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2017/11/28 0:00

天空の島“ラピュタ”は太陽を公転している?

『天空の城ラピュタ』が、宮崎駿監督作品の中でいちばん好きだ。19世紀後半のヨーロッパの産業革命期を舞台にし、飛行石によって浮遊する天空の城郭都市ラピュタの住人の子孫である少女と、それを助ける少年の冒険劇だ。久石譲氏による音楽も最高だし、何度観ても飽きることがない。

 

 

 

作品は空想のファンタジーだが、その“ラピュタ”は、なんと実在するらしいというからワクワク、ドキドキしてきた。

 

『秘密組織だけが知っている 超古代史の真実』(飛鳥昭雄・著/学研プラス・刊)によると、ラピュタはピラミッド型の小惑星で、たった今も、太陽のコロナの中を公転しているというのだ。

 

太陽の上空に浮かぶ巨大ピラミッド

 

著者の飛鳥氏によるとアメリカ航空宇宙局にはふたつの顔があるそうだ。表は科学技術の振興を目的とした平和的な学術機関、裏は国家最高機密に属する情報を担う組織だ。飛鳥氏はこの裏の科学者に接触、そこで見せられた極秘データである太陽表面を撮影した画像に驚愕したという。

 

なんとピラミッドだった。四角い小惑星ではない。きれいな四角錐をした物体が、コロナの中に浮かんでいるのだ。画像から判断して、その規模は極めて巨大である。階段状の構造も確認できることから、これが人工物であることは間違いない。人工の巨大ピラミッド天体が、太陽の大気の中を飛翔している。しかも、灼熱の世界で燃えつきもせず、悠然と公転しているというのだ。

(『秘密組織だけが知っている 超古代史の真実』から引用)

 

いったい、このピラミッドの正体は何なのだろう?

 

 

謎を解く鍵は『ガリバー旅行記』にあった

 

『ガリバー旅行記』に登場する第3の国は“ラピュタ”。遭難したガリバーの目の前に、巨大な都市を形成した空飛ぶ円盤が現れ、ラピュタ人に助けられる物語だが、この作者であるジョナサン・スウィフトは、本書によるとフリーメーソンだったという。

 

史上最大の秘密結社フリーメーソンの起源は古い。近代フリーメーソンは1717年、イギリスのロンドンでのグランドロッジ結成をエポックとするが、それ以前からフリーメーソンは存在していた。

 

真のフリーメーソンは、自分たちのルーツが預言者ノアにあることを知っている。それだけではない。ノアの洪水以前にも、同様の組織があった。(中略)フリーメーソンを徹底的に研究し、分析したアメリカ軍は、スウィフトの『ガリバー旅行記』の中に、たんなる時代風刺を超えた秘教の断片を見出した。スウィフトは国教会の司祭であり、かつフリーメーソンである立場から、どうも表には出ていない秘蔵文献などや口伝などを通じて、超古代文明にまで遡る秘教の系譜を理解していたらしい。そこから空飛ぶ島ラピュタを生みだしたのだ。

(『秘密組織だけが知っている 超古代史の真実』から引用)

 

 

ピラミッド型天体は預言者と共に昇天した町だった

 

本書によると古代の地球から預言者と共に昇天した都市がラピュタのモデルらしい。預言者エノクはノアの大洪水以前の人間。その預言者エノクは昇天のとき、ピラミッド型の城郭都市と160万人の人々と共に天に昇ったと、失われた聖典のひとつ「ヤシャル書」に記述されているそうだ。こうした失われた聖典をフリーメーソンであったスウィフトが知っていて、それをモデルに空飛ぶ島ラピュタを考案したのでは、と著者は解説している。

 

ごぞんじのように、フリーメーソンには「ピラミッド・アイ」と呼ばれるシンボルがある。(中略)これは「万物を見通す目」といわれ、その左目の主は創造者ヤハウェであるとも、知識をもたらした啓明の堕天使ルシファーであるともいわれ、そこから数々の憶測や陰謀説が誕生した。(中略)では、なぜフリーメーソンはピラミッドをシンボルとするのか。その理由はフリーメーソンが建築集団であることにある。(中略)世界七不思議にも教えられた巨大建築にして、現代にまで残る唯一の巨石遺構ピラミッドこそ、いわば建築家の魂の象徴なのだ。正史によれば、ジュセル王の宰相であったイム・ホテップが、それまでのマスタバ遺構を重ねて階段状にしたのがピラミッドの始まりであると説明される。ために、フリーメーソンのなかでもイム・ホテップは特別なマスターとして尊敬され、グランドロッジの壁面に石像として飾られることもしばしばだ。

(『秘密組織だけが知っている 超古代史の真実』から引用)

 

 

預言者がピラミッドを建造した

 

しかし、フリーメーソンではイム・ホテップは尊敬されてはいるが、かの三大ピラミッドの建造者として位置づけられることはないという。なぜならフリーメーソンは古代エジプトのピラミッドを建造したのはまったく別の人物であることを知っているからだそうだ。

 

ピラミッドの建造年代は定説より古く1万2000年前、ちょうど失われた大陸として知られるアトランティス伝説の時代ではないかという説だ。当時、ギザの天頂にはオリオン座が位置し、その三つの星が三大ピラミッドに対応する、世にいうオリオン・ミステリー。

 

その事実は古くからエジプトの秘教集団が伝承してきた密義にもあった。そう、真のフリーメーソンたちの奥義である。彼らはピラミッドを星に見立て、3基立ち並ぶ姿をオリオン座の三つ星になぞらえてきたのだ。(中略)いずれにせよ、エジプトの三大ピラミッドが古代エジプト文明の遺産ではなく、それよりも遥かに古い先史文明の神殿であることは間違いない。

(『秘密組織だけが知っている 超古代史の真実』から引用)

 

 

では、真の建造者は誰なのか?

 

エジプトに住むアラブ人たちは、伝説の王イドリスがピラミッドの建造者だと今に伝えているという。

 

イドリスは大洪水の到来を知り、それに備えて「知識の書」を保管する目的でピラミッドを建造した、と。このイドリスは「旧約聖書」では別名“エノク”として登場しているそうだ。

 

三大ピラミッドを建造した預言者エノクは町ごと昇天した。では、天空に消えたそのピラミッド城郭都市はどこへ行ったのか?

 

そう、太陽のコロナの中を公転する謎のピラミッド天体こそが、エノクの城だった!と本書の著者は結論付けている。

 

さらに、太陽の膨張とともに天空のピラミッドは地球へ下ってくるとも。

 

想像を絶する光景を目にした人類は、そのとき悟るだろう。世のフリーメーソンが伝えるシンボル。ピラミッド・アイの正体は、まさに天から降臨する新エルサレムを象徴していたのだ、と。

(『秘密組織だけが知っている 超古代史の真実』から引用)

 

 

天空のラピュタ、ぜひこの目で見てみたいものだ。

 

(文:沼口祐子)

 

 

秘密組織だけが知っている超古代史の真実
著者:飛鳥昭雄
出版社:学研プラス
飛鳥昭雄が語る驚愕の超古代史を4本収録。①超古代帝国「アスカ」文明とムー大陸の謎、②天空の空飛ぶピラミッド「ラピュタ」と新エルサレムの謎、③古代豪族「物部氏」とユダヤ、秦始皇帝の謎、④天照大神=イエス・キリストの大預言「カゴメ唄」の暗号。