本・書籍
2018/9/4 10:00

「赤ちゃんだから何もわかんないでしょ」は大間違い! 0歳児が泣き止んでじっと見つめる魔法の絵本――『まるまる ぽぽぽん』

昨年結婚した弟夫婦に、待望のベイビーが生まれた。お盆に帰省した際会わせてもらったのだが、それはもう、小さくて、可愛くて、愛しくて、たまらなかった。

 

彼と同じ目線までかがみ、「抱っこしてもいい?」と尋ねたうえで、しばし抱っこさせてもらった。誰に尋ねたかって? もちろん、赤ちゃん本人に、である。

 

「どんなに小さな赤ちゃんでも、ちゃんと意思があって、こちらの言っていることがわかる」

 

これは、私自身3人の子どもを育てている最中であり、さらにはいろいろな子育て講座などにも参加し、各界の先生方を取材してきた中で、ハッキリと確信を持って気づいたことだ。

 

 

0歳だって一人の人間! 意思がある! 

よく、「まだ赤ちゃんだから、言ってることなんてわかんないでしょ」と言う人がいるが、「そっちこそ何言ってるの、赤ちゃんは全部お見通しだぞ!」と全否定したい。

 

赤ちゃんをよーく観察していると、何かしらのリアクション返してくれていることに気づくはずだ。たとえ言葉のキャッチボールはできなくても、声で、表情で、仕草で、ちゃんと赤ちゃんは想いを伝えようとしているのだ。

 

たとえば、赤ちゃんに何の断りもなくいきなり抱っこするのと、先程述べたように、赤ちゃんにOKをもらうように話しかけてから抱っこするのでは、赤ちゃんの反応が違う。前者は泣いて嫌がることが多々あるが、後者の場合は受け入れてくれることが多い。

 

また、おむつ替えのとき、「おしっこでおむつが濡れちゃったね、気持ち悪かったね~」「さあ、おむつを替えたよ、スッキリしたね!」などと声がけを続けていると、赤ちゃんは、「このお尻の違和感=おむつが濡れた、気持ち悪い」、「おむつを替えてもらう=スッキリ、気持ちが良い」…と快や不快を学んでいくのだと保育士さんに聞いたことがある。

 

そんなこんなで、赤ちゃんの発達のためにも、より密なコミュニケーションをはかるためにも、一人の人として、たくさん話しかけることが大切なのだ。

 

 

6か月未満の赤ちゃんも、ちゃんと「見て」「聞いて」「反応してる」!

 同じように、「絵本を0歳児に読んだって、理解できないからムダじゃない?」などという声を耳にすることがあるが、こちらも「大馬鹿者!」と喝を入れたい。赤ちゃんだって、ちゃんと物を見て、色や形に反応するのだ。

 

人気の赤ちゃん向け絵本『しましまぐるぐる』シリーズが、発売10年で累計180万部を突破したことが、それを証明してくれているだろう。

 

ご存知の方も多いかと思うが、生後6か月未満の視力が未発達の赤ちゃんでも、黒・白・赤などを生かしたコントラストの強い配色の絵に注目し、ちゃんと対象物を目で追っかけると言われている。

 

さて、この度『しましまぐるぐる』シリーズから最新作が発売されたとの情報を入手した。その名も『まるまる ぽぽぽん』(かしわらあきお・絵/学研プラス・刊)。

リズミカルなタイトルと、青い地球のような半円から赤い太陽?が顔をのぞかせている表紙が印象的だ。

 

 

「まる」は赤ちゃんの大好物!

今回のテーマは、「まる」。

 

なんでも、赤ちゃんは「顔」に見える形も、「まる」の絵も好むと言われているとのこと。泣く子も黙る「アンパンマン」は、その良い例かもしれない。

 

 

ページをめくると、「あかまるちゃん」がぽん!と飛び出して、本の中を所狭しところころころころ。楕円になったり卵型になったり、てんとう虫やおにぎり、いぬ、かたつむりに姿を変えながら、ぽんぽんぽん!とはじけていく。

 

ちなみに、シリーズ代表作の『しましまぐるぐる』は我が家にもあり、子どもたちが小さい頃よく見て楽しんでいたので、その威力は証明済み。しかしながら、今回の『まるまるぽぽぽん』にどれほどのパワーがあるのかは、なんとも半信半疑だった。

 

このコラムで取り上げるからには、効果が実証できなくては。

 

そこで、下の娘が通っている保育園でお願いをして『まるまる ぽぽぽん』を預け、0歳・1歳・2歳の子どもたちにそれぞれ読み聞かせしてもらった。

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