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ヘッドホン
2019/6/18 18:00

激戦のワイヤレスヘッドホン市場にまた新たな刺客参戦! Jabra「Elite 85h」は忠実な音作りが真摯

ヘッドホンの状態に応じたオート電源オン/オフが便利

Elite 85hは独特な電源操作を採用するヘッドホンです。本体を平らに折りたたんでいる状態から、イヤーカップを起立させると電源がオンになります。最初は違和感を感じましたが、使い慣れてくるとヘッドホンを着脱する動作の間に電源がオンになり、ペアリングを済ませておけばすぐに音楽再生が始められる便利さが手放せなくなりました。

 

正確には右側のイヤーカップが電源スイッチになっているので、左側だけ回転させても音楽再生はストップしません。ヘッドホンを頭から外すと音楽再生が一時停止され、再び身につけると停止位置から再生が再開され、無駄なバッテリーの消耗が防げます。だから、右側のイヤーカップだけ立てた状態で肩にかけたままにして、気付かぬうちにバッテリーが減っていたということは起こりにくいと思います。

↑空港にて。ヘッドホンを写真のように折りたたんで肩にかけている間は電源が自動でオフになってくれるので便利です

 

↑飛行機の登場時間が近づくと頻繁にアナウンスが聞こえてくるようになります。ヒアスルーにしておくと外の音がかなりしっかりと聞けてよいです

 

↑飛行機の機内でも、テイクオフしてしばらくはパブリックのまま。安定飛行に入ってしばらくしてから通勤に切り替わりました

 

AIアシスタントはJabraがいち早く対応してきたAmazon Alexaをビルトインしたほか、ペアリングしているスマホがiPhoneならSiri、Android端末ならGoogleアシスタントが右イヤーカップの多機能ボタンによる操作で素速く呼び出せます。音声入力操作へのレスポンスが機敏なところにもJabraの豊富な作り込みの経験値を感じました。

 

ほかにも筆者が頼もしく感じたポイントは、本体をIP52相当の防滴・防塵対応としたところです。今回のテスト中も傘を持たずに街を歩いている時に小雨がぱらつき出したので、こちらの機能が大変に重宝しました。もちろん大降りになってきた場合はバッグの中などにしまった方が良いのですが、屋外で使う機会の多いポータブルヘッドホンも防滴性能の有無を気にして選ぶべきかもしれないと考えさせられました。

 

Jabra Elite 85hはハイテクな部分が注目されがちなヘッドホンですが、基本に忠実な音作りと自然なANCの効果にとても好感が持てるヘッドホンでした。毎日の音楽リスニングに飽きることなく使えると思います。今後もソフトウェアアップデートで進化する余地もまだ残されているのではないでしょうか。様々なメーカーが参戦する熱き激戦区であるANC機能付きワイヤレスヘッドホンにまた有力な選択肢がひとつ加わりました。

 

Jabra

Jabra Elite 85h

実売価格3万7800円

 

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