本・書籍
2018/6/5 23:00

いつかは行きたい竹田城跡。雲海を見るなら、まずは「早起き」から。――『雲海ドライブ&スポット』

雲海。見たことがあるだろうか。

 

飛行機に乗って、高度が上がり、安定飛行になったとき、窓を覗いてみると、眼下に雲が広がっているのが見える。あれが雲海だ。雲海は、富士山頂など標高の高いところに行けば見ることもできる。この記事で使用している写真は、僕が富士山の五合目で撮影したものだ。

 

 

日常生活で雲海はなかなか見られない

高いところに行けば雲海を見ることができる。特に、飛行機で雲より高いところに行けば確実だ。

 

しかし、日常生活において雲海を見ることはかなり難しい。富士山五合目のあの写真も、かなり偶然。急に曇りだし、雨が降った。そのほんの少しの間だけあの景色が見られた。ラッキーだった。

 

そんな雲海の写真を集めた書籍が『雲海ドライブ&スポット』(ル・ボラン編集部・編/学研プラス・刊)だ。タイトルにあるように、ドライブで行ける雲海スポットが満載だ。

 

 

雲海を見る必須条件は「早起き」

本書には日本全国の雲海スポットが掲載されている。北海道から九州まで、全部で90の雲海スポットがある。関東にもあり、筑波山や秩父、鎌倉山、茨城の竜神大橋なども雲海スポットだ。

 

それでは、そこにドライブに行けば雲海が見られるのだろうか。答えは「NO」だ。

 

雲海は、気象条件が揃わないと発生しない。いくら車で雲海スポットに行ったところで、雲海が見られるとは限らないのだ。

 

本書によると、雲海が発生しやすい条件というものがあるという。

 

 

雲海の発生条件には共通点がある。まず発生しやすいのは夜明けから早朝の時間帯。そして、太陽が昇って地表が暖まり、風が吹き始めるとたちまち姿を消してしまうこと。

(『雲海ドライブ&スポット』より引用)

 

 

気象条件は、そのときにならなければ揃っているかどうかわからない。しかし、ひとつだけ条件があるとすれば「早起き」だ。雲海を見たいのなら、とにもかくにも夜明け前にスポットにいることが必要最低条件なのだ。

 

 

竹田城跡の雲海を一度見てみたい

本書のなかで、一番心惹かれた雲海スポットは兵庫県朝来市にある竹田城跡だ。「日本のマチュピチュ」「天空の城などと呼ばれる名勝だが、まさかこんなにも幻想的な雲海スポットだとは思わなかった。

 

最も濃い雲海が出現するのは11月下旬から12月上旬にかけて。城内の天守台あたりからの近景のほか、竹田城の東南にある朝来山の立雲峡に登れば、朝日を浴びて雲海の上にそびえる山城の姿も見ることができる。

(『雲海ドライブ&スポット』より引用)

 

これはぜひ行かねばならない。今年の僕の目標は、竹田城跡で雲海を見ることだ。

 

【書籍紹介】

雲海ドライブ&スポット

著者:ル・ボラン編集部(編)
発行:学研プラス

幻想的な雲海の風景と出会える全国のドライブルート&スポットを厳選してピックアップ。ルート解説やエリア情報とともに、雲海の出現確率や狙い目の時期/時間帯などを詳しく解説。とっておきのシーンと出会う旅へと誘います。

kindlleストアで詳しく見る
楽天Koboで詳しく見る
Bookbeyondで詳しく見る