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2019/6/4 20:30

パナソニックからも4Kチューナー内蔵有機ELが出てきた! “上向きスピーカー”に“自社設計パネル”など気合がスゴい「GZ2000」

パナソニックは、4Kダブルチューナーを内蔵した有機ELテレビ”4Kビエラ”「GZ2000」など3シリーズ6機種を2019年7月19日に発売します。

↑パナソニック4K有機テレビ「GZ2000」シリーズ

 

ラインナップは、最上位となる「GZ2000」シリーズ、サウンドバー型のアンダースピーカーを搭載する「GZ1800」シリーズ、GZ1800のスピーカー省略モデル「GZ1000」シリーズの3シリーズで、それぞれ65型と55型の2サイズを用意します。いずれも2018年4月より本放送がスタートした新4K衛星放送の裏番組録画が行える4Kダブルチューナーを内蔵しています。

 

画質も音質にもこだわった最上位モデル「GZ2000」

今回発表された3シリーズは、4K有機ELテレビとしては同社初となる4Kチューナー内蔵モデル。新4K衛星放送の視聴に加え、裏番組の録画も可能なダブルチューナー搭載となっています。地デジ/BS/CSチューナーは各3基搭載。

 

最上位の「GZ2000」シリーズは、プラズマディスプレイで培った技術を生かし、独自に設計した構造や素材、パネル駆動を採用して自社で組み立てた「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を採用していることが特徴。さらに、有機EL用に最適化された独自のパネル制御「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」との組み合わせにより、有機ELが得意とする暗いシーンでの色や階調表現に加えて、明るいシーンでの色・階調表現が大幅に進化しています。

↑TH-55GZ2000(55型)

実際にGZ2000を従来機種と並べて比較視聴したところ、明るいシーンはより明るく、黒が多い場面ではより引き締まった黒の映像表現ができていると感じました。また、色彩表現も向上しており、人の肌の色などがよりリアルで鮮やかに感じられ、最上位機種にふさわしい美しい画質になっています。

 

このほか、自然な色彩を再現する信号処理技術「ヘキサクロマドライブ プラス」や、地デジ放送などのSDR映像もHDRのような高コントラスト映像に変換する「AI HDRリマスター」、あらゆる解像度の映像を4K高精細化する「4Kファインリマスターエンジン」など、同社独自の高画質化技術が惜しみなく投入されています。

 

音質面では、4K有機ELテレビとしては世界初となる上向きに配置された「イネーブルドスピーカー」を本体に内蔵。音を天井に反射させることで臨場感のある音を生み出し、最新の立体音響技術「Dolby Atmos」などもテレビのスピーカーだけで楽しめます。

↑テレビの背面上部に世界初の「イネーブルドスピーカー」を内蔵

 

スピーカーは、テクニクスブランドのチューニングを採用した「Tuned by Technics」仕様となっており、同ブランドのフルデジタルアンプ「JENO Engine」をはじめとするオーディオグレードのパーツを採用。左右のスピーカーに加え、センタースピーカーを追加することで音像が自然に画面に定位し、クリアで聴き取りやすいサウンドを実現しています。

↑GZ2000シリーズのスピーカーシステム

 

サウンドを聴いてみた印象は、従来機種と比較して圧倒的に音の空間が広く感じられ、特に高さ方向の広がりがこれまでとはまったく異なるレベルとなっています。上方向に音を放出するイネーブルドスピーカーの効果が表れていると感じました。イネーブルドスピーカーはオフに設定することも可能なので、視聴するコンテンツによって使い分けるとよいでしょう。

 

実売予想価格(税抜)は、65型が60万円前後、55型が40万円前後。

 

サウンドで選べる2種類の4K有機ELテレビ

「GZ1800」と「GZ1000」は、サウンドバー型のアンダースピーカーの有無以外の仕様は共通。GZ1800シリーズはツイーター/ミッドレンジスピーカー/ウーハーをすべて前向きに配置した3ウェイユニットのスピーカーシステムを搭載。GZ1000シリーズは低音を奏でるダブルウーハーに加え、低音を増強するクアッド・パッシブラジエーターを搭載しています。テレビだけで高音質なサウンドを楽しみたい人はGZ1800を、外付けのサウンドバーなどを購入予定の方やすでに所有している人はGZ1000を選ぶとよいでしょう。

↑アンダースピーカーを備えた「TH-55GZ1800」(55型)

 

↑アンダースピーカー無しの「TH-65GZ1000」(65型)

 

画質面では、最上位モデルのGZ2000と同様に「ヘキサクロマドライブ プラス」や「AI HDRリマスター」、「4Kファインリマスターエンジン」といった高画質化技術を搭載しており、4K有機ELディスプレイならではの美しい映像を楽しめます。

 

いずれも新4K衛星放送用チューナーを2基、地デジ/BS/CSチューナーを各3基搭載しており、外付けHDDをつないで裏番組録画も可能です。

 

実売予想価格(税抜)は、GZ1800シリーズの65型が53万円前後、55型が33万円前後。GZ1000シリーズの65型が49万円前後、55型が29万円前後。

 

4K液晶テレビに加えて4K有機ELテレビをラインナップに追加し、2020年の東京五輪に向けて新4K衛星放送への対応を本格的に進めてきたパナソニックの4Kビエラシリーズ。これにより、東芝、ソニー、ハイセンスに加えパナソニックの4K有機ELテレビでも4Kチューナー内蔵モデルが選べるようになってきたことで、ユーザーの選択肢がさらに広がりました。そろそろテレビの買い替えを……とお考えの方は、ぜひ各社の4Kチューナー内蔵モデルをチェックしてみてください。