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2022/3/29 18:45

ノイキャン&低遅延機能でマルチメディアに楽しめる! GLIDiC「TW-6100」をだいせんせいがレビュー

2021年末に発表された「ポタ-1グランプリ2021」で審査員特別賞を受賞したTW-6100は、お手頃な価格ながら作り込まれた高品質な完全ワイヤレスイヤホンに定評のあるGLIDiCの最新モデル。様々な機能を搭載しつつ、実売価格1万円を切るという価格設定が魅力的な製品です。どのような仕上がりになっているのか、さっそくチェックしていきましょう!

↑GLIDiC TW-6100(ブルー)

 

↑カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開

 

まず注目したいのは、低価格ながらハイブリッド方式のANC(アクティブノイズキャンセリング)外音取り込み機能を搭載していること。近年の完全ワイヤレスイヤホンでは少しずつ主流になりつつある機能ですが、この価格帯で搭載されているのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

↑左右のイヤホンにそれぞれ2つずつANC用のマイクを備えています

 

正直、試す前は「とりあえず搭載したって感じかな……」なんて思っていましたが、いざ試してみるとどちらも非常に優秀! ANC機能は電車の走行音や街中の騒音なども全体的にグッと抑えてくれるほど強力なので、騒がしい場所でも快適に音楽や通話を楽しむことができます。

 

外音取り込み機能も自然かつ聞き取りやすく、装着したままでも問題なく会話ができました。L側のボタンを1回押すごとに「ANC→外音取り込み→OFF」と切り替わるので、切り替えたいときにパッと切り替えられるのも使い勝手が良いですね。

 

ちなみに、ボタンは物理ボタンでイヤホン側面の上部に配置されています。ボタンの場所を指で探ることなくすぐにアクセスできますし、手袋などをしていても操作しやすいサイズ感で便利です。

↑ボタンは上部に配置。大型で装着したままでも押しやすい

 

続いて、やはり昨今で気になるのは通話性能。TW-6100には左右にそれぞれ2個ずつマイクを搭載していることに加え、喋る時に自分の声以外の騒音を抑えて聞き取りやすくしてくれる「ノイズリダクション」機能も搭載されています! 急なオンライン会議が入ってしまった時でも、カフェや共有スペースでの使用や、屋外を歩きながらの使用など、幅広いロケーションで活躍してくれます。私はDiscordなどのツールで友人と通話を楽しんだりすることが多いのですが、そうして自宅でのんびり通話しながら過ごす時にもピッタリ。おうち時間が多い方は、ヘッドセット代わりに使うのも良いでしょう。

 

また、個人的にイチオシなのが優れたフィット感! TW-6100では、イヤホン本体の形状をカスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」が監修しています。一般的な完全ワイヤレスイヤホンとは異なり、イヤモニのような形状で耳へ心地よく収まります。単に装着しやすいというだけでなく、着脱時にも指でつまみやすく、不意に落としてしまうような心配も少ないのが嬉しいポイント。本体そのものもコンパクトで軽いため、女性や耳の小さな方でもしっかりフィットしてくれそう。着けていて疲れにくいのも良いところです。

↑カナルワークス監修の耳にフィットする形状

 

イヤホン本体はIPX5の防水性能も備えており、運動時の汗や急な雨も平気。汚れが気になった時には、そのまま水洗いすることもできちゃいます。イヤホンとケースは除菌シートなどで拭き取ることもできるので、外出時に使用したあとでも清潔に保つことができます。肌に身につけて使うアイテムだからこそ、こうした仕様はありがたいですよね。

 

充電ケースはつるりと丸みを帯びた細長い形状で、衣服のポケットや小さなカバンにも収納できます。こちらも手のひらに収まるようなコンパクトなサイズ感。10分の充電で約2.5時間再生できる「Fast Charge」機能も搭載しているため、ウッカリ充電を忘れてしまった時でもすぐに使うことができます。ちなみに、イヤホン単体では約10時間、充電ケース込で約35時間の音楽再生ができるため、使用シーンが多い方にもオススメです。

↑急速充電の「Fast Charge」機能にも対応した充電ケース

 

そして、ちょっとユニークなのはスマートトラッカー「Tile」が内蔵されていること。万が一イヤホンを失くしてしまっても、スマホアプリを使うことで簡単に探すことができます。左右のイヤホンそれぞれに内蔵されているので、片側だけ落としてしまうようなことがあっても安心です。

↑Tile内蔵でイヤホンを探すことが可能

 

ストレスフリーな装着感とバランスの取れたサウンド

それでは最後に、実際に使ってみたレビューをお届け。使い始めて最初に驚くのは、先述の通りの装着感の良さ。完全ワイヤレスイヤホンは屋内外の様々な場所で使うからこそ、耳に着けている時に不安定だと思っている以上にストレスにつながります。社外製のイヤーピースなどは試していませんが、デフォルトでも耳にスッと馴染むフィット感は、「どのイヤホンも合わないんだよなあ」とお悩みの方にもお試しいただきたい完成度! カナルワークス監修ならではの納得の完成度です。

 

音質としては中低域を中心に厚みとリバーブを感じるやや迫力のあるものながら、アタックが強すぎずなめらかな響き方で、しっかりした聴き応えと疲れにくさを両立したような音作りに。ANCをONにすれば楽曲に没入できますし、外音取り込みをONにしても埋もれにくいバランスで外音と一緒に楽しめます。

 

動画再生やゲームプレイに最適な低遅延モードも備えているので、音楽再生だけでなく幅広い用途で活躍してくれます。マルチメディアに楽しめるスマートフォンとの組み合わせにピッタリなイヤホンといえるでしょう。 諸々の多機能性も含め、これだけの仕上がりで1万円切りというのは見事。自分用にも他人へのオススメ用にも、まず候補に挙げたいモデルです。