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2019/10/10 21:00

低音至上主義でなくとも、脳と身体を震わせるような低音は必聴! Skullcandy「Crusher ANC」レビュー

Skullcandy(スカルキャンディ)は、アメリカでは超有名なヘッドホン&イヤホンメーカーです。従来になかったストリートファッションに合わせたインパクトのあるデザインが特徴。ハイコスパな製品が多く、全米で販売台数1位に登場する常連ブランドです。本社はユタ州ソルトレイクシティに位置します。

 

その音は重低音重視で、サブウーハーを搭載した有線ヘッドホン「Crusher」でハウジングが振動するという異次元の音を実現しました。さらにワイヤレス化した「Crusher Wireless」や「Crusher 360」へと進化。今回、紹介する最新モデルはノイズキャンセリング機能をデジタル化、重低音の強化、そして個人の耳の特性に合わせで周波数特性を補正するパーソナルサウンドに対応した最新モデルの「Crusher ANC」です。

↑「Crusher ANC」(実勢価格3万6300円)カラーは画像のDeep RedとBlackの2色があります

 

低音は10Hzから200Hzまで無段階ブースト!

「Crusher ANC」に搭載された低音専用ユニット、センサリーベースの再生周波数帯域は10Hz〜200Hzにワイドレンジ化されました。「Crusher Wireless」では45Hz〜75Hzと狭い範囲でしたが、映画館のサブウーハーが再生している重低音は100Hz以下でピークは50Hz付近にあります。30〜50Hzは音ではなく体を震わせる振動として感じられます。今回、センサリーベースが再生を実現した10Hzというのは音響特性測定用マイクでも測れないぐらいの超低音です。

 

これだけ低い音になるとイヤーパッドやハウジングがブルブル振動してしまいます。ライブハウスやフロア型の大型スピーカーでしか再現できなかった重低音がセンサリーベースによってヘッドホンでも気軽に体感できるようになったのです。「Crusher ANC」では無段階調整ができるスライダーが装着され、音楽のジャンルや音量によって低音の量が調整できます。

↑電源ボタン長押しでONからペアリングモードへ移行します

 

↑スライダーで低音のブーストを最大にした状態

 

↑右側には3つのボタンがあり音量調整、楽曲の再生、停止などができます

 

↑充電はUSB-C端子を使ったUSB充電、3.5mmステレオミニケーブルで有線接続にも対応

 

↑コンパクトに収納できるセミハードケースが付属

 

パーソナルサウンドは自然な効果で耳に優しい

パーソナルサウンド機能はスマホやタブレットにインストールした専用アプリで操作します。最初の起動時のみペアリングが必要です。個人のプロファイルを作るため、アプリの指示に従ってテストトーンが聞こえたかどうかをチェックしていきます。これを左右の耳でおこなえば完了となり、時間は早い人で3分ぐらい。完成したデータはヘッドホンに保存されるので、どの音楽再生アプリを使っていても、Bluetooth接続すればパーソナルサウンドを有効にできます。効果のありなしはアプリからON/OFFして確認可能。

↑専用アプリを使ってサウンドプロファイルを作成、リアルタイムで音を補正します

 

その効果は極端なものではなく、ボーカルの音像が頭のセンターにピタリと定位して、楽器の音の輪郭がクッキリ、音の左右の広がり感がワイドになりました。音の高低のバランスを整える機能なのですが、私の場合は音場感に対して特に効果が感じられました。高域のヌケや透明感にも影響がありましたが、ごく自然な感じで、この機能はかなり高度な補正を行うことが実感できました。

 

音楽はもちろん、映画とゲームで盛り上がる

「Crusher ANC」のデジタルノイズキャンセリング+パーソナルサウンド+センサリーベースを使って、タブレットやスマホで映画を見ると、今までになかった臨場感に包まれます。特にアクション映画やSF映画には重低音が入っているので、スライダーを半分まで上げればブルブルと耳元を震わす振動が味わえます。また、AmazonPrimeやNetflixのオリジナルコンテンツにも重低音たっぷりの作品があります。例えばクルマ版の「SASUKE」とも言うべきNetflix「ハイパードライブ」はトリッキーな障害物コースを世界中から集まった腕自慢が愛車で走る競技です。響きわたるエンジン音に、金属のクルマがコンクリートに激突する音が振動を伴って伝わるためドライバーズシートに座っているような錯覚を覚えます。

↑本物のサブウーハーでもなかなか体感できない振動が手軽に味わえます

 

それからNetflix「最速の称号」ではノーマルのスーパーカーとゼロヨン専用にカスタマイズされた改造車がバトルを繰り広げます。1000馬力を超えるモンスターエンジンの空ぶかしの鼓動が体で感じられ、スタート直前の赤いシグナルが点滅してチリチリと鳴るかすかな音までリアルに再現されます。爆発的に加速するエンジン、白煙を上げるタイヤ、絶妙のシフトチェンジ、ニトロの投入でドライバーのコントロールの限界を超えるチューニングカー。「Crusher ANC」は自宅のAVシステムではありえない爆音と振動を全身に伝えてくれながら、近所迷惑の心配なく楽しめます。NetflixのロゴのNの文字と共にドドーンという重低音に驚きを隠せません。

 

これだけの音でコンテンツを視聴するなら、スマホやタブレットよりも大画面なテレビで見たくなるもの。テレビにBluetoothトランスミッターを装着して、パーソナルなホームシアターとして使ってみるのもいいかもしれません。

 

いままでのSkullcandyの重低音はソースによってはやりすぎ感がありましたが、「Crusher ANC」ではスライダーで低音の量感を細かく調整できるようになり、ソースに合わせて最適な重低音がセッティングできるようになりました。これに加えて静けさの再現に欠かせないノイズキャンセリング機能とパーソナルサウンドが加わることで、音がクッキリ聞こえるようになり、爆音でなくても迫力ある音が楽しめるようになりました。これによって連続再生時間が伸び、耳にも優しいという相乗効果が得られます。最先端のデザインと音を追求するSkullcandyを若者だけに独占させておくのはもったいないと思いませんか。

↑センサリーベースを最小限にすると20Hzまでほぼフラットに低音が伸びています

 

↑センサリーベースを最大限にすると40Hzをピークに重低音がブーストされます

 

【ギャラリー(GetNavi webでご覧いただけます)】

 

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協力:楽天市場