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ヘッドホン
2022/2/1 18:30

シュアから“ちょうどいいサイズ”のノイキャンヘッドホン「AONIC 40」誕生!

音楽ツウのコンシューマから、音楽制作の第一線で活躍するプロフェッショナルまで幅広い層に愛されるアメリカのオーディオブランドSHURE(シュア)が、持ち運びにも便利なコンパクトサイズのノイズキャンセリング・ワイヤレスヘッドホン「AONIC 40」を発売しました。

↑SHURE(シュア)が発売した最新のノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホン「AONIC 40」をレポートします

 

今回は、兄弟機「AONIC 50」との違いも比較しながら、新しいヘッドホンの音質や機能に迫りたいと思います。

 

性能アップと小型化・軽量化を実現

AONIC 40はスタジオグレードの高音質を実現する、シュアのプレミアムクラスのワイヤレスヘッドホンです。AONIC 50に続いてイヤーカップが耳を覆うアラウンドイヤースタイルを採用。カラーバリエーションにはブラックとホワイトがあり、実売予想価格は3万2000円前後です。

 

AONIC 40に先駆けて2020年に発売された「AONIC 50」は、同社初のアクティブ・ノイズキャンセリングヘッドホンとして発売されましたが、このAONIC 40も同様にイヤーカップの内外に配置するマイクが拾った音から、音楽リスニングに不要なノイズだけをピックアップして打ち消すハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載しています。

↑2020年に発売されたプレミアムモデルの「AONIC 50」

 

ノイズキャンセリングはAONIC 50のアナログ方式から、AONIC 40ではより高度な処理ができるデジタル方式に変更されました。また、AONIC 50が最大/ノーマルの2段階で効果の強さを切り換える仕様であるのに対して、AONIC 40では最大/ノーマル/ライトの3段階から選べます。

 

AONIC 40の本体サイズはAONIC 50に比べるとひとまわりほど小型化しています。質量も21gほど軽い313gです。

↑左側がAONIC 40。AONIC 50よりも少し本体がコンパクトに、重さが軽くなっています

 

持ち運びに便利な折りたたみ機構を採用

AONIC 40はヘッドホン本体がコンパクトに折り畳めるようになりました。ヘッドホンを収納する専用ケースも小さく、持ち運びやすくなっています。ふだん使いのポータブルヘッドホンとしても魅力が増しています。

↑本体をコンパクトに折りたたんで専用ケースに入れて持ち運べます

 

↑専用ケースのサイズもコンパクトになりました

 

ヘッドホンの装着感も洗練されています。AONIC 40ではイヤーパッドのクッションがより柔らかくなり、メガネを着けたまま、上からヘッドホンを掛けてもキツく感じられません。

 

どちらのヘッドホンもボタン式のリモコンでスマホを操作します。AONIC 50は右側イヤーカップに全てのボタンをまとめて配置しています。AONIC 40は電源・ペアリングボタンを左側イヤーカップに配置。音量や一時停止の操作、ノイズキャンセリングモードの切り替えを行うボタンは右側に集めています。

↑AONIC 40は主なリモコンボタンを左側イヤーカップの側面に配置しています

 

AONIC 50はノイズキャンセリングモードと外音取り込みの切り替えを上下にスライドするスイッチで切り換える仕様です。操作が覚えやすい反面、専用アプリ「ShurePlus PLAY」からの切り替えができません。

 

一方、AONIC 40はリモコンボタンとアプリの両方でモードが切り換えられます。音声プロンプトの有無はShurePlus PLAYアプリから設定を選べますが、ANCと外音取り込みモードのオン時のサウンドが一緒なので、あとは環境音で聞き分けるほかありません。

 

AONIC 40/AONIC 50:サウンドを聴き比べる

今回はAONIC 40とAONIC 50を用意して、それぞれにGoogle Pixel 6 Proを接続して音楽を試聴しました。

↑Google Pixel 6 Proに接続してふたつのヘッドホンを聴き比べました

 

AONIC 50はLDAC、AONIC 40はaptX HDによるワイヤレス高音質再生に対応しています。Google Pixel 6は両方のコーデックに対応しているので、それぞれのヘッドホンから最高音質が引き出せます。

 

アップテンポなポップス系の楽曲から聴きました。Aimerの「残響散歌」はAONIC 40で聴くと雄大なスケール感が楽しめます。起伏に富んだダイナミックな音楽の迫力も聴きどころ。エネルギーに満ちたボーカルの抑揚感がとても豊かで、声の表情が移り変わる様子が鮮やかにイメージできました。低音の打ち込みが鋭く、空間の立体感を引き立たせます。

 

同じ曲をAONIC 50で聴いてみました。ボーカルとバンドによる演奏の一体感がより引き立つ印象です。ボーカルの声がとてもシルキーで滑らか。楽器の演奏が滑らかにつながり、一体感あふれる心地よいグルーブが伝わってきます。きめ細かく、上品な音楽の質感をリアルに再現できるところに、LDAC対応のヘッドホンであるAONIC 50の持ち味があります。

 

アップテンポなリズムをザックザックと刻む、AONIC 40のサウンドはポップスやロック系の楽曲にとてもよく合います。かたやAONIC 50はミドル/スローテンポのボーカル曲、弦楽器を主体としたクラシックやジャズのアコースティックセッションに上品な「温かみ」を感じさせてくれます。それぞれのキャラクターの違いが楽しめるので、ぜひ聴き比べてみることをおすすめします。

 

ShurePlus PLAYアプリには7種類のプリセットと、ユーザーがマニュアルでバランスを細かく追い込んだ値を保存して、何度も繰り返し使えるイコライザー機能があります。音楽の種類やリスニングを楽しむ環境に合わせて、上手にイコライザーを使いこなせば、AONICシリーズのさらに深い魅力が掘り起こせると思います。

↑ヘッドホンの設定操作、簡易なプレーヤー機能を搭載する「ShurePlus PLAYアプリ」のAndroid版

 

↑アプリではイコライザー機能が充実しています

 

ANCと外音取り込みの効果も明快

AONIC 40のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を電車やバスの中、カフェ等様々な場所で試しました。モードを「最大」にすると、音楽再生に不要なノイズがグンと一気に消えます。ノイズキャンセリングの効果が強めに感じられる方は、ノーマル/ライトのモードに切り換えてみても良いと思います。イヤーパッドによる遮音性能も高いヘッドホンなので、十分に静かな環境の中で音楽や映画の鑑賞に集中できると思います。

↑ノイズキャンセリングの効果を最大/ノーマル/ライトから選べます

 

外音取り込みのレベルは全11段階から選べます。外音取り込みをオンにすると、屋外の環境音がクリアに聞こえてきます。特に屋外を歩きながらAONIC 40で音楽を聴く時には、外音取り込み機能のレベルを強めにして使いたいところです。ビデオ会議中など、室内で少し外の音にも注意を向けながらヘッドホンを使いたい場面では、外音取り込みのレベルを「4〜7」前後のポジションに設定すれば、ちょうど心地よく感じられるはずです。

 

ヘッドホンをビデオ会議などにも使いやすいように、AONIC 40は本体リモコンボタンの操作による「通話ミュート」の機能を追加しています。また付属するUSB-CケーブルでPCにつなぐと、AONIC 40のマイクを通話用にも使える「USB音声モード」が有効になります。ビジネスシーンでの使い勝手が強化されたところもAONIC 40の魅力です。

↑ひと目でAONIC 40だとわかる個性的なデザインも魅力的に感じられました

 

筆者はスパイラル状にひねりを加えた、AONIC 40のアームのデザインがとても個性的で良いと思いました。音楽ツウが認めるシュアのヘッドホンを身に着けていることを、周囲にアピールできる外観にも大満足です。音質・機能・デザインの三拍子が揃った、新しいAONICファミリーのヘッドホンはこの春、最大の注目株になりそうです。

 

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