本・書籍
2018/12/25 21:45

あなたはイカの上下を正しく理解していますか?――『ほろっと泣けるいきもの図鑑』

地球上には、約870万種類の生き物がいると言われている。もちろん、人間もそのなかの1種類だ。そんな膨大な数の生き物たちは、日々を必死に生きている。あ、僕はお昼ごろ起きて朝方寝たりとかしてるんですけどね……。でも必死に生きてますよ。

 

我々の身の回りにいる動物や植物も、それぞれ必死に生きている。しかし、生まれ持った生物学的特徴が、ちょっとだけその生き物を悲しくさせてしまっていることがある。

 

 

クマムシは実は短命だった

ほろっと泣けるいきもの図鑑』(今泉忠明・監修/学研プラス・刊)には、ちょっと泣ける習性を持つ生き物たちが列挙されている。

 

たとえば、地球上最強の生物として有名なクマムシ。マイナス270℃でも死ぬことがなく、空気や食べものがない状態でも休眠状態になることで生き延びることができる、まさに最強と呼ぶにふさわしい生き物だ。

 

しかし、そんなクマムシも悲しい性を背負っている。

 

ただし、ふだんはすんでいる水がよごれただけで死にます。また、寿命は長くても1年ほどしかありません。

(『ほろっと泣けるいきもの図鑑』より引用)

 

あっけない! 地球最強のはずのクマムシ、実はとてもデリケートだったのだ。しかも寿命は1年。思わず涙が頬を伝ってしまうことだろう。

 

 

イカの頭は足?

イカも悲しい事実を背負って生きているようだ。僕らが、イカの絵を描いたりするとき、たいてい足を下にして描くことだろう。つまり、あの三角形のひれがあるほうを「頭」と認識している。しかし、実は違うらしい。

 

イカの頭と思われがちな三角形のひれがついた部分は、実はからだです。つまり(生物学的には)、目がからだの上にくるように、あしを上にしてかくのが正解。

(『ほろっと泣けるいきもの図鑑』より引用)

 

イカは、常に上下逆さまに認識されていたのだ。なんとも不憫だ。ちなみに、タコも足が上に、頭が下になるのが正解だ。

 

ずっと上下逆さまに思われているイカ、そしてタコ。これからは上下正しく描くようにしよう。

 

 

生き物をもっと深く愛するために知っておきたい

人間でもそうだが、一見何の悩みもなく明るく毎日過ごしているように見える人でも、実は深い悩みがあったりするものだ。

 

本書を読んで、生き物が抱える悩みを知っておくと、身の回りの生き物たちへの認識がちょっと変わることだろう。「そうか、お前も苦労してるんだな……」。そう思うと、愛おしさが深まるはずだ。

 

【書籍紹介】

ほろっと泣けるいきもの図鑑

著者: 今泉忠明
発行:学研プラス

「母親と2週間しか一緒に過ごせない」アザラシや「卵泥棒と誤解されていた」恐竜オヴィラプトルなど、身近な動物から恐竜、植物まで、生き物78種の驚きの生態を紹介!さらに、イヌ・ネコにまつわる感動の実話も11話収録。動物博士の体当たり冒険記録も!
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