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2020/8/7 15:30

ソニーの人気NCヘッドホンが第4世代に進化! 新フラッグシップ「WH-1000XM4」9月発売

周囲の騒音を電気的に打ち消し、静かな環境で音楽や動画の音声が楽しめるとして、通勤・通学、乗り物での移動のお供に人気のノイズキャンセリング(NC)機能を備えたワイヤレスヘッドホン。そのなかでも圧倒的な人気を誇るソニーのフラッグシップWH-1000Xシリーズから、進化したNC機能を備えた最新モデルが登場します。

 

ソニーのワイヤレスNCヘッドホンの第4世代モデル「WH-1000XM4」は、2018年に発売された「WH-1000XM3」の後継機種。定評のあるNC性能の高さがさらに向上しているほか、音質面や使い勝手も前モデルから改善されています。さっそく新モデルの詳細をチェックしてみましょう。

↑ソニー「WH-1000XM4」(ブラック)

 

NC性能がさらにパワーアップ

まず押さえておきたいのはNC性能です。前モデル「WH-1000XM3」で初めて採用された「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を引き続き搭載しつつ、今モデルではBluetooth用のSoCチップと連携し、新アルゴリズムを採用することで、NC性能をさらに向上させています。

↑「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を引き続き搭載

 

具体的には、毎秒700回のセンシングにより周囲の音を検知し、リアルタイムにノイズキャンセリング処理を実施。これにより、人の声や生活ノイズなどへのNC効果がより高められています。

↑新アルゴリズムの採用により人の声や生活ノイズなどへの効果がアップしています

 

このほか、装着時の個人差や気圧に合わせて最適なNCを実現する「NCオプティマイザー」や、NCから外音取り込みまでアプリを使って22段階に調節できる機能など、従来からの機能も継承しています。

↑NC機能の効果はアプリから調節可能

 

AI技術でより高音質を実現した「DSEE Extreme」

次に注目したいのが音質面。ソニー独自のアップコンバート機能「DSEE HX」が、AI技術の深層学習機能により精度を向上させた「DSEE Extreme」に進化しています。

 

従来のアップコンバート機能では、圧縮音源で失われた音域の復元を、モード固定もしくは複数のモードから手動で選択して行っていましたが、DSEE Extremeではリアルタイムに曲のタイプを解析し、最適なアップコンバートを施すことが可能に。

 

また、ソニーミュージックが持つ豊富なハイレゾカタログをAIの深層学習に活用するともに、ソニーミュージックのマスタリングエンジニア、ミキシングエンジニアが評価に協力したことで、MP3などの圧縮音源もよりハイレゾ音源に近い音にアップコンバートできるようになりました。これにより、空間の響きやボーカル、打楽器、ハイハットなどの高い音がよりリアルに感じられるとのこと。

 

また、これまでは併用できなかったDSEE HX/Extremeとイコライザー機能を同時に利用することが可能に。LDAC伝送時にもイコライザー機能が利用できるようになっています。

 

スマート機能も充実

新たに追加された機能として、ヘッドホン装着時に言葉を発することで音楽を自動的に一時停止してくれる「スピーク・トゥ・チャット」機能があります。例えば、コンビニでお会計をするとき、ヘッドホンを装着したまま「すみません」などと声を出すと、ヘッドホンに内蔵されたマイクが反応し、再生中の音楽を停止して外音取り込みモードに切り替えます。これにより、ヘッドホンをつけたままでも会話ができるようになります。

↑ヘッドホンを装着していても、声を発するだけで音楽再生を一時停止してくれる「スピーク・トゥ・チャット」機能を新たに搭載

 

従来から、音楽を聴きながら周囲の音も聴ける「アンビエントサウンドモード」や、アナウンスなどを聴きたいときにサッとヘッドホンのハウジングに手を当てるだけて一時的に音量を下げる「クイックアテンション」などの機能を備えていましたが、ハンズフリーで外音取り込みモードに切り替えられるので、さらに使えるシーンが増えそうです。

 

また、近接センサーと加速度センサーを新たに搭載し、ヘッドホンの付け外しで音楽を再生停止する装着検出機能も搭載。ヘッドホンを外しているあいだはタッチパネルも無効化されるので、誤操作の心配もありません。

 

Android端末とのワンタップペアリングを実現する「Google Fast Pair」にも対応しています(Android ver.6.0以降の機種)。

↑Android端末なら初回のペアリングがワンタップで行えます

 

基本スペックやデザインは前モデルを踏襲

基本的なスペックは前モデルを踏襲しており、ハイレゾ音源の超高域も再生する専用設計の「40mmHDドライバーユニット」や、高いNC性能と高音質を両立する「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」は引き続き採用しています。BluetoothコーデックはSBC/AAC/LDACのみサポートし、aptXおよびaptX HDは非対応になっています。

 

連続再生時間はNCオン時で最大約30時間、NCオフ時で最大約38時間(いずれもDSEE Extremeオフの場合)。10分間の充電で、約5時間再生できる「クイック充電」にも対応しています。充電端子はUSB Type-C。

 

本体は従来のデザインを継承しつつ、より頭の形に沿ったスマートな装着姿を実現。カラーはブラックとプラチナシルバーの2色で、従来よりもマットな質感に統一されています。

↑プラチナシルバーもラインナップします

 

発売は9月4日を予定。実売予定価格は4万円(税抜)となります。

 

前モデルは、GetNaviの読者投票によるポータブルオーディオアワード「ポタ-1グランプリ」で、2018年のグランプリを受賞しているだけに、新モデルにも期待が高まります。NCヘッドホンを購入しようと検討している方は、ぜひソニーの「WH-1000XM4」を試してみて下さい。

 

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