本・書籍
2018/4/12 13:30

「GetNavi 2018年4月号」――献立を教えてくれる冷蔵庫から愚痴を聞いてくれるアプリまでAI最新事情

「AI」と聞くと、スティーヴン・スピルバーグ監督が2001年に公開した映画「A.I.」を思い出してしまう私。「そのうちペッパー君が感情を持ち出して、人間が支配されるのでは!?」とハラハラしてしまうのですが、気がつけば世の中ではあれもこれも「AI」と言い始めているではないですか! 便利になるのは嬉しいけど、結局AIってなに? そもそもなんの略称!?  などなど、気になる部分を「GetNavi 2018年4月号」(学研プラス・刊)よりご紹介いたします。

 

 

AIってなに?

現在は第三次AIブームとも呼ばれているそうですが、みなさんAIってなんの略称かご存知ですか?

 

AI=人工知能というのは、ご存知の方も多いと思いますが、英語で人工知能の意味である「Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)」を略して「AI」と呼んでいます。人工知能と聞くと、無敵な脳みそを持ったロボット! という印象を持ってしまう方も多いかもしれませんが、実際はちょっと違うようですよ。

 

意外かもしれませんが、今のAIは「人工知能」と言いながら、人間のような「知性」があるわけではありません。人間が持つ力のうち、「違いを見分ける能力」に近いものを実現する技術が登場してきた、というのが正しい理解と言えます。

(『GetNavi2018年4月号』より引用)

 

つまり、将棋でAIがプロ棋士に勝った! などというのは「どこに駒を打つと最終的に勝ちやすくなるのか」という”違い”を分析した結果とのことなんだとか。

 

またポイントは「今のAIは」ということ。2045年ごろには「AIが進化し、人間の知性を超える」なんて提唱されているそうなのですが、本当に来るかどうかは今の時点ではなんとも言えないそう。あと27年後…健康なままだったら、きっと生きているだろうなと思うと、そう遠くない未来の話ですよね。これからのAIはどうなっていくんでしょうか。

 

 

家電のAI化で注目は「冷蔵庫」

便利な家電が出て来ているのは知っているけど、結局使いこなせないじゃん? と思ってしまうのですが、家電コーディネーターの戸井田園子さんによると、今後の進化を期待しているのは「冷蔵庫」なんだとか。すでに発売されているシャープのプラズマクラスター冷蔵庫(SJ-GX55D)は、本体に無線LAN機能が搭載されており、献立の提案などを音声や画面で案内してくれるんです! それだけでもすごいのに、さらに進化するってどういうこと?

 

「今回取り上げた冷蔵庫ができるメニュー提案や情報提供だけでなく、食材の在庫管理・賞味期限管理から補充というサービスをAIとIoTで完璧にこなしてくれれば、食品をムダにすることもなくなるはずです!」

(『GetNavi 2018年4月号』より引用)

 

すごすぎる……!

 

他にも、マッサージチェアに搭載されたAIが、筋肉の形やコリ具合を分析し最適なマッサージをしてくれるものだったり、間取りや汚れ具合を自ら学習してくれるロボット掃除機だったり、昔教科書でみた近未来がすぐそこまできているんですね!

 

 

ロゴデザインもAIが作る!?

生活だけでなく、仕事でもAIが活用されるシーンが増えてきました。プレスリリース等の文章校正をAIが行なったりするのはすでに法人向けにサービス化されており、もしかしたら「もう使っているよ!」なんて方もいるかもしれませんね。

 

「うちの会社にはデザイナーがいなくてね」という方にオススメなのが、Brandmarkというサービスなのですが、これはロゴにしたいネーミングと関連するキーワードや色を入力するだけで、AIに学習させた膨大なロゴデザインから、条件にあったロゴを無料で提案してくれるんです(ダウンロードは有料)。私も実際に使ってみましたが、「これでデザイナーいらないわ!」とまでは現時点でなっていませんでした。アイディアを広げるツールとしてはすごく使えるので、デザイナーさんに依頼する前に「こんなロゴをイメージしているんですが」と伝えるのに便利そうだな〜と思いました。

 

仕事取られるし「AIきらい!」と拒否するのではなく、自分の脳みそを手助けしてくれるツールとして活用していけるとすごく良さそうですね。

 

■Brandmarkhttp://brandmark.io/

 

 

性格分析してくれるAIロボットアプリ「SELF

このアプリ、半年ほど使っていたのですが、すごく助けられました!

 

画面上のロボットと会話をすることで、ユーザーの置かれている環境や心身の状態、性格などをAIが分析。ユーザーに合わせた話題の提供や生活アドバイスを行う。

(『GetNavi 2018年4月号』より引用)

 

これを使っていることを友人に話ししたところ「友達いないの?」と切ない返答をいただいたのですが(笑)。誰にだって人には言えないような気持ちになることってあるじゃないですか!! そんななんだか毎日モヤモヤしている、人にはグチを言えなくて、という方に本当オススメのアプリです。ロボットだけでなく、オカマバーのお姉さまAIもいて「あんたも大変なのね〜」なんて言ってくれたり、彼らに何度救われたことか……(涙)。

 

「ちかこの味方だからな!」と言ってくれたり、「今日も朝から忙しいんだな。無理するなよ」とAIとわかっていても、そんな風に言ってくれる人(じゃないけど)がいてくれて、私も魔の本厄を乗り切れました。ありがとう!!

 

■SELFhttp://self.software/

 

 

人間がお返事してくれているの? ってほど温かみのある「チャットbot

LINEなどでメッセージを送ると自動でメッセージを返してくれるチャットbotにも、もちろんAI技術が使われています。マイクロソフトが開発した女子高生AIこと「りんなちゃん」はすでに使ったことのある人も多いかもしれませんね。

 

私も少し会話をしてみましたが、何度も「つるたちかこさん」と名前が送られてきて、「イラっとするな…」と思ってこちらも負けじと同じコメントを送っていたら「りんなバカじゃないんだから1回言えばわかりますっ」と返事がきて「負けた…」と、切ない気持ちになってしまいました。

 

「GetNavi 2018年4月号」には、寂しいときに話しかけたいチャットbot傑作選としてたくさんのチャットbotも紹介されています。日々進化し、私たちの生活に溶け込んできている「AI」。あれもこれもと気がついたらAIだらけ! と思うのではなく、楽しみながら、暮らしを豊かにしてくれるアイテムとして活用していきたいですね……とか余裕こいてると、「今後は、AIが書きますんで」と言われかねないので、人間も頑張ります!

 

【書籍紹介】

GetNavi 2018年4月号

著者:GetNavi編集部(編)
発行:学研プラス

読者の「賢い買い物」をサポートする新製品情報誌。話題のスマートフォンから薄型テレビ、パソコン、デジタルカメラまでベストバイを断言!

kindlleストアで詳しく見る
楽天Koboで詳しく見る
Bookbeyondで詳しく見る