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2020/2/27 17:30

業界最高レベルの消音性能! 「テクニクス&パナソニック」初の完全ワイヤレスイヤホン3モデルを聴いた

パナソニックは、テクニクスブランドおよびパナソニックブランドの完全ワイヤレスイヤホン3モデルを4月中旬に発売します。ラインナップは、ノイズキャンセリング機能を備えたテクニクスブランドの完全ワイヤレス「EAH-AZ70W」(実売予想価格3万1000円前後/税抜)と、パナソニックブランドの「RZ-S50W」(同2万1000円前後/税抜)、「RZ-S30W」(同1万3000円前後/税抜)の3モデル。

↑テクニクス・パナソニックブランドから一挙に完全ワイヤレスイヤホン3モデルが登場します

 

いずれのモデルも、イヤホン部分のタッチセンサーとBluetoothアンテナを共用した新開発「タッチセンサーアンテナ」を搭載。内部の基板部分もアンテナ化することで、安定した接続を実現しています。また、両方のイヤホンがスマホなどの送信デバイスと同時に通信する「左右独立受信方式」により、途切れにくく音声のズレも軽減しています。

 

各モデルの詳細は後述するとして、まずは担当編集者によるファーストインプレッションをお届けしましょう。

 

Editor’s Eye

3モデルを聴き比べたところ、S30Wはパナソニックらしいモニターライクで透明感のあるサウンド、S50Wはそれに芯のある低音が加わった印象、AZ70Wはきらびやかな高域としっかり響く低音がバランスよく組み合わさったハイエンドなサウンドになっていると感じました。それぞれに特徴のある音質になっているので、ぜひ聴き比べてみてください。

また、自慢のノイズキャンセリング機能はかなり強力で、飛行機やカフェの雑音を模した環境でも静寂に浸ることができました。先行するソニーやアップルのノイキャン性能にも引けを取らないレベルだと思います。

音質もノイキャン性能も追及しつつ所有欲を満たす高級感のある完全ワイヤレスが欲しいならAZ70W、強力なノイキャンが欲しいならS50W、カジュアルに使えるコンパクトな完全ワイヤレスイヤホンが欲しいならS30Wがオススメです!

 

独自技術で強力なノイキャン性能を実現する「EAH-AZ70W」

テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」は、業界最高クラスの消音性能を実現した「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」機能を搭載していることが特徴。これは、イヤホンの外側に集音マイクを配置する「フィードフォワード方式」と、イヤホンの内側にマイクを配置する「フィードバック方式」を組み合わせた“ハイブリッド方式”に、集音したノイズの処理をデジタル制御とアナログ制御によって行うデュアル制御を加えたもの。デジタル処理の弱みをアナログ処理で補うことで、より強力な消音性能を可能にしています。

↑「EAH-AZ70W」はシルバーとブラックの2色をラインナップ

 

また、テクニクスのHi-Fiオーディオ機器や先行している有線イヤホン「EAH-TZ700」の開発で培った音響技術を投入しており、大口径10mmドライバーの振動板にはグラフェンコートを施したPEEK素材を採用し、高域の伸びや豊かな低音を実現。ドライバーの背後には、空気の流れを最適化する「アコースティックコントロールチャンバー」を配置し、ドライバーの性能を引き出しています。

↑イヤホンのタッチパネル部分はメタリックな質感

 

スマホ接続時のハンズフリー通話音質にもこだわっており、通話音声とそれ以外の音を区別してノイズを抑える「ビームフォーミング技術」や、マイク部分の空気の通り道を複雑化して風切り音を防ぐ「ラビリンス構造」を採用。屋外でも明瞭な音声でハンズフリー通話が行えます。

 

モバイル機器向けの専用アプリ「Technics Audio Connect」(無料)を利用すれば、左右イヤホンのバッテリー残量確認や、ノイズキャンセリング・外音取り込み機能の切り替えおよびレベル調整(100段階)が可能。音質のカスタマイズも行えます。

↑専用アプリを使えば設定や操作が簡単に行えます

 

↑ノイキャンや外音取り込みは100段階から調整可能。イコライザーや低音増強モードなども設定できます

 

専用ケースの天面にはヘアライン加工を施したアルミ素材を採用し、高級感のある仕上がりとなっています。イヤホン部分はIPX4の防滴仕様。連続再生時間はイヤホン単体で約6.5時間(NC ON時)~約7.5時間(NC OFF時)、ケース併用時で約19.5時間(NC ON時)~約22.5時間(NC OFF時)。充電時間は、イヤホン+充電ケースの同時充電で約4時間。約15分の充電で70~80分使用できる急速充電機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-C。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応します。

↑天面にアルミ素材を使った高級感のある充電ケース

 

上位モデル譲りの高性能モデル「RZ-S50W」とコンパクトな「RZ-S30W」

パナソニックブランドからは、ノイズキャンセリング機能を備えた「RZ-S50W」と、外音取り込み機能のみ備えた「RZ-S30W」の2モデルが登場します。

 

「RZ-S50W」は、テクニクスブランドの「EAH-AZ70W」と同様、強力な消音性能を発揮する「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」機能を搭載。また、バイオセルロース素材を採用した8mm径のダイナミックドライバーと、ドライバー周辺の空気の流れを最適化した音響構造により、締まりのある低音と明瞭なボーカルを再生します。

↑「RZ-S50W」はブラックとホワイトの2色をラインナップ

 

↑AZ70Wとは異なるデザイン

 

スマホ接続時の通話音質を高める「ビームフォーミング技術」や「ラビリンス構造」を採用するほか、イヤホン部分はIPX4の防滴性能を備えます。

 

連続再生時間はイヤホン単体で約6.5時間(NC ON時)~約7.5時間(NC OFF時)、ケース併用時で約19.5時間(NC ON時)~約22.5時間(NC OFF時)。充電時間は、イヤホン+充電ケースの同時充電で約4時間。約15分の充電で70~80分使用できる急速充電機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-C。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応します。

 

「RZ-S30W」は、最もコンパクトなサイズと3色のカラバリが特徴のエントリーモデル。ノイズキャンセリング機能は備えておらず、外音取り込み機能のみ利用できます。

↑「RZ-S30W」はブラック、ホワイト、グリーンの3色をラインナップ

 

↑ケース・イヤホンともコンパクト

 

3モデルのなかでは最もコンパクトな設計となっており、女性や耳の小さな方でも装着しやすいようイヤーピースはXSサイズも同梱。IPX4の防滴仕様や急速充電機能など、上位モデルにひけをとらない性能を備えています。

↑ジャケットの胸ポケットにもスムーズに収まるサイズ感

 

連続再生時間はイヤホン単体で約7.5時間、ケース併用時で約30時間。充電時間は、イヤホン+充電ケースの同時充電で約4時間。約15分の充電で約90分使用できる急速充電機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-C。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応します。

 

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