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2017/8/26 18:30

企画をスムーズに通したい人のための4つのプレゼンテクニック

いわゆるセルフヘルプ系の本が大好きで、気になるものは必ず読むことにしている。ふと本棚を見て気がついた。中谷彰宏さんの本が多い。

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読み味抜群のフォーマット

中谷さんの本が好きなことには理由がある。

 

内容はもちろん、フォーマットが実用的で、文章がとても読みやすい。ここで紹介する『チャンスをつかむプレゼン塾』(中谷彰宏・著/学研プラス・刊)も、いつもながらの流れでテンポよく読み進めることができる一冊だ。

 

これも中谷さんのタイトルに共通することだが、まず対象としている読者のイメージが明記される。

 

この本は、3人のために書きました。

せっかくいい企画なのに、プレゼンで通らない人。

「言いたいことは、わかるけど…」とボツになった人。

部下に、チャンスをつかむプレゼンを教えたい人。

『チャンスをつかむプレゼン塾』より引用

 

どんな業種のどんな部署であれ、企業で働いているなら、プレゼンテーションという行いと無縁でいられる人はいないと思う。筆者もそんなステレオタイプにとらわれていた。しかし、実際はそうでもないようだ。

 

プレゼンテーションとは、仕事に限らず、日常生活の中でしているあらゆる提案のことです。「プレゼン」と言うと、大きいプレゼンテーションルームで、多額の予算をかけて、大ぜいが参加するような場での大がかりなものだけを想像しがちです。

『チャンスをつかむプレゼン塾』より引用

 

決してそうではない、と言ったほうがいいかもしれない。晩ごはんを決める。出かける時の服装を決める。あるいは、日曜日に遊びに行く場所を決める。いつでもどこでも、ごく当たり前に行われている提案もプレゼンだ。

 

日常生活の中で数限りなく行われるプレゼンの中でも、就活の面接とか告白はかなり大きなものとして分類されるだろう。このように、日常生活は大小数限りないプレゼンの積み重ねの上に成り立っていると言っていい。

 

プレゼンって、本当のところは何なの?

プレゼンとは提案である。そして提案とは、自分がアイデアを出し、相手に受け入れられることだ。中谷さん風に定義すれば、以下のようになる。

 

「小さな問題を解決し、小さな夢を実現し、その場にいる人たちがワクワクできる」というのが「プレゼン」の定義です。

『チャンスをつかむプレゼン塾』より引用

 

次の言葉がこの本の出発点であり、かつ結論だと思う。

 

プレゼンで大事なことは、「いい企画だから、通るわけではない」ということです。どんなにいいアイデアでも、プレゼンがヘタな人は、チャンスを逃します。夢を実現していくためには、「プレゼン力」が必要です。

『チャンスをつかむプレゼン塾』より引用

 

プレゼン力の差を作るもの

チャンスをつかめるかどうかは、プレゼンが上手か下手か、プレゼンの小さな工夫があるかないかで差がつく。本書には、“差を生むもの”が63項目もリストされている。いくつか見てみよう。

 

・ブスッとしている人を見ない

話している間にブスッとしている聞き手を意識してしまうと、自分が崩れる。逆に、話を聞いてくれているな、という人を意識すれば、自分がノッていく。結果として、支持してくれている人からノリのいい空気がどんどん広がっていく。

 

・「今思いついたんですけど」と話す

段取りにとらわれない。「自ら思いついた」とか「二人で作り上げた」という形が聞き手に満足感を抱かせる。プレゼンの場にいる誰かの言葉を引き合いに出して「〇〇さんの言葉で気がついたんですけど」といったひと言を挟むと、準備周到感が出ず、アイデアを共有しやすくなる。

 

・正確さより勢い重視

プレゼンする時は、あえてメモを見ない。聞き手が求めるのは、話し手が「言いたくて仕方がない」ことである。正確さばかり重視して10項目話すより、勢いを込めた1項目を伝えるほうがインパクトが強い。

 

・反論に反論しない

反論への逆ギレは絶対にNG。自分のプレゼンに、聞き手が“反論”という自分の役割を果たすことができるスペースを設けておく。反論にはすぐ反論せず、まず認め、一拍置いてから返せばその後の流れがスムーズになる。大切なのは、自分の意見を通すことではない。そのためには、自分のアイデアという意識にこだわらない姿勢を貫く。

 

どうでしょう。日常生活のシーンに落とし込んで考えても、思い当たるところがありませんか? もちろん、起きてから寝るまでのすべての行いをプレゼンライクにすべきであると言っているわけではない。ただ、さまざまな場面にプレゼン的要素を組み込むことを習慣にしておけば、本番での瞬発力が養われるだろう。

 

チャンスの芽は、それを見つけて活かし、大きく育んでいこうと思っている人にしか見えないのかもしれない。

 

(文:宇佐和通)

 

【文献紹介】

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チャンスをつかむプレゼン塾

著者:中谷彰宏

出版社:学研プラス

プレゼンとは、日常生活の中でしているあらゆる提案のこと。仕事でも、恋愛でも、人間関係でも、チャンスをつかめるかどうかは、「プレゼンが上手かヘタか」「プレゼンの小さな工夫があるかないか」で決まってくる。人の心をひきつけるプレゼンの仕方を紹介。

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