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2019/2/21 21:45

今の時代、2人に1人はガンになる…「まだ若いから」は関係ない! 自分のカラダ数値を知っていますか?

日本人の死因、1位をご存知ですか? 実は「がん」なんです。自分には関係ないと思っている方が多いかもしれませんが、今や2人に1人はがんにかかると言われており、確率でいったらインフルエンザや花粉症よりも高いんですよね。

 

「まだ若いから」とか「がん家系じゃないから」とかは関係ない! 早期発見すれば完治できる可能性もあるので、そのためにも定期的に自分のカラダ数値を把握しておくことが大切です。

 

最近、体重は測りましたか? 一年に一度、健康診断はしていますか? がん検診は受けましたか? 今回は『ちょっと心配なカラダの数値のことがすぐにわかる本 あなたの検査値大丈夫?』(和田高士・著/学研プラス・刊)より、ついつい忘れがちなカラダの数値についておさらいしておきたいと思います!

 

 

健康診断はしているけど…どこをどう見るのがいいの?

健康診断を1年に一度は受けているから問題ないと思っている方、過去の診断データもちゃんと保管していますか?

 

健康診断の検査結果は、毎年必ず保存しておきましょう。過去と現在の検査結果を比較することで、検査値の変化がわかり、健康管理に大変役立ちます。

(『ちょっと心配なカラダの数値のことがすぐにわかる本 あなたの検査値大丈夫?』より引用)

 

毎年の数値がわからないままだと去年よりも良いか悪いのかも把握できないため、しっかり保存しておくようにしたいですね。

 

心電図やがん検診などは「何のために測定しているか」ということがわかりますが、身体測定なんかは「大人なのになんで?」と思っている方もいるかもしれません。体重と身長を測定することでBMIを検査でき、腹囲測定からはメタボ診断も可能なので、実は大人にこそ必要な測定です。

 

何かと面倒な尿検査も、痛風の診断ができますし、眼科の検査でも「眼圧」「眼底」を調べれば緑内障の検査もできるんです。ご自身の健康のためには、「健康診断を受けて終わり!」ではなく、受けた後に振り返って数値がどう変化しているかを把握できるようにしてこそ価値があるものになるわけですね。

 

 

血圧の基準値ってどれくらい?

体重は「最近お肉がついてきたな〜」と自覚症状がありますが、血圧の変化はほとんど自覚症状がないため、ある日突然ナニカが起こってしまうこともあります。日々心配しながら生活するのは、精神衛生上良くないので「血圧が心配だな〜」という方は、家庭用の血圧計をいっそのこと買っちゃうのもあり!(気にしすぎも良くないですが、見えない数値を気にし続けているなら見えた方が安心です)

 

でも、この血圧の基準ってどれくらいがよいかあまり知られていませんよね。そこで、健康診断で使われている血圧の基準値をご紹介しておきます。

 

A 異常なし 基準範囲

 収縮期 129mmHg以下

 拡張期 84mmHg以下

B 軽度異常

 収縮期 130〜139mmHg

 拡張期 85〜89mmHg

C 要検査・要生活習慣改善

 収縮期 140〜159mmHg

 拡張期 90〜99mmHg

D 要精密検査・要治療

 収縮期 160mmHg

 拡張期 100mmHg

(『ちょっと心配なカラダの数値のことがすぐにわかる本 あなたの検査値大丈夫?』より引用)

 

「今の私はどれくらい?」というのがわからなければ、これまでの健康診断の結果を見てみましょう。また、健康ランドや公民館など公共施設で無料で計測できる血圧計があったりするので、そこで試しちゃうのもいいかもしれませんね!

 

高血圧状態が続いていると、動脈硬化が進行し血管に障害が起こりやすくなるため、脳梗塞や脳出血の危険性が高まります。日ごろから軽い運動や塩分を控えながら生活習慣を改善できるようにしたいですし、計測を続けてみて気になる方はかかりつけの病院で相談してみるといいでしょう。

 

 

人間ドックのオプション検査は何歳から受けたら良いの?

健康診断は毎年受けているけど、もっと詳しく調べておきたいという方もいると思います。そんな時に有難いのが「人間ドック」ですよね。気になる部分をオプションとして追加することもできるため、普段の健康診断だけでは見えにくかったカラダの数値を把握することも可能です。でも、高いし時間もかかるし、個人で受けるにはちょっとハードルが高いような気も……。

 

めったに受けられないからこそ、オプション検査を付ける際に気をつけておきたいことをご紹介しておきましょう。

 

オプション検査を選ぶ際には、考慮したい3つの危険因子があります。それは、①年齢・性別、②生活習慣、③家族歴です。

年齢を重ねるごとに、がんや生活習慣病のリスクは上がるので、40歳を過ぎたら常に意識することが大切です。

(『ちょっと心配なカラダの数値のことがすぐにわかる本 あなたの検査値大丈夫?』より引用)

 

時間とお金に余裕がないから……と後回しにしている方も多いかもしれませんが、がん検診(胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がん)なら、早期発見を促すために自治体が中心となり、低額で受診できることもあるんだとか。対象年齢や検診については各自治体に問い合わせてみましょう。

 

また最近では、血液をちょっと送るだけで簡単に検診できるキットが出てきたり、通常の健康診断の中でピロリ菌や女性特有のがん検診が実施できる施設も増え、以前よりも身近になりました。自分の健康は自分でしか守れませんから、年に一度くらい自分のカラダの数値を把握するようにして、健康維持をしましょう!

 

 

【書籍紹介】

ちょっと心配なカラダの数値のことがすぐにわかる本 あなたの検査値大丈夫?

著者: 和田高士
発行:学研プラス

カラダに関する数値、気になっているものありませんか? 本書では、そんな少し気になるカラダに関する数値のことをやさしく解説! 検査値を理解することで怖い病気を事前に防げます。また、2018年4月に改定された人間ドック協会の基準値も反映。

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