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2018/10/30 22:30

フルサイズミラーレスカメラ戦国時代のなか、要注目は小型ボディのミラーレス中判機だ!

今年は、ニコンから「Nikon Z 7」、キヤノンから「EOS R」という、フルサイズミラーレスカメラが発売される。一足早くこの分野に参入しているソニーの存在、そして開発を発表しているパナソニックと、今後フルサイズミラーレスカメラ戦国時代が訪れるだろう。

 

僕がミラーレスカメラに惹かれない理由

僕は普段、ニコンのフルサイズデジタル一眼レフを使っているのだが、ミラーレスカメラにはあまり興味がない。その理由はいくつかあるのだが、大きなものとしては「EVFがなんとなくなじまない」ということと「バッテリーの持ちが悪い」ということ。

 

特に後者は、仕事をする上で重要。イベント取材などで一日中撮影して回ることがある。ミラーレス一眼ではせいぜい400枚くらい撮影するとバッテリーがなくなるため、予備バッテリーは必須。しかしデジタル一眼レフの場合、1000枚くらいは撮影できるのでバッテリーのことはあまり気にしなくていい(一応予備バッテリーは持っていくが)。安心感という点で、僕はデジタル一眼レフを使っているといってもいい。

 

 

中判デジタル最新機種は機動力高めで興味あリ!

そんな僕でも、心惹かれるミラーレスカメラがある。富士フイルムの「GFX 50R」だ。これは撮像素子が35mmフルサイズの約1.7倍もある、いわゆる中判デジタルと呼ばれるもの。富士フイルムはこの中判デジタルに力を入れており、すでに「GFX 50S」という機種を発売している。

 

有効画素数は5140万画素ということで高精細な画像であることは容易に想像できるが、それよりも1画素あたりの受光面積の拡大による階調性の豊かさにワクワクする。

 

すでに他社からも中判デジタルカメラは発売されているが、この「GFX 50R」が気になるのは、そのボディ。レンジファインダースタイルでスクエアなボディ。中判デジタルとしてはコンパクトで、街中でのスナップなどにも使える機動力を備えているのだ。

 

CAPA 2018年11月号」(CAPA編集部・編/学研プラス・刊)で、写真家の藤井智宏氏がレビューを行っている。

最薄部は46ミリで、中判デジタルとしては小柄だ。しかも手にすると軽く、街中で軽快に持ち歩けた。グリップは控えめながらしっかりホールドでき、ファインダーを覗いて構えると、昔ながらのカメラらしさが伝わってくる。

(『CAPA 2018年11月号』より引用)

単焦点レンズと組み合わせて、このカメラで街中スナップなんて、とても魅力的だ。僕は画素数が多いほうがいいとか、フルサイズ最高とか思っているわけではないのだが、中判カメラには昔から興味がある。実際手にしたことはほとんどないのだが……。

 

 

カメラとはお金のかかるものなり

そんなに言うなら買えばいいのだが、本体価格が60万円オーバー。レンズも買わなければならないので、80万から100万円ほど出費が必要となる。

 

車を買うのならいざ知らず、カメラにこれだけのお金を投入するのはいろいろな事情により難しい。しばらくは羨望のまなざしを注ぎ、中古で値段がそれなりになってきたら、そのときまた考えようと思う。

 

カメラってお金かかるなー……。

 

【書籍紹介】

CAPA 2018年11月号

著者:CAPA編集部
発行:学研プラス

[巻頭特集] 2大メーカーの初フルサイズミラーレスの魅力をたっぷりお届け!! フルサイズミラーレスフェス2018●ニコンZ7/キヤノンEOS R vs.ギャラリー●EOS R 初撮りレポート●EOS R 使いこなしカスタム設定●Mr.EOSに聞く「EOS R」の開発コンセプトと将来●Z7 実践カスタマイズ使いこなし術●Zシリーズ開発者スペシャルインタビュー

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