本・書籍
2018/4/23 20:00

『ル・ボラン 2018年4月号』――セールス好調の輸入車に対するアナタに疑問に答えます!

みなさん、今どんな車に乗っていますか? そして、欲しいと思っていてもお持ちではない方々は、どんな車に乗ってみたいですか? 国産車はもちろん魅力的ですが、輸入車購入の可能性も考えてみませんか?

 

この記事では『ル・ボラン 2018年4月号』(ル・ボラン編集部・編/学研プラス・刊)の特集記事「輸入車100のQ&A」の内容に沿って、筆者が気になった項目を見ていきたいと思う。

 

 

迷い、悩む時間を楽しむ方法

筆者のこれまでのクルマ遍歴は5台。どの1台をとっても思い出がある。車を買うときのクライマックスは間違いなく納車の瞬間だろう。でも、それと同じくらい楽しいのがカタログを見てあれこれ悩む時間だ。「買い物は即決」というタイプの人もいるだろうが、車となるとそうはいかない。

 

ディーラーに行って試乗する段になるとかなり気持ちが固まっている。だからこそ、まだ何も決まっていない状態でカタログを読み倒している時間こそが楽しい。実際に輸入車を買おうという気持ちを作ってみて、4月号を手に取る。

 

昨年の輸入車セールスは好調で、前年比3.7%増の30万5043台(JALA調べ)と初めての30万台を突破。セールスのピークは’96年だが、乗用車に限れば新記録だそう。輸入車ブーム再来! というわけだ。昨今は自動運転技術にSUVブーム、EVやディーゼル車の増加など、自動車の世界は目まぐるしく変化し、『?』と疑問に思うことも――。ならば解決いたしましょう。みんなが知りたい輸入車にまつわるQ&Aを!

『ル・ボラン』4月号より引用

 

じゃあ、始めよう。

 

 

なにはともあれベンツ

トップを飾るのは、輸入車の中でも大人気のドイツ車、そのナンバー1のメルセデス・ベンツに関する質問。関心の高さがうかがわれる。

 

Q01 新しいAクラスのハイライトはどこにあるんですか?

A  クラスを超えるハイテクとハイクオリティです。  

 

という具合に始まり、エクステリアの特長やエンジン、ラゲッジスペースなどに関する質問が続く。誰でも気になるはずの外観から荷物の積み込みの実用面、そしてメカに関する面まできっちりカバーしている。次も、ドイツ車に関する疑問。

 

 

ドイツ車驚きの1台

もちろん、ほかのドイツ車に対するQ&Aも多い。BMW、AUDI、フォルクスワーゲンと続くのだが、筆者が注目したのはVW UP! GTIだ。

 

Q10 VW最小モデルのGTIでもスポーツドライビングは味わえる?

A  小ささゆえのキビキビ感もプラスされ、十分味わえます!

 

VW UP! GTIは、エントリーモデルという位置づけで紹介されている。いわゆるビートルからジェッタやゴルフ、そしてシロッコと、フォルクスワーゲンにもさまざまなタイプがあるが、UP! GTIは日本市場を強く意識した作りになっているんじゃないだろうか。写真を見る限り、ドイツ車とは思えないサイズ。そうでありながらスポーツドライビングもキビキビこなすというなら、試乗してみたい気になる。フォルクスワーゲンという枠の中に限って言うなら、エンジン剥き出しの改造が多い「バハバグ」以来の衝撃を受けた。

普段使いの道具としての車

特集の立ち位置は、男目線ばかりではない。

 

Q77 奥さまにオススメするコンパクトカーのポイントは?

A  やはり普段使いの快適さでしょうか!

 

車というのは、趣味の対象であり、一緒になって楽しさを追求するものであると同時に、日常生活で使う身近な道具でもある。ならば、使い勝手に関する疑問も当然だろう。今回の特集では、上に示した通り、女性の目線から見た車選びに関する要素も網羅されている。ちなみに、普段使いの快適さを軸にリストアップされているのはMINI 5 DOOR、AUDI Q2、CITROËN C3、そしてFIAT 500X。第一印象、インテリア、アピールポイントといった軸で比較していく。

 

普段使いの快適さといえば、これも面白かった。

 

Q72 駐車支援システムは付いていると便利ですか?

A  シンプルなシステムの方が完成度は高いです(笑)。

 

片手でハンドルを握ったままもう一方の手を助手席にかけ、リアウィンドー越しに狙いを定める動作。かつては男子のモテ仕草のトップ3に入っていたはずだ。ところがこれは、駐車支援システムによってアピールポイントとしての価値を失ったようだ。「タイムトライアルで争うパーキングアシスト選手権」も必見。

 

 

こんな情報もいかがでしょう

こちらもQ&A仕立てで進む2018年の自動車シーンを占うコラム、そして2018年ニューモデルカレンダーは輸入車のトレンドを把握するのに役立つだろう。ボルボ・オーシャンレース(ヨットレース)やFORMULA E CHAMPIONSHIP(電気自動車のフォーミュラカーレース)についての項目も、ちょっとしたうんちくのネタになるはずだ。

 

輸入車購入をリアルに考えている人たちにとっては実用的であり、そうではない人たちにとっては、輸入車最新情報を仕入れるための絶好の一冊となるだろう。かゆいところにしっかり手が届いた特集。もう一度全項目をよく読んでみます。

 

【書籍紹介】

ル・ボラン 2018年4月号

著者:ル・ボラン編集部(編)
発行:学研プラス

ドイツ車をはじめとする輸入車を軸に、クルマやクルマ用品、ニュースなどをタイムリーに発信する月刊自動車雑誌。ダイナミックなビジュアルとわかりやすい記事には定評があるほか、欧州車を中心とする独自の現地取材企画は高い人気を誇る。

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