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2018/5/25 6:00

【今日の1冊】じつは空海はいまも生きている――「最強! 日本の歴史人物100人のひみつ」

私は旅行が大好きだ。雑誌の取材はもちろん、プライベートでもあちこちに旅行にでかけている。今年のゴールデンウィークに、関西のとある温泉地に行ったとき、その温泉に「弘法大師が発見した」という伝説があることを知った。

 

 

ゆかりの温泉が各地にあるワケ

弘法大師とは、空海のことだ。実は、「弘法大師が見つけた温泉」は「武田信玄の隠し湯」と並んで、全国各地にある伝説なのである。これほどの温泉を見つけている空海、なかなかの温泉マニアである。「マツコの知らない世界」にゲスト出演してもいいレベルだろう。

 

もちろん、これらの伝説はあくまでも創作だろう。空海は中国から密教を日本に伝え、真言宗の開祖となった高僧だ。伝説がたくさんあるということは、それだけ尊敬されているという証拠でもある。

 

 

空海は超能力者!?

そんな空海だが、超能力者として描写されることも多い人物なのだ。「最強! 日本の歴史人物100人のひみつ」(大石学・監修/学研プラス・刊)から興味深いエピソードを紹介しよう。

 

空海が遣唐使として、中国に渡ったときのことだ。子供に言われるがまま、空海が流れる水の上に“龍”という字を書いた。最後の一画を書き終えると、なんと、文字が本物の龍になったというものだ。

 

空海にまつわる神秘的なエピソードは事欠かない。超能力者であったのならば、温泉をどんどん発見したという伝説にも納得がいくというものだ。

 

 

筆を投げつけて文字を直す

こうした伝説が生まれたのは、空海が万能人だったことが背景にある。僧としての業績は言わずもがなだが、学校の建設を行ったり、田んぼや畑の整備をすすめたり、さらには文字の上手さでも抜きんでていた。

 

“弘法にも筆の誤り”という言葉がある。弘法とはもちろん空海のことだが、どんな達人でも誤りを犯してしまうということの例えだ。

 

空海は平安京の応天門の額に字を書いたとき、間違って点をひとつ書き忘れてしまった。空海は下から筆を投げつけて完成させたといわれる。それにしても、門の下から筆を投げて命中させるなど、やはり超能力者としか思えない!

 

 

空海は今も生きている!?

さて、真言宗の聖地といえば、高野山だ。世界遺産にも登録されている高野山は、山全体が霊場である。ここにある「奥の院」は、日本屈指のパワースポットのひとつとして有名だ。

 

奥の院を訪れると、鬱蒼とした木々に囲まれ、静かな雰囲気が漂っている。訪れた誰しもが、明らかにここは空気が違うと感じることだろう。

 

空海は835年に亡くなったとされる。しかし、この奥の院では今も空海が生きて、生身のままで瞑想を続けているというのだ。そのため、1日2回、僧が食事を用意する光景が毎日続いている。高野山の奥地で、空海は今もなお私たちを見守ってくれているのである。

 

 

【書籍紹介】

最強! 日本の歴史人物100人のひみつ

著者:大石 学(監修)
発行:学研プラス

小学生の興味が強いテーマを、よりわかりやすく・より楽しく見られるように情報を精選して紹介する「SG100」シリーズ。第5弾は日本の歴史人物。古代から明治時代にかけて100人を厳選。人物像がわかるエピソードと大迫力のイラストのビジュアル百科。

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