スポーツシーンにも使いやすいワイヤレスイヤホン「X2.1J」
X2.1JはANC機能を搭載するネックバンドタイプのワイヤレスイヤホンです。“ノイキャン機能付きイヤホン”と聞けば、もう完全ワイヤレスの時代だよねと思うかもしれませんが、本機のようなネックバンドタイプのイヤホンが有利なシーンも数多くあります。
例えば筆者はこれまでに飛行機の中で何度も愛用するイヤホンをなくしているので、機内ではなるべく完全ワイヤレスイヤホンを使わないようにしています。機内が消灯されて暗くなった後は特に、肩にかけていられるネックバンドタイプのワイヤレスイヤホンが安心。
またスポーツで体を動かすときにも、充電ケースを持ち歩かなければならない完全ワイヤレスイヤホンよりも、ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホンの方がベターな場面があります。X2.1Jは本体がIPX5相当の防滴対応なので、汗をかいても大丈夫です。
とにかく本体が43gと軽いことも特徴。ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホンは本体が重かったり、硬くて形状の変化に融通が利かないデザインだと、使い続けることがおっくうになってきます。X2.1Jはネックバンドの素材が柔らかくしなるので、身に着けていることを忘れてしまうほど装着感は軽やか。ハウジングの背面を重ねてペンダントのように身に着けられるので、うっかり落としてしまう心配もありません。パッケージにキャリングポーチが付いていないのが残念ですが、価格を考えれば仕方のないところ。イヤホンの本体は耐久性能の高い素材でつくられているので、身に着けていないときはバッグのポケットに放り込んでおけます。
Bluetoothのオーディオコーデックについては、本機はSBCのほかにAACにも対応しています。iPhone 11 Proでサウンドを確かめてみました。低音はヘッドホンのX4.0Jよりも少し控えめですが、やはり全体のバランスを重視した長時間リスニング向きの落ち着いたチューニングに仕上がっています。ブランドの音響エンジニアは特に「声の聞きやすさ」に注力しているのでしょうか。ボーカルの押し出しが鮮やかに映えます。
ANC機能の効果はとても穏やかです。本体を身に着けた状態で右内側にあるANCボタンをシングルクリックするとオン・オフの切り換えができます。オンの状態でもう少し効き目が強くても良い気もしますが、そもそもイヤーピースによるパッシブな遮音効果も高いので、長時間リスニングの際に違和感がないように全体のバランスを合わせ込んでいるのかもしれません。電車やバスの中など日常生活で気になるノイズは十分気にならないレベルに減衰されます。
バッテリーはANC機能をオンにした状態で連続14時間の音楽再生が可能。ペアリングしているスマホに着信があると、本体に内蔵するバイブレーターが振えて知らせます。
完全ワイヤレスイヤホンにもラインナップが拡大中
このほかにも完全ワイヤレスイヤホンのX5.1Jが他の製品より少し遅れて2019年11月下旬に発売されました。6mm口径のダイナミック型ドライバーが力強く勢いのあるサウンドを聴かせてくれるイヤホンです。SoCはクアルコムのQCC3020を搭載しているため、本機はaptX接続による高品位なワイヤレスオーディオ再生に対応しています。
本体はIPX5相当の防滴仕様。タッチセンサー方式のリモコンを搭載しているので、スポーツシーンにも最適です。
そしてX1.1Jは3000円を切るエントリークラスのワイヤレスイヤホンです。仕様はとてもオーソドックスですが、やはりエネルギッシュなサウンドは魅力的。バッテリーやSoCをイヤホンのハウジングの中に収めて、この軽さとコンパクトサイズを実現したところにAIR by MPOWの技術力の高さが垣間見えます。本体はIPX5相当の防滴仕様なので、スポーツ用に手頃なワイヤレスイヤホンを探していたという方にもよい選択肢になります。
AIR by MPOWはラインナップに完全ワイヤレスイヤホンのX5.1Jが加わったことで、音楽のリスニングシーンや好みの装着スタイルに合わせられる基本の製品バリエーションがひと通り出そろいました。2020年も要注目のブランドです。
【ギャラリー(GetNavi webでご覧いただけます)】
【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】