人類に不可能はありません。第二次世界大戦のときに沈没した「戦艦武蔵」を、大富豪ポール・アレンのチームが発見・撮影したのは2015年のことです。世界中の人々をアッと驚かせました。
水深1000メートルで眠っていた沈没戦艦を見つけられるならば、UMAを捕まえることだって出来るはず。『ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル』(こざきゆう・編著、石原まこちん・絵、今泉忠明・監修/学研プラス・刊)は、めくるめく「未知との遭遇」を手助けしてくれるUMA図鑑です。
ユニークな捕獲方法
イエティの正体が、火を使いはじめた北京原人以降の異人類であれば、焼き肉の匂いを魅力的に感じるでしょう。焼き肉パーティーなどをしていれば、そのにおいにつられて、接近してくる可能性はじゅうぶんあります。
(『ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル』から引用)
イエティは、いわゆる「雪男」です。獣人タイプのUMAであり、ヒマラヤの山岳地帯でよく目撃されています。白クマのような外見かと思いきや、じつは「赤褐色」や「黒褐色」の体毛をそなえているそうです。『少年アシベ』に登場するイエティは白いので……新種かもしれません。
大型と中型のイエティは、ヤギの肉を好みます。おとなしい性格なので、人を襲ったという報告はありません。ちなみに、小型のイエティは「草食」なので穀物を好みます。焼きたてのパンを用意すれば、匂いにつられて姿をあらわすかもしれません。
ハイテクノロジーによる捕獲方法
スカイフィッシュの飛行速度は、時速80〜150キロと計測された例があります。これまで数々のビデオ撮影が行われ、その姿を記録していますが、ここはハイスピードカメラでの撮影がオススメです。
(『ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル』から引用)
スカイフィッシュは、その名のとおり「空飛ぶ魚」のようなUMAです。棒状のカラダに「ヒレ」や「飛膜」のようなものを備えています。UFOを撮影するつもりのビデオに「偶然」映り込んでいたことから、その存在が明らかになりました。
イギリスやオーストラリアで目撃されているUMA「エイリアン・ビッグ・キャット」は、テレポーテーション(瞬間移動)します。アメリカには、影のような生命体である「シャドー・ピープル」というUMAが存在します。どちらも捕獲は難しく、せめて撮影するためには「動体検知式のセンサーカメラ」を用意すべきです。
ところで、ミステリアスな生命体のことを指す「UMA」という呼称は、日本人が考案したものです。知っていましたか?
UMAとは何か?
世界各地で目撃される正体不明の未知生物=Unidentified Mysterious Animal(未確認動物)の総称、その頭文字をとったものが「UMA(ユーマ)」です。
この言葉は、実は日本発祥の造語で、世界では通用しません。そもそもは、動物学者の實吉達郎氏が、超常現象研究家の南山宏氏からの助言を受け、未確認飛行物体=UFO(Unidentified Flying Object)を参考に命名したものとされています。
(『ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル』から引用)
UMA探索は、危険と隣合わせです。ハイリスクを冒してまで、なぜ「UMA」を捕獲したがるのかというと……ハイリターンあるからです。
ヨーロッパに生息する「マンドラゴラ」は、人間のような顔と手足をそなえた根菜です。媚薬・不老不死の薬の原料になると伝えられていますが……土から引き抜いたときに「マンドラゴラの叫び声」を聴いてしまうと絶命します。ハイリスク・ハイリターンです。
捕獲できなかったとしても、ミステリアスな存在である「UMA」を撮影できれば、世界中のテレビ局が番組素材として買ってくれるそうです。TBSテレビ『マツコの知らない世界』の「UFOビジネスの世界」を特集したときに、超常現象研究家の山口敏太郎さんが言っていました。
正攻法でゲットだぜ!
代表的なUMAといえば、ネス湖のネッシーです。世界中を騒がせたUMAであり、親しみやすいネーミングは、我が国における「ふなっしー」というUMA(ゆるキャラ)にも受け継がれています。
大型のマグロを釣っても折れない竿、切れない糸で、岸からネッシーの子供をねらって釣りをしましょう。(中略)また、船からでは釣りあげるときに転覆する危険があるので、岸からの釣りがおすすめです。
(『ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル』から引用)
ネッシーの成体は「体長10〜20メートル」です。捕獲するには定置網を仕掛けるしかありませんが、ネス湖は観光地なので勝手に仕掛けたら怒られます。親ネッシーはあきらめて、一本釣りで「子ネッシー」を狙いましょう。
河童(かっぱ)を捕獲するためのエサといえば「キュウリ」です。仕掛けたキュウリに喰いついた形跡がなければ、カッパによく似た「ひょうすべ」の生息地かもしれません。「ナスビ」が好物のUMAです。
瞬間移動できる「エイリアン・ビッグ・キャット」は手強いですが、ネコ科なので「マタタビ」が効くかもしれません。いろいろ試してみてください。テクニック満載の『ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル』を読んで……UMAモンスター(ウマモン)、ゲットだぜ!
【書籍紹介】
ムー公式 実践・超不思議生物捕獲マニュアル
著者:今泉忠明、こざきゆう、石原まこちん
発行:学研プラス
ツチノコを捕まえる方法は? ビッグフットと出会ったら危ない? ネッシーを撮影するテクニックは? ムー編集部が未確認動物の捕獲・対策方法を伝授。動物学者・今泉忠明氏の監修のもと、未確認動物の習性をリアルに解き明かし、確実なマニュアルとなった。