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2020/8/26 18:00

まるで“ほんやくコンニャク”!? 翻訳機能付きワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」に感じる未来感

Googleが手がけた完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」が8月20日に発売されました。このモデルのために設計された12mm口径のダイナミックスピーカードライバを搭載して高音質を実現したことはもちろん、Androidスマートフォンと連携して使う場合に “リアルタイム翻訳” が利用できることもセールスポイントとしています。実売価格は2万800円。高すぎず、されど安すぎずという絶妙なお値段ですよね。買う価値はあるのか否か? いち早く使ってみました。

↑「Google Pixel Buds」(Clearly White)

 

安定した装着感で、スポーツ時も落下の心配無用

Pixel Budsは、手のひらにすっぽり収まる楕円形のケースで充電します。このケースはUSBケーブル(同梱)で充電できるほか、市販のワイヤレス充電器でも充電可能。

↑コンパクトな充電ケースは、シンプルでかわいらしい外観

 

↑市販のワイヤレス充電器でも充電可能。スマホをワイヤレスで充電している人は同じ充電器を併用できる

 

イヤホン単体では5時間の音楽再生、2.5時間の通話が可能で、ケースに入れて持ち歩けば、24時間の音楽再生、12時間の通話に使えます。

↑カラバリはQuite Mint、Clearly White、Almost Blackの3色から選べる

 

イヤホンには自分の耳に合うサイズのイヤチップを取り付けられて、安定させるための固定用アークも付いています。筆者は、スポーツジムで走ったり、エクササイズをするときに使うことが多いのですが、イヤホンが外れることがなく、ズレることもほとんどありません。耳からほとんど出っ張らないように装着できるので、装着したままで衣服を着替えることもできます。

↑耳に差し込むイヤチップは取り替え可能。固定用アークは取り外せない

 

↑Pixel Budsの同梱品。イヤチップはあらかじめMサイズが取り付けられていて、SサイズやLサイズに交換可能

 

ただし、耳の形状は人それぞれ。固定用アークがフィットするかどうかは個人差があると思います。筆者の場合はフィット感は良好でした。

↑フィット感が良好で、走ったりしても外れそうになる不安を感じなかった

 

Androidスマホとのペア設定はあっという間

筆者は同じく8月20日に発売されたGoogle Pixel 4aと接続させて使ってみました。スマホのBluetoothをオンにして、Pixel Budsのケースの蓋を開けるだけでペアリングが行われます。そのままスマホ画面での初期設定に導かれるのですが、その過程で主な機能やイヤホンのタッチ操作などが案内されるので、マニュアルを読むことなく使い始められます。

↑スマホ画面に表示される案内に従って設定できる

 

なお、Pixelシリーズに限らず、Android 6.0以降を搭載するスマホでは同じように設定できます。筆者はGalaxy S10で試してみましたが、ペアリング後、「Pixel Buds」アプリのダウンロードが求められ、インストール後は画面の案内に従うだけで設定が完了しました。ちなみに、iPhoneやパソコンなどと接続する場合は、ケース背面のボタンを押してペアリングを行う必要があります。

↑充電ケースの背面にBluetoothペアリングのためのボタンがある

 

気になっていた低音の迫力不足もすでに解決

初期設定後、「YouTube Music」や「Spotify」で音楽を聴いてみました。最近のJ-POP、K-POP、80年代の洋楽など、いろんな楽曲を聴き比べてみましたが、低音域から高音域まで歪みがなく豊かでクリアに聴こえました。ボーカルの細かい息づかいなども聴き取れます。筆者は、現在3つのワイヤレスイヤホン(AirPods、Galaxy Buds、Soundcore Liberty Air2)を使っているのですが、それらと比べても音質は良いほうだと感じました。

 

ただし、低音の響きが弱めで、ボリュームをフルに上げてもさほど“大音量”にはならず、迫力には欠ける印象も。耳に優しいともいえますが、重低音を響かせて音楽に浸りたい人は物足りなく感じるかもしれません。しかし、発売後にアップデートがあり、低音を強調する「バスブースト」が追加されました。好みの音質に変える機能は、今後も追加されることを期待していいでしょう。

↑Pixel Budsの設定画面。発売直後に低音のレベルを上げる「バスブースト」という機能が追加された。周囲の環境に合わせて自動で音量が調整される「アダプティブ サウンド」機能も備えている

 

Pixel Budsには、環境音を適度に取り込む空気孔があります。音楽を聴いているときでも周囲の気配がわかる仕組みで、例えば音楽を聴きながら街を歩いていると、セミが鳴く声が静かにザワザワと聞こえたり、車が近づくとその気配がわかったり。しかし、気になる音量ではなく、音楽に環境音がミックスして聞こえるような感じです。

 

筆者はスポーツジムで使うことが多かったのですが、館内アナウンスがあると、その内容は聞き取れないものの、アナウンス中であることはわかりました。1日中イヤホンを着けていたいという人には、安心感が得られる、非常に良い機能だと感じました。

 

反面、周囲の雑音が聞こえることをデメリットと捉える人もいるでしょう。Pixel Budsには「パッシブノイズキャンセリング」という、イヤホンの物理的な遮音性で周囲の音を聞こえにくくする技術が用いられています。しかし、先述の通り、雑音が低減されるだけで、消えるわけではありません。最近人気を集めている「アクティブノイズキャンセリング」は、周囲の音を検知して、逆位相の音を出すことで積極的に雑音を消す機能です。それが必須であれば、アップルの「AirPods Pro」やソニーの「WF-1000XM3」など、より高価なモデルを選んだほうがよさそうです。

 

タップ操作のしやすさは出色。Googleアシスタントも活用

イヤホンをタップすると、音楽を再生・一時停止させたり、ダブルタップして次の曲に切り替えたりできます。さらに、前方になぞると音量が大きくなり、後方になぞると音量を下げられます。機種によっては、このタップ操作がしづらかったり、思うように反応してくれないことがあるのですが、Pixel Budsはフラットなスペースが広いこともあり、タップやスワイプがしやすく感じました。

↑タップ操作は一般的なものなので、すぐに使いこなせる。設定を変えることも可能

 

Androidスマホと接続させて使う場合、イヤホンを長押しする、もしくは「OK Google」と話すと、Googleアシスタントを起動できます。「いま何時?」「今夜の天気は?」「最新ニュースを聞かせて」などと話して、スマホを手にすることなく、必要な情報を聞き出すことができます。筆者のように、普段Googleアシスタントを使うことが多い人には非常に便利で、これだけでもPixel Budsを買う価値があるように感じました。

 

メッセージやメールが届くと、小さくチャイムが鳴って知らせてくれて、イヤホンをタップすると通知を確認できます。メッセージを受信した場合は全文を読み上げてくれて、それに声で返信することもできます。Gメールは送信者と件名だけが告げられ、本文は確認できないのですが、件名だけでもすぐに読むべきメールかどうかの判断ができるので便利です。

 

リアルタイム翻訳のためだけに買うのもアリ

注目の「リアルタイム翻訳」機能を使うには、まず、スマホに「Google 翻訳」アプリをインストールする必要があり、使用する言語データをダウンロードしておかなければなりません。

 

日本語と英語の翻訳を行うには、Pixel Budsを装着した状態で、スマホで「Google 翻訳」アプリを起動し、イヤホンを押しながら日本語を話すと、その翻訳結果がスマホの画面に表示され、音声も出力されます。スマホ画面で「English」アイコンをタップして、相手に英語で返事をしてもらうと、翻訳結果が画面に表示されると同時に、イヤホンからも聞こえる仕組みです。

 

本来は、実際に外国語のネイティブスピーカーと話して試すべきなのですが、そんな機会はなかったので、自分で話したり、外国語の音声を聞かせて、スムーズに翻訳されるかどうかを試してみました。比較的長いスピーチでも、まるで同時通訳者のように翻訳してくれて、英語で行われる会議や講演などでも役立つように感じました。ここ数年、人気を集めている音声翻訳機よりも断然使いやすい印象です。

↑様々な言語を翻訳してみたところ。音声だけでなく、画面にも表示されるので、相手に伝わりやすい。なお、Googleアシスタント機能を使う仕様になっているため、オフラインでは利用できない

 

コロナウィルスが終息し、海外旅行や出張に行けるようになったら、積極的に使ってみたいと思える機能でした。この翻訳機能も、Pixel Budsの購入を決める動機となり得るでしょう。

 

Google謹製ということで注目の完全ワイヤレスイヤホンでしたが、実際に使ってみると、音質だけでなく、スマホのハンズフリー操作や翻訳にも役立つ多機能なデバイスという印象でした。用途によっては、2万800円は決して高くないかもしれません。

 

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