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2017/6/6 0:00

うちの”うさぎ”のお見合い計画

森を散歩中、真っ白のふわふわのうさぎと一緒に歩くゴールデンレトリバーを見かけたことがある。

 

飼い主さんに声をかけると「2匹はとっても仲良しよ」と言っていた。

 

 

あまりにかわいいその姿を見た動物好きの娘は「私もうさぎを飼いたい!」と叫んだ。しかし、当時、わが愛犬ラブラドールは1歳で、まだまだやんちゃ盛り。小さなうさぎをいたわりながら暮らすなど不可能だろうと判断し、娘には諦めさせた。

 

が、それから10年が過ぎた夏、1匹のうさぎがわが家にやってきたのだ!

 

 

うさぎと犬がケージ越しにキッス!

 

ベージュ色のうさぎはオスで名前はノワゼットといった。娘の友だちのうさぎで、彼女たち家族が夏の間、長期の旅行に出ることになったため、わが家で預かることになったのだ。

 

さぁ、思いがけず、犬とうさぎを一緒に飼うという夢を叶えることになった娘は「ぜったいに仲良しにしてみせる」と大はりきり。が、とりあえず、うさぎのケージは犬の居場所からはドアを隔て離しておいた。

 

ノワゼットは大らかな性格のようで、わが家にきた初日から大きなケージの中で、よく食べ、よく飲み、よく遊んでいた。数日後、娘は「さぁ、お見合いだよ」と犬とうさぎのご対面を試みた。犬はケージ越しに匂いをクンクンしながら、動き回るノワゼットを見つめていたが、吠えて脅かすこともせず、ただボ~ッとしていた。一方のノワゼットはちょっと離れた位置から犬をじ~っと見つめていたが、足ダンすることもなく、怖がっている様子はまったくなかった。

 

さらに数日後、「ママ~!やった~! ジュエルとノワゼットがキッスした!」と娘は小躍りしながら報告しにきたのだ。

 

こうして娘のうさぎと犬の見合い計画は成功し、夏の間は2匹のケージ越しのキッスが毎日見られることになったのだ。

 

 

2匹目のうさぎが“うちの子”をしあわせにする

 

さて、巷は猫ブームだが、インスタグラムなどでは、かわいいうさぎたちも人気急上昇で、ペットにうさぎを飼う人は確実に増えている。そして、1匹のうさぎとのまったりライフもいいけれど、もう1匹いたら、もっと楽しくなるかもと考えている飼い主さんも多いと聞く。

 

『うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2017』(学研プラス・編/学研プラス・刊)では、2匹目のうさぎのじょうずな迎え方を特集している。うさぎの多頭飼育は難しいと思われているが、ポイントを押さえればそうでもなく、また、多頭で暮らすのが向いているうさぎもいるそうだ。

 

一般的に、うさぎの多頭飼いはむずかしいと思われています。ですが、現在わたしたち人間と暮らしているうさぎの祖先である「ヨーロッパアナウサギ」は、群れをつくり、敵から身を守って暮らしていました。社会性があり、ほかの動物に対する感情も発達しています。もちろん、なかには多頭で暮らすのが向いていない子もいますが、それ以外の子にとって、仲間と暮らすしあわせは何事にもかえられません。

(『うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2017』から引用)

 

ペアなったうさぎは助け合ったり、学びあったりするだけでなく、寿命も1匹で飼うより長くなるという説もあるそうだ。

 

 

パートナーはうさぎに選ばせる

 

ところで、2匹目を飼い主がペットショップで選んでくるというのはNGだそうだ。2匹目を迎えるときには、必ず“お見合い”をさせ、2匹の相性をチェックする必要があるからだ。ペットショップでのお見合いは難しいので、長めのお試し期間を設けている保護団体、あるいは里親募集などから2匹目を迎えるのがいいそうだ。うさぎたちのしあわせのためにも、これはとてもいいことだと思う。

 

そして多頭飼いを決め、まず飼い主がすべきことは去勢、避妊の手術を受けさせること。異性ペアでなくても、手術をするとなわばり意識がおさえられ、多頭飼いがうまくいくそうだ。生殖能力をなくすのはかわいそうと思うかもしれないが、両方のうさぎが共に生殖能力がなければ、うさぎたちは繁殖以外の楽しみを見つけ、パートナーと共に楽しく、しあわせに暮らすことができるという。

 

 

うさぎのお見合いステップ

 

本書では、失敗しないお見合いの方法を写真解説付きで詳しく紹介している。

 

うさぎはなわばり意識が強い動物なので、1回目のお見合いは、どちらのうさぎも入ったことがない場所で行うのが鉄則。床にバスタオルを敷いて、真ん中に飼い主が座り、その両側に2匹のうさぎをおき、様子を見る。このとき、いきなり一方が顔や首に飛びかかり噛もうとしたら、それは相性が悪い相手なので、この時点で諦める。それとは反対に、2匹が近づき、鼻をつき合せたり、おしりのにおいをかいだりしたら脈あり!

 

こうして1回目のお見合いがうまくいったら、2匹目を家に連れ帰ってさらに相性を見極めていく。いきなり同じケージにいれるのは危険なので、それぞれのケージを10センチほど離して並べて置き、様子を見るのがいいそうだ。

 

また、先住のうさぎは部屋の中でお散歩させてもOKだが、新しい子は2週間はケージから出さないようにすべきだという。

 

さらに、別室で1回目のお見合いと同じようなご対面を繰り返し、うさぎが相手の顔をなめたら、お見合いはほぼ成功! 期間は個体差があり、数週間のことも、また数ヶ月かかることもあるので、飼い主さんは焦らないように、とのことだ。

 

インスタグラムにくっつく2匹の仲良しうさぎを公開できる日を夢見て、さぁ、うちのうさぎのお見合い計画、さっそくはじめてみては?

 

 

(文:沼口祐子)

 

 

【文献紹介】

うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2017
著者:学研プラス(編)
出版社:学研プラス

行動やしぐさなどからうさぎの本当のキモチを理解し、欲求に応えてあげよう! 飼っているうさぎとより充実した生活をともにするためのヒントが満載!

 

 

 

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