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2019/10/28 20:00

家じゅうどこでも音楽を持ち運べる! ボーズの新スマートスピーカー「Bose Portable Home Speaker」

ボーズから新しいスマートスピーカー「Bose Portable Home Speaker」が発売されました。今度は本体にバッテリーを内蔵するポータブル対応。AIアシスタントはGoogleアシスタント、またはAmazon Alexaから選べます。防滴仕様で屋外リスニングも楽しめるオールラウンダーの実力をレポートします。

↑Bose Portable Home Speaker(実売価格4万4000円)

Wi-FiとBluetooth両対応で楽しみ方が広がる

Bose Portable Home Speaker(以下:Bose PHS)はユニークな茶筒のような形をしたスマートスピーカーです。同社のBluetoothスピーカー「Soundlink Revolve+」と雰囲気はよく似ていますが、シルエットはよりスリムになりました。Bose PHSはWi-Fi機能を搭載しているので、スマホやPCからのBluetoothによる音楽ストリーミング以外にも独立してインターネットに接続して音楽コンテンツが充実しています。

 

AIアシスタントによる音声コントロールはもちろん、本体の天面に並ぶボタンやモバイルアプリ「Bose Music」からのリモコン操作を併用できます。ほかのボーズのスマートスピーカー「Bose Home Speaker」シリーズやホームシアターの「Bose Soundbar」シリーズと同様に、Googleアシスタント、またはAmazon Alexaのいずれかユーザーが使い慣れている方、あるいは連動する機器を多く揃えている方をメインのAIアシスタントに選択できます。

↑天面にはAIアシスタントにコマンドを入力するためのマイクのほか、ボタンタイプのリモコンが並んでいます

 

ふだんiPhoneやiPadで音楽を聴いている方には、Bose PHSはAirPlay 2にも対応するワイヤレススピーカーなので特に便利に感じられると思います。Bose MusicアプリにApple Musicに接続するインターフェースが組み込まれているので、操作感はとてもスムーズ。「Bose Home Speaker」シリーズや「Bose Soundbar」シリーズの製品と組み合わせればマルチルーム再生にも用途が広がります。

↑スマホとのBluetooth接続もBose Musicアプリから簡単にできます

 

Bose PHSもSoundlink Revolve+と同様にキッチン、プール、シャワーなどで水しぶきや雨がかかっても安心のIPX4に相当する防滴対応スピーカーです。落下にも強い高耐久設計としているので屋外に持ち出して使う時も安心。スマホにBluetoothで接続すればAmazon MusicやSpotify、スマホに保存した音楽が自宅で聴く感覚とほぼ近く楽しめます。

 

筐体上部にはハンドルが付いているので持ち運びも軽快。重さは1.06kg。内蔵バッテリーによる音楽再生はボリュームを上げて聴いても最長約12時間も持続するので、フル充電にしておけば1日中家の中で移動しながら使ったり、近所で友だちと集まって過ごす時間にもお気に入りの音楽が聴けます。パッケージに付属する充電器、または専用の充電クレードルを使った場合のフル充電にかかる時間は4時間と少し長めですが、ふだんはスピーカーを充電しながら音楽を聴くように心がければ使い勝手として不便に感じることはないでしょう。

↑ハンドルが付いているので室内・屋外での持ち運びも簡単

 

↑USB Type-Cのケーブルで充電します。本機専用の充電クレードルも別売のアイテムとして用意されています

 

バランスの良いサウンド。ボリュームを下げても崩れない

Soundlink Revolveシリーズとよく似た筒型形状は、スピーカーを置いた場所から360度にクリアな音を広げるために考え抜かれた合理的なデザインです。Bose PSHも開口部を下に向けたスピーカーユニットを内部に配置して、音響デフレクターと呼ばれる拡散器に当てて360度に音の広がりを作る構造をSoundlink Revolveシリーズから継承しました。さらに3基のパッシブラジエーターを載せたことでパワフル、かつ切れ味のよい低音を再生します。

↑ボトムから360度に広がるクリアなサウンドが出力されます

 

Bose PSHのサウンドをApple Musicの音源で試聴してみました。音の広がりに不自然さがなくとても滑らかです。高域から低域までバランスの良いサウンドに部屋が満たされる感覚がなんとも心地よかったです。ボーカルの伸びやかさと透明感は特別に印象的でした。さらに夜の遅い時間にボリュームを下げてみても、音のバランスやボーカルと楽器の立体感が崩れて聴こえることがありませんでした。音の輪郭がとにかく鮮明に描かれます。

↑Bose Portable Home Speakerのサウンドを確かめてみました。

 

低音はだぶつくことがなく、押し出しがタイト。余裕を感じさせる豊かなパフォーマンスを備えたスピーカーです。低音成分を多く含むEDMやロックの楽曲を再生してみたときに、ひょっとすると少し低音の厚みが物足りなく感じられるかもしれません。そんな時にはBose Musicアプリから高域と低域のレベルをプラス・マイナス10段階から調節できる便利なイコライザー機能を使うと良いでしょう。店頭などで試聴してみて、それでもやはり本機の低音に力不足を感じるという方には、Bose Home Speaker 500/300も合わせて聴きながら比べてみてほしいと思います。

↑アプリには高音・低音のバランスを変更できるイコライザー機能などが揃っています

 

いい音を持ち歩きながら聴ける心地よさ

Bose Musicはとても良くできたアプリです。「ホーム」画面にある「プリセット」には、TuneInのラジオステーションやAmazon Musicのお気に入りのアルバム・プレイリストなどを6つまで登録して、アプリから素速く立ち上げられるショートカット機能もあります。AIアシスタントも含む本体の初期設定はBose Musicアプリに従って進めれば誰でも簡単にできると思います。スマートスピーカーの初心者にもすすめたい製品です。

↑Bose Musicアプリで音楽ソースを選択、本体の機能を設定可能。6つのよく聴く音楽ソースを登録できるプリセット機能が便利です

 

↑プリセットは6つまで登録可能

 

↑Bose MusicアプリにAmazon MusicやTuneInラジオなどが統合されています。Spotifyやradikoなど、他にも多くの音楽サービスが追加されることを期待したいですね

 

Bose PSHはリビングからキッチン、ベッドルームからベランダまでホームネットワークの範囲内で自由に移動しながら、AIアシスタントも活用して音楽リスニングを楽しむ用途に最適なポータブル・スマートスピーカーです。最近注目されている、家じゅうどこにいてもパワフルで安定したWi-Fi接続が得られるメッシュネットワーク対応のルーター製品と組み合わせれば、最強のホームリスニング環境が構築できそうです。

 

【ギャラリー(GetNavi webでご覧いただけます)】

 

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