メーカー各社の4Kテレビをハイエンドからエントリーまで一挙に紹介し、テレビの購入や買い替えをサポートする連載企画。第4回目は東芝映像ソリューションのREGZA(レグザ)を紹介していきます。
レグザシリーズの特徴は、なんといっても複数のチャンネルを24時間連続録画できる「タイムシフトマシン」機能でしょう。一般的なテレビにも外付けHDDを利用した録画機能は備わっていますが、ほとんどが1~2ch分の録画のみ。タイムシフト対応レグザの場合は地デジ6chを最大24時間まるごと録画できるので、個々の番組の録画予約をしなくとも、過去の番組欄から見たい番組を選ぶように視聴可能。「うっかり録画を忘れた」「録画していなかったが、放送後に話題になっていたので見たい」という場合でも、タイムシフトマシンなら対応できちゃいます。
有機ELモデルは「タイムシフトマシン」が必要かどうかで選ぶべし
レグザのフラッグシップは、有機ELモデルの「X930」と「X830」の2モデル。主な違いは、タイムシフトマシン機能の有無とスピーカーシステム、スタンドデザイン、HDMI端子数で、画質面での差はありません。タイムシフトマシン録画がほしい人はX930を、タイムシフトマシンは使わないけど4K有機ELテレビならではの高画質を楽しみたいという人はX830を選ぶとよいでしょう。
4K有機ELレグザ X930
サイズ:65型、55型
実売価格:65型/41万9800円、55型/29万7000円
4K有機EL X830
サイズ:65型、55型
実売価格:65型/38万2000円、55型/22万5680円
4K有機ELレグザ X930/X830は、専用にチューニングされた2019年仕様の有機ELパネルと、新映像処理エンジン「レグザエンジン Professional」を搭載。本格的な映像制作にも活用できるプロユースの映像分析・設定機能を備えるほか、HDR10+とDolby Visionの2つのHDR規格にも対応しています。
また、視聴環境の照度や照明色の違い、視聴しているコンテンツにあわせてホワイトバランスや輝度を調整する「リビングAIピクチャー」機能を新たに搭載し、どんな環境でも自然な画質で映像を楽しむことができます。
さらに、深層学習などのAI超解像技術により、通常のシーンとざらつきが目立つシーンを判別して適切な超解像処理を行うほか、4K放送や地デジ放送などの映像の種類と動きの量に応じて、適切なフレームを参照して超解像処理を行う「バリアブルフレーム超解像」、通常映像をHDR画質に復元する「AI機械学習HDR復元」などの高画質化処理によって、どんな映像でもノイズを抑えたクリアな画質を追求します。
音声面では、X930シリーズが、SN感の高い低域再生が可能な対向型パッシブラジエーター方式のスピーカーボックスを備えた「有機ELレグザオーディオシステムPRO」、X830シリーズは65X830がダブルフルレンジスピーカー、55X830がフルレンジスピーカーを採用した「有機ELレグザオーディオシステム」をそれぞれ搭載しています。