AV
イヤホン
2020/7/2 11:30

屈指のノイキャン性能なのに、とにかく手ごろ!! ファーウェイの「最注目」完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 3i」を徹底解説

ファーウェイが完全ワイヤレスイヤホンの第2弾モデル「HUAWEI FreeBuds 3i」を発表しました。新製品説明会でのファーストインプレッションに続いて、本機をじっくりと使ってみた深掘りレビューをお届けします。

↑ファーウェイのスマートフォン「HUAWEI P40 lite E」でサウンドをチェックしました

 

群を抜いて強力なノイズキャンセリング効果

HUAWEI FreeBuds 3iは密閉型ハウジングを採用するイヤホンです。密閉構造のメリットについてはファーストインプレッションの際にも触れましたが、ひとつには遮音性能が高まることが挙げられます。

↑ファーウェイのアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 3i」

 

上位機であるHUAWEI FreeBuds 3は開放型ハウジングなので、きめ細やかな中高域再生を得意とする一方で、遮音性能がもっと高めて欲しいという要望がファーウェイに多く寄せられたそうです。HUAWEI FreeBuds 3iはオフィスや家の中など比較的静かな場所だけでなく、屋外の商業施設、電車やバスの中など賑やかな場所でも静かに音楽再生に集中できる遮音性能の高さが特徴と言えるでしょう。

 

ノイズキャンセリングの方式はハウジングの外側に向けたマイクと、ノズルの中に設けたマイクの両方を使って環境ノイズ、および耳穴の中に発生するノイズを効果的に低減するハイブリッドテクノロジーを採用しています。

↑密閉型のハウジングを採用。イヤーピースによるパッシブな遮音性能も確保しています

 

ノイズキャンセリング機能のオン・オフは本体のタッチセンサーリモコンの長押し、または「HUAWEI AI Life」アプリから操作して切り換えられます。

↑左右イヤホンのタッチセンサーリモコンはダブルタップ、長押し操作に任意の操作が割り当てられます

 

機能をオフにした状態でも相当に高い遮音性能が得られますが、ノイズキャンセリング機能をオンにすると、周りの環境音が驚くほどに聞こえなくなります。筆者がこれまでに使ってみたノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、消音効果の強力さはトップクラスに入るのではないでしょうか。機能のオン・オフを切り換えた時の不自然さが少なく、マイクの性能に由来するノイズも抑えられています。音楽を再生せずに、耳栓として長時間身に着けていても耳に大きな負担は感じませんでした。

 

HUAWEI FreeBuds 3が搭載するノイズキャンセリングのレベル調整機能は、このHUAWEI FreeBuds 3iにはありません。オンとオフのみで、迷わずシンプルに使い分けられるのもよいと思います。

 

ノイズキャンセリングイヤホンを屋外で使う時には周囲の環境音にも気を配りたいもの。近日中に公開される新しいファームウェアに更新すると外音取り込み機能が使えるようになるそうです。屋外でイヤホンを使う時には必須といえる機能なので続報が今から待ち遠しいですね。

 

フラットバランスで聴きやすいサウンド

HUAWEI FreeBuds 3iのサウンドをファーウェイのスマートフォン「HUAWEI P40 lite E」に接続して、プリインストールされている「音楽」アプリで聴いてみました。

 

本機には10mm口径の比較的大きなサイズの振動板を持つダイナミック型ドライバーが搭載されています。特定の音域に偏らず、スムーズな一体感が聴きやすいフラットなサウンドがHUAWEI FreeBuds 3iの魅力です。ジャズの女性ボーカル、クラシックのギターやバイオリンなど弦楽器の艶っぽさが自然と引き立ちます。

 

アップテンポなダンスミュージックやロックの楽曲を聴くと、ビートの力強さがもう少しガツンと来て欲しい時がありました。ファーウェイの「音楽」アプリが搭載する高音質化機能「Histenサウンド効果」を立ち上げて再生モードを変えてみたり、「標準」モードに入ると選べる10バンドイコライザー機能とバスブースト機能を使ったりすると、リスニング感の雰囲気を変えたい時に効果的です。70〜80年代のアメリカのダンスミュージックをいっそう煌めかせたり、90年代アメリカン・ロックのゴージャスな雰囲気を盛り上げたり、アレンジを効かせながら楽しむリスニングもまた良しです。

↑黄色く囲ったアイコンをタップすると「Histenサウンド効果」の機能が表示されます。イコライザーで自分好みの音質に調整も可能です

 

HUAWEI P40シリーズと相性抜群

サウンドのカスタマイズが自由に楽しめること以外にも、HUAWEI FreeBuds 3iはHUAWEI P40シリーズのスマホと抜群に相性の良いワイヤレスイヤホンです。

 

初めてのペアリングは充電ケースを開いてから、HUAWEI P40シリーズに近づけると自動でポップアップウィンドウが立ち上がり、素早く接続が完了します。HUAWEI AI Lifeアプリも、近くにあるHUAWEI FreeBuds 3iを起動すると自動でイヤホンを検出して、ペアリングまでナビゲーションしてくれます。

 

さらにファーウェイ独自のユーザーインターフェースである「EMUI10」を搭載するスマホにペアリングすると、HUAWEI FreeBuds 3iの着脱に合わせて音楽再生を自動的に一時停止・再生してくれる便利な着脱検出機能が有効になります。

 

HUAWEI AI LifeはAndroid OSを搭載するスマートフォン向けにも提供されている無料アプリです。イヤホンとケースのバッテリー残量を確かめたり、ファームウェア更新の時にも活躍する重要度の高いアプリなので、ぜひ導入して使い倒すことをおすすめします。

 

なおHUAWEI FreeBuds 3iはiPhoneにペアリングして普通に音楽を聴くこともできます。ただしiOS版のHuawei AI Lifeアプリはいまのところ提供されていません。HUAWEI FreeBuds 3iとの相性の良さを考えると、ベストはEMUI10以上を搭載するファーウェイのスマホ、続いてAndroidスマホ、iPhoneという順になりそうです。

 

ビデオ通話もクリアな声が聴きやすくなる

HUAWEI FreeBuds 3iは集音性能に優れるトリプルマイクシステムを採用しています。左右に3基ずつ搭載するマイクのうち2つがビームフォーミングに対応。ユーザーの口元の方向に指向性を持たせて、ノイズの干渉を防ぎつつ声をクリアに拾い上げます。

 

耳の内側に触れるインイヤーマイクは、内耳道から直接伝わる声が拾えるため、大きめな屋外騒音や風切り音にも強く、通話音声の安定感をより一層高めてくれます。HUAWEI FreeBuds 3iをスマートフォンにペアリングして通話音声を確かめてみたところ、相手に「声がよく聞き取れる」と好評でした。ハンズフリー通話やビデオ会議の際にも真価を発揮してくれそうです。イヤホンの内蔵バッテリーによる連続通話時間は約2.5時間と若干少なめですが、ビデオ会議などの直前までに充電しておけば安心して使えると思います。

↑心地よい装着感が長く持続するイヤホンなので、ビデオ会議にも最適です

 

防滴対応でスポーツシーンにも最適

本体はIP54相当の防塵・防滴設計としています。屋外を歩きながら音楽を聴いている時に突然雨に降られたり、汗が付着したりしても、水分を拭き取れば安心して使える耐水性を実現しています。

 

マイクなどを内蔵するスティック形状の本体を、外耳のくぼみにフィットさせて身に着けるデザインなので、激しく体を動かしてもイヤホンが耳から外れたり落ちる心配がありません。スポーツシーンにも最適なイヤホンです。

 

イヤホン本体、充電ケースともに軽量なので女性にも扱いやすいと思います。ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンの入門機として、多くの方に試してほしいと思います。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

クオリティで勝負! ソニーも参戦する「1万円台のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン5選」

ファーウェイ「FreeBuds 3i」登場! 密閉型の「新・完全ワイヤレスイヤホン」のファーストインプレは?