに操作の反応はやや鈍い

メニューボタンと十字キーの組み合わせで、録画を含めた多彩な機能を操れます。操作自体はスムーズだが、多機能ゆえ反応はやや遅く感じました。

 

【音質】評価B+

下向きスピーカーながら音の聴きやすさは及第点

有機ELの薄さを生かすデザインのため、音質で不利な下向き配置スピーカー。独自の高音質技術を盛り込み、聴きやすい音を実現しました。

 

【その3】

階調表現に優れるほかテクニクスチューニングのサウンドも圧巻の出来

パナソニック

ビエラ TH-65FZ1000

実売価格52万3180円

高級オーディオブランド・テクニクスのチューニングを施したスピーカーを備える、同社ハイエンドモデル。プラズマテレビの技術を生かした独自の「ヘキサクロマドライブ プラス」により、豊かで忠実な階調表現が可能に。

 

SPEC●画面サイズ:65V型●HDMI入力端子:4●音声実用最大出力:80W●4Kチューナー:非搭載●画面サイズラインナップ:65V型、55V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:USB×3、LAN×1ほか●サイズ/質量:W1449×H909×D330・/36.0・(スタンド含む)

 

【コンテンツ量】評価B

アプリを追加して多彩な動画サービスを楽しめる

独自の操作メニューはアプリの追加が可能で、多彩なネット動画を楽しめます。新4K放送チューナーは非搭載で、視聴には別体機が必要。

 

【画質】評価A

映画らしい雰囲気のある豊かな階調表現が魅力

独自の3次元カラーマネジメント回路を搭載し、暗部と明部それぞれの階調表現が向上。豊かな色再現と、映画らしい雰囲気の画作りが見事でした。

 

【操作性】評価A

視認性が高く反応も良い、独自の操作メニューが快適

大きなアイコンを生かしたデザインの操作メニューは視認性が高い。操作の反応も良く快適に使えました。お気に入り登録などの機能も充実。

 

【音質】評価A+

“サウンドバー内蔵”といえる迫力のある音を実現

スタンド部に備えたスピーカーは、容積の拡大やユニットの改良などにより、さらに優れた音質に進化。“サウンドバー内蔵”というべき本格派です。

 

現在のところ、新4K衛星放送用チューナーを搭載している有機ELパネルは東芝レグザのみですが、4月にはハイセンスが東芝と共同開発した映像エンジンを載せた4K有機ELテレビを発売予定。また、新4K衛星放送用チューナー非搭載モデルでも、外付けチューナーを利用すれば視聴可能となるため、いますぐ4K放送を見たい、という方でなければ非搭載モデルを選んでもいいでしょう。