レンジでチン!蒸し豆腐
堤さんがこのレシピ本で一番に紹介しているのが、「蒸し豆腐」。豆腐に酒と塩をふって電子レンジで加熱するだけの、超簡単メニューである。
バリエーションは2つ、豆腐に具材を乗せてレンジで蒸す方法と、豆腐をレンジで蒸してから具材を乗せる方法。
たとえばこちらは、「高菜と豚ひき肉の蒸し豆腐」。みじん切りした高菜の漬物と調味料で味付けした豚ひき肉を豆腐に乗せて、電子レンジで5~6分加熱するだけで完成!
レンジで豆腐を温めるとおいしくなるとは感じていたが、具材を乗せたことはなかった。ほかにも、生姜とじゃこを乗せてちょっと刺激的な味わいを楽しんだり、オイスターソースで味付けしたきのこを乗せて中華風にしたり。これだけで、十分ボリュームのある立派なおかずになる。
水切り豆腐の秘めたる可能性
新発見だったのが「水切り豆腐」からできる2つの食べ方である。
ひとつめは、水切りした木綿豆腐を手でつぶしてそぼろ状にした「ポロポロ豆腐」。なんでも、カッテージチーズのような軽い食感で、野菜と和えればボリューム満点のサラダになるのだとか。
そしてもうひとつは、「塩豆腐」。塩をふって水切りした絹ごし豆腐は、豆腐の旨味が濃縮されていて、なおかつほんのり塩味がついているのだそう。モッツァレラチーズのような食感だというから驚きだ。専用パスタ替わりに使ってラザニアを作ったり、サイコロ状に切って野菜と混ぜればキューブ状のチーズと間違えてしまうほど濃厚な味わいが楽しめる。いずれも、かなり低カロリー。残業後など夜遅くに食べても安心である。
このほかにも、『豆腐100レシピ』にはすぐに真似したくなる、そして簡単に真似できるレシピが満載だ。
こちらの「フルーツトマトの白和え」は、見た目にも鮮やかでいかにも美味しそう。フードプロセッサーさえあればあっという間にできるし、無くても泡立て器で豆腐をほぐしてザルでこせば、簡単に作れる。
タイトルそのまま100のレシピが紹介されているので、毎日豆腐メニューにしてもやっていける。あなたは、豆腐レシピをいくつ再現できるか? ぜひお試しあれ。
【書籍紹介】
豆腐100レシピ
著者:堤 人美
発行:学研プラス
人気料理研究家が人気の食材で100レシピを提案する。第2弾は堤 人美さんの豆腐レシピ。ヘルシーでボリューム感いっぱいの主菜、副菜にぴったりのやっこバリエや、おつまみおかずまで。厚揚げ、油揚げの豆腐の仲間のレシピも併せて紹介する。