本・書籍
自己啓発
2018/1/30 6:00

競争に負けない“メンタル強者”になるための4つの心がけ

メンタルが弱い人は、自分の弱さにうんざりするあまり、成長をあきらめがちです。あなたの味方は、あなただけです。自分のことを嫌いにならないでください。メンタルを鍛えて自信を取り戻しましょう!

 

嫌いな自分は、捨てなくていい。』(中谷彰宏・著/学研プラス・刊)という本があります。メンタルを強くするために役立つ67本のコラムを収録しています。

未来を信用する

メンタルの弱い人は、過去を信用しています。
メンタルの強い人は、未来を信用しています。

(『嫌いな自分は、捨てなくていい。』から引用)

 

自分の可能性を見定めるときには、過去を気にしてはいけません。うしろ向きの考えかたでは成功しないからです。

 

他人に信用してもらうためには「実績」が必要です。しかし、自分で自分のことを信じるのならば「実績」は必要ありません。担保は不要です。うまくいく未来だけを信じて、ひたすら前向きにチェレンジしたほうが成功しやすいです。

 

 

「できない」の中にヒントがある

できない中にも、「できる部分」と「本当にできない部分」とがあります。
(中略)
できる部分を掘り起こすことで、できる部分が広がっていきます。メンタルの弱い人は、全部を束にして「できない」と言っているだけなのです。

(『嫌いな自分は、捨てなくていい。』から引用)

 

人生がうまくいかない人に共通するのは、すぐにやめてしまうことです。たったひとつ「できない」ことがあると、すべて「できない」と決めつけます。学習や仕事に行き詰まったときは、あきらめずに「できない」を分析してみましょう。

 

たとえば、「数学が苦手」だと自称する人は多いです。三角関数や微分積分テストの正答率が低くても、カンタンな四則演算や方程式なら解けるはずです。つまり、論理思考や計算能力はあるわけですから、いつか理解できるかもしれません。数学全体が得意ではないと思い込むのは、もったいないです。

 

メンタルにも同じことが言えます。「メンタルが弱い」と決めつけずに、「弱いのはメンタル全体の一部分だけ。弱いところは補強すればいい」と正しく認識しましょう。

 

 

長距離ランナーのメンタルに学ぶ

マラソンをする人のメンタルの強さは、完走できることではありません。抜かれても平気なことです。
(中略)
メンタルの弱い人は、物事をショートスパンでしか考えられません。抜かれたら必死で抜き返して、自分のペースが乱れます。

(『嫌いな自分は、捨てなくていい。』から引用)

 

メンタルが強い人は、物事に動じないための「裏付け」を備えています。

 

マラソン選手ならば、自分のペースを熟知しており、しかも計画どおりに走るので、逆算することによってゴール時刻もだいたいわかっています。未来を知っているので、他人に追い抜かれることは何らプレッシャーになりません。考えているのは、計画どおりに一定のペースを守って走ることだけです。

 

個人競技のアスリートは、自分のベストタイムを乗り越えることを目標としています。メンタルを強くしたければ、自分と戦うことに慣れましょう。

負荷をかければ工夫がうまれる

たとえば、ジムで、7回しか挙げられなかったバーベルを、頑張って10回挙げます。20キロ挙げられる人が、25キロに挑戦します。これが負荷です。
(中略)
負荷をかけた分だけ、工夫が生まれます。それが結果につながります。

(『嫌いな自分は、捨てなくていい。』から引用)

 

カラダを鍛える方法としては、大きく分けて「トレーニング」と「スポーツ」があります。どちらも、肉体に「負荷」をかけるものです。ジョギングによるトレーニングは、走るだけです。脚力や持久力はアップしますが、それだけにすぎません。

 

スポーツは、筋力や持久力のアップだけでなく、効率の良いカラダの動かしかたを学ぶことができます。それこそが、負荷をかけることによって得られる「工夫」です。球技におけるチームワークを習得することも、スポーツという負荷によって得られる「工夫」のひとつです。筋肉増大やトーナメント成績は、ただの「結果」にすぎません。

 

なにかを学び始めたとしても、すぐに結果は出ません。しかし、かならず「工夫」を体得しているはずです。それこそが、あなたのメンタルを補強するものです。お試しください。

 

 

【著書紹介】

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嫌いな自分は、捨てなくていい。

著者:中谷彰宏
出版社:学研プラス

仕事でも恋愛でも、メンタルが強い人がうまくいく。メンタルを強くする方法。【この本は、3人のために書きました。】(1)メールに書かれたことで、くよくよしてしまう人。(2)嫌われるより、ガマンしてしまう人。(3)軸が定まらないで、ぶれやすい人。

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