本・書籍
2019/5/8 21:45

34歳は、オバさんかお姉さんか? 私は早く「オバさん」と呼ばれたい

平成最後の誕生日を迎え、34歳になった私。34歳はオバさんなのでしょうか??

 

ガムシャラに頑張らなくても仕事も遊びも楽しめるようになってきた30代は、背伸びしなくても心地よく生きられるようになってきました。頑張って「お姉さん」や「大人女子」を維持しながら生きるよりも、「オバさん」として世間にも認めてもらった方が、等身大で生きられるのにな〜、なんて思うようになったのです。

 

オバさんと聞くと平成前半は「オバタリアン」なんてネガティブな印象でしたが、平成後半からは「大人女子」と呼ばれる人が増えてきました。このままじゃオバさんが絶滅しちゃう!?  誰かに飴をあげたり、バスツアーで観光したり、人生を楽しむオバさんになりたいのに〜!(笑)

 

この宙ぶらりんな34歳をどう生きていくのがいいのか、人生の先輩にお伺いを立てるため『私がオバさんになったよ』(ジェーン・スー・著/幻冬舎・刊)からお知恵を拝借することにしました。

 

 

ジェーン・スーさんと8名の著名人で綴る対談集

著者のジェーン・スーさんは、1973年の東京生まれの女性。現在は雑誌等でコラムを執筆しながら、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」という番組のパーソナリティを務めていらっしゃいます。名前から「海外の人?」と思われるかもしれませんが、日本人です。私もジェーン・スーさんのラジオ番組が大好きで聞いており、過去に発売された書籍の発売イベントにも行くほど信仰しています(笑)。

 

『私がオバさんになったよ』は、ジェーン・スーさんが過去に対談した方や、お話したいと思った、親交のある8名の方との対談集。特にテーマを設けていませんが、8名の方との対談を全て読み終わると、いろんな考え方があるけど私はココとココをつまみ食いしてみよ〜と、和洋折衷のビュッフェコーナーから好きなものをつまんで食べたような気持ちになれました。

 

『私がオバさんになったよ』と言われると、少しだけ心がざわつく人に届いてほしい。そのざわつきは、読後いくばくか解消されているはずだ。たったひとつの正解しかなかった親の世代とは異なる私たちが、これから先、楽しく暮らしていく手がかりがこの本には散りばめられているから。

(『私がオバさんになったよ 』より引用)

 

もしこのタイトルでざわついた方は、一度手にとっていただけると、どこから読んでも楽しめる内容になっているので、オジさんにも読んでいただきたい一冊です。

 

 

女子大学生が飲み会で使う「あいうえお」

8名の中にオジさん先輩が2名いらっしゃるのですが、そのうちのお一人、田中俊之さんとの対談をご紹介しましょう。

 

田中さんは「男性学」という男性が家庭を支えるべき! といった男性が男性であるがゆえに抱える悩みや葛藤を長年研究されています。その中でも、自殺者の七割が男性にあるということにも注目されていて、「おじさんは疲れていて当たり前」というような世の中をどうしていったら良いのかなどを本書でも語られています。また、最近の若い子たちについても語られていたので、その一節もご紹介します。

 

田中 この間、学生に聞いたら、飲み会の時に女子が使う「あいうえお」があるそうですよ。「あげな〜い、いらな〜い、うごけな〜い、えらべな〜い、おせな〜い」。「押せない」は酔っている時にエレベーターのボタンすら「押せない」という意味だそうです。弱った姿を見せることがモテる秘訣だと。

(『私がオバさんになったよ 』より引用)

 

ここだけ見ると、女子恐ろしい! と思ってしまうかもしれませんが、その背景に男性が男性らしくいなければいけないことがあったり、女性がわざと「できない」と見せないと盛り上がらないなど、色んな矛盾が見えてきます。これだけ多様性の時代と言われ、個人の生き方に注目されている時代になった今でも、「男性は女性より上」というような構図になっていることが面白いなと感じました。スーさんと田中さんがどのような対談をしていくかぜひ確かめてもらいたいです。

 

 

30代、40代、そして50代のあるあるとは?

また、「負け犬の遠吠え」という書籍で注目された、酒井順子さんとも対談をされています。その中で面白かった、30代、40代、そして50代のあるあるをご紹介します。

 

ジェーン 50代あるある教えてほしいです。30代あるあるはいっぱいあって。でも40代からみんなあんまり言わなくなる。なので私はあえて「六時になったら目が閉店」とか「目で見て食べられるのと胃が食べられるのは違う」とか「二軒目に行かなくなる」とか、そういうあるあるを口にしてますけど。あとびっくりしたのは「40代になると楽になるよ、楽しくなるよ」と言ってくれる先輩はたくさんいて、それは間違いではなかったけど、40代は30代より忙しくなるということは誰も言ってくれなかった。これは罠でした。

 

酒井 50代は、自分では40代とあまり変わらないと思っているのだけれど、周囲の見る目が違ってくる。「中年」と自称するのが面映くなり、やたらと健康ネタが好きになって……。

(『私がオバさんになったよ 』より引用)

 

他にもたくさんの素敵な言葉が散りばめられていて、率直に思ったのは、私はまだまだあまちゃんで、オバさんにはなれていないなということ。それに「オバさん」かどうかは、自分で決めるのではなくて、周りに決めてもらうのかな? なんて思いました。

 

40代の方とお話すると「まだまだ若いよ!」と言われますが、20代の方とお話すると知らないこともたくさんあって「私もオバさんになったなぁ」と思ってしまったりして。宙ぶらりんな年齢である34歳が、堂々と「私がオバさんになったよ」と言えるにはもう少し時間も経験値も足りなそう。

 

オバさんと呼ばれる心の準備は万端なので(笑)、「ねえ、オバさん」と周りからも言ってもらえる日が来るのを楽しみに、人生の先輩方の話に耳を傾けながら、令和時代を歩んでいきたいなと感じています。

 

 

【書籍紹介】

 

私がオバさんになったよ

著者:ジェーン・スー
発行:幻冬舎

人生、折り返してからの方が楽しいってよ。考えることをやめない。変わることをおそれない。間違えたときにふてくされない。ジェーン・スーと、わが道を歩く8人が語り尽くす「いま」。

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