本・書籍
2018/11/28 21:45

男の品格は「バッグ」が決める――『トガ本。The Bag』

ダレス、トート、メッセンジャー。それにバックパックとダッフル。あとはスーツケースに、最近ではキャリーケース。それぞれのタイプのバッグにお気に入りが2個ずつあって、使いまわしている。それなのに、売り場で新しいバッグと目が合うと、どうしても欲しくなってしまう。「バッグが好きな人は心が満たされていない」なんていう見立てをする心理学の専門家もいるけれど、わりと満ち足りた毎日を送ってるつもりだ。

 

 

安めなバッグ遍歴

バッグ好きは中学入学あたりから始まったと思う。学校で決められたカバンはすぐに熱湯をかけて針金で縛り、薄くしてしまった。当時は主流だったカスタマイゼーションだ。教科書も弁当箱も入らないから、実際にものを運ぶためのバッグが必要になる。

 

そこで買いまくったのが、こちらも当時は主流のトレンドだったスポーツバッグ。スポーツバッグといえば近ごろはナイロンとかの軽量素材のものばかりだが、筆者が使っていたのは厚めのビニールでできた大容量タイプで、「マディソン・スクエア・ガーデン」(通称マジソンバッグ)とか「アディダス」や「プーマ」、そしてアメリカのNBAのチームロゴが入ったやつだ。

 

 

スニーカーとも合わせたり

高校時代は「POPEYE」とか「HOTDOG PRESS」でアメリカ西海岸への憧れがかき立てられ、バックパックを愛用するようになった。当時は“リュック”と呼ぶ人が多かったが、筆者はあくまで“バックパック”というワードにこだわっていた。都立で私服だったので、ナイキのバックパックにテイルウィンド、アディダスならスタン・スミスを合わせたりしていた。その基本ローテーションにマジソンバッグの紺や茶色をはさんで1週間が過ぎる。

 

 

就職で訪れたリバウンド

大学に入ってからはブックバンドばかり使っていた。入学前に免許を取っていたので、通学にもバイトに行くにも車ばかりだったからだ。バッグをほとんど使わない時期をかなり長く過ごした後、就職して一気にリバウンドが来た。

 

就職先はホテルで、通勤は普段着でOK。ものがいっぱい入って両手があくバックパックや、荷物が少ない時はメッセンジャーを使うようになった。この時期もバッグをいくつも買って持っていたんだけれども、思えばあのころは人生で一番心が満たされていなかったのかもしれない。

 

さて、心が満たされている人もそうではない人も、バッグを買う前にぜひとも手に取っていただきたい本がある。

 

 

バッグ道とは

トガ本。The Bag』(戸賀敬城・監修/学研プラス・刊)のまえがきに、次のような文章が記されている。

 

バッグは、その日のスタイルに合わせて持ち替えるのはもちろん、さりげなく自分のセンスを主張しつつ容量や機能もシーンに相応しいものでなければなりません。行き先や、会う相手に会わせて選ぶことも大切です。

『トガ本。The Bag』より引用

 

やっぱり、バッグはいくつか持っていたほうが絶対にいい。同じバッグを持って同じことをしていると、バッグ自体がルーティーンを想起させるものになってしまうような気がする。仕事の時はそれを持つことでスイッチが入るかもしれないが、仕事用のバッグも、少なくとも2パターンあったほうが気持ちの切り替えに役立つんじゃないだろうか。

 

 

バッグを核に広がるマインドマップ

106ページに、バッグに関する多角的な情報が詰め込まれている。章立てを紹介しておく。

 

・まえがき

・私物コレクション01  男の品格はバッグが語る

・戸賀敬城がリコメンド  男の品格バッグ新作編

・私物コレクション02  僕とエルメスの物語

・私物コレクション03  僕がなぜベルルッティに魅了されるのか?

・戸賀敬城がリコメンド 男の品格バッグ定番編

・私物コレクション04   ついつい買ってしまう!!「機内持ち込み鞄」が増え続けています 

・私物コレクション05  戸賀のバッグの中身 こっそり教えます

・「トガ本。」編集部厳選 まだある!! 男の品格バッグ

・あとがき

 

筆者が特に興味を持ったのは、「定番バッグ」と「機内持ち込み鞄」、そして「編集部厳選の品格バッグ」の章だ。紹介されているバッグを使っている自分を想像したり、このバッグはこんなシーンに、なんていう妄想を働かせたり、次の海外旅行に想いを馳せたり、そしてただただ眺めながら楽しんだり…。「僕とバッグの物語」というコラムも、読み物として面白かった。

 

 

そうだ、カバンを買いに行こう

あとがきに次のような文章がある。

 

この本で紹介したバッグの数々が、貴男という人間をアピールするうえで、大きな手助けとなってくれることを願っています。

『トガ本。The Bag』より引用

 

今、欲しいバッグはありますか? あるが少々お高い? 実際に持っている自分の姿を思い浮かべることができるなら、少々お高くても“買い”です。どんなことに対してであれ、どんな形であれ自分にスイッチを入れることができるなら、それで十分じゃないですか。

 

またまたバッグ愛をかき立てられてしまった。

 

 

【書籍紹介】

トガ本。 The Bag

著者:戸賀敬城
発行:学研プラス

多くのファッションメディアを牽引してきた戸賀敬城がプロデュースする、ラグジュアリーブランド読本。第1弾は、「バッグ」。定番品から新作まで、大人の男を格上げするバッグを独自の目線で紹介する。シーンに応じた使い方も提案。私物コレクションも披露。

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