「葛根湯」には何がブレンドされているの?
風邪のひき始めに飲む薬といえば…「葛根湯」ですよね! 葛根湯は商品名だと思っていたのですが、漢方薬の名前だったのです! ご存知でしたか? ちなみに漢方薬の名前は、生薬の種類や数、効能、病態などによって作られるそうなので、ドラッグストアに行った際には「これは漢方薬の名前かな? 商品名なのかな?」なんて調べながら選んでみるといいかもしれませんね。
ではでは、さっそく葛根湯の中身を見てみましょう!
葛根(カッコン)
麻黄(マオウ)
大棗(タイソウ)
桂皮(ケイヒ)
甘草(カンゾウ)
芍薬(シャクヤク)
生姜(ショウキョウ)
(『漢方のひみつ』より引用)
合計7つの生薬がブレンドされており、このブレンドは約1800年前に中国で書かれた『傷寒論(しょうかんろん)』に掲載されているものと現在も同じ内容で販売されているそうです! すごい歴史&信頼感っ!!
他にも、胸やけには「安中散(あんちゅうさん)」、胃けいれんには「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」など日本で健康保険が適用されている漢方薬は、148処方もあると言われており、まだまだ知らない漢方薬がたくさん存在しています。
でも、お高いんでしょ?
148処方もあるなら、使ってみたい! と思った方も多いかもしれませんが、「漢方って高いわよね?」と思う方も多いはず。でもご安心ください! 実は、漢方薬にも健康保険が適用されるんです! しかし、健康保険に適用された漢方薬をもらうためには、お医者さんの診断が必要。しっかりお医者さんから診断してもらい、処方してもらう必要があります。どうやって診察してもらうか、事前に把握しておきましょう。
「漢方の診察の基本は「望診(ぼうしん)」「聞診(ぶんしん)」「問診(もんしん)」「切診(せっしん)」の4つから見るんだ。漢方のお医者さんは患者さんが診察室に入ってくるところから診察が始まっているんだよ。」
(『漢方のひみつ』より引用)
日本の病院の多くが「西洋医学」を取り入れているため、体の中から病気の原因を探し出しそれを取り除くための治療することが基本になっています。しかし、漢方診察の場合は、患者さんが本来持っている病気を治そうとする力「自然治癒力」を高め、体を整えることを基本としているため、冷え性や肩こり、気持ちがなんだかモヤモヤする…なんてことでも漢方薬を処方してくれるとのこと。もうほとんど病気なような生活を送っている私にとってはぴったりじゃないかっ! 漢方処方もしてくれる病院に行ってみようかしら。