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2020/7/31 18:00

軽くてコスパも良し! シグマの超望遠ズームレンズはフルサイズミラーレスユーザー必携だ!!

世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスとして注目されている「SIGMA fp」はEVF(電子ビューファインダー)レス、メカニカルシャッターも省略、FOVEONセンサーもやめてライカ、LUMIXのフルサイズミラーレスと同じLマウント採用のシンプルなモデルです。動画撮影を重視した仕様ですが、今回はあえて、発売されたばかりでLマウント仕様の超望遠ズーム「100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary」を取り付けて静止画を撮影しました。

 

このレンズは同社初のフルサイズミラーレス専用超望遠ズーム。希望小売価格は12万円で、実勢価格U10万円で入手できるハイコスパレンズとなります。フードは付属しますが、三脚座と1.4倍と2倍のテレコンバータは別売オプションになります。

↑fp+100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary の撮影重量は1582gと軽量

 

アクセサリー追加で拡張性のあるボディ

fpはコンパクトなボディを実現するためにさまざまなものが省かれています。ボディよりも重たいレンズを装着するには、大型ハンドグリップHG-21にLCDビューファインダーLVF-11を加えてバランスの良いホールディングを実現したいところ。今回、アクセサリーなしで撮影しましたが、数分すると腕がプルプルと震えてきて、三脚が欲しくなるシーンはありました。ちなみに作例は全て手持ちでおこなっています。

↑コンデジのボディサイズだがフルサイズのミラーレスのシグマ「fp」

 

↑背面は専用ボタンが多く誤操作しないように持てる場所が少ない

 

ちなみに、このfpは2019年10月に発売されましたが、2020年の6月25日に大型アップデートが行われ、シネマグラフの作成/再生機能や、動画ファイルから静止画ファイルを作成する機能などが追加されたほか、多数の機能追加、機能拡張、不具合修正が盛り込まれています。詳細は下記のリンクから確認してみて下さい。

SIGMA fp メジャーアップデート(ファームウェア Ver.2.00)の詳細はコチラ

 

重量1135gと軽量レンズに手ブレ補正機能を内蔵

ところで、フルサイズ向けの100-400mmの超望遠レンズと聞いて、個人的に思い浮かぶのはソニーの「SEL100400GM」というレンズです。トップクラスの軽量モデルで重量1395g(三脚座別)で全長205mmです。開放絞り値はF4.5−5.6で希望小売価格は32万円です。これと比較するとシグマは重量1135g、全長197.2mmとコンパクトで、開放絞り値はF5.6-6.3とやや暗めになります。Canonから登場予定の新しい「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」は全長207.6mm、重量1370g(三脚座別)と発表されています。予約価格は33万円超えです。

 

つまりミラーレス専用設計の100-400mmでU10万円はシグマだけといえるのですが、残念ながら専用マウントはSONY用のEマウントとLマウントしかありません。AF性能が見直されているのでLマウントアダプタを使って、NikonやCanonに装着しても爆速でピントが合うそうです。残念ながらfpに装着した場合、爆速にはなりませんでした。

 

【製品画像ギャラリー】(クリックすると拡大されます)

 

ポートレートからバードウォッチングまでこなせる

フルサイズで400mmで撮影となるとかなり身構えてしまいますが、シグマのペアは小型軽量なのでザックに機材を入れて背負えば、その重さは気になりません。取り出すとさすがにズシリとレンズが重いので、左手でレンズをホールドして、右手はカメラにそえるだけで、そっとシャッターボタンを押します。手ブレ補正をONにすれば液晶モニターの画像は400mmでも揺れません。

↑カメラにEVFがないので顔から離れた位置で構えることになります

 

↑ほぼレンズを持ってカメラは軽くホールドしてシャッターを押します

 

ピントはAF-Cで、露出はマニュアルモード、ISO感度はオートにして撮影しました。暗い場所でAFが迷うことがありましたが、AFはおおむね良好でした。機会があればαシリーズに装着して高速AFを実感したいです。

 

MFに切り換えての撮影はピントリングが軽く動き快適でしたが、それに反してズームリングが重く、400mm側に行くには直進式で、100mm側に戻るのは回転式を使うとやりやすいと感じました。個人的には直進できなくていいので、ズームリングがもう少し軽いとありがたいですね。または、ズームリングのトルク調整機能が欲しいところ。

 

【作例】

↑100mmで撮影すると周囲の状況が分かります
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/160sec F5 +0.3 ISO100 100mmで撮影)

 

↑400mmまでズームアップすると鳥の瞳にピントが合いました。絞り開放からシャープです
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/320sec F6.3 +0.3 ISO800 400mmで撮影)

 

↑284mmで撮影すると絞り開放でも後ろの鳥はボケて主題が引き立てられました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/1000sec F6.3 ISO1250 284mmで撮影)

 

↑サルを400mmで撮影、感度は2000まで上がったが毛の柔らかい質感が再現されています
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/1000sec F6.3 ISO2000 400mmで撮影)

 

↑さらに暗い状況で感度は4000まで上がりましたが、さすがフルサイズ問題ありません
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/1000sec F63 ISO4000 100mmで撮影)

 

↑高感度12800ですが解像度は落ちません。高速シャッターを使いたい超望遠とフルサイズの相性がいいことを実感しました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/500sec F8 ISO12800 239mmで撮影)

 

↑フルサイズなのでトリミングしても画素数に余裕があります。これは画面の中心部をトリミングしています。テレコンがなくてもかなりアップにできました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/100sec F5.6 ISO8000 198mmで撮影)

 

↑望遠ズームなのでポートレートも得意です。fpのポートレートモードを使って撮影するとやわらかい質感の描写が得られました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/100sec F5 +0.3 ISO500 100mmで撮影)

 

やっぱり交換レンズは軽い方がいい!

普段は広角レンズばかり使っている私ですが、SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OSを使うと400mmの視界が新鮮に感じられました。テレコンを使えば手持ちで800mmですから、最強の超望遠ズームといえます。銀塩一眼レフの時代であれば、開放絞り値を気にしましたが、フルサイズミラーレスであれば、高感度が使えるので明るいレンズの必要性はありません。

 

また、手ブレ補正機能も進化を続け、手持ちをサポートしてくれます。このレンズがU10万円で手に入るのは、かなりハイコスパだと思います。フルサイズミラーレスユーザーの方には無条件でオススメのレンズです。

 

モデル/亜希子

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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