本・書籍
料理
2019/12/26 21:45

2020年は「日帰り古墳」がブームな予感! 全国16万基もある古墳から関東でおすすめ3つの古墳をご紹介!

先日「埴輪づくり」を体験するため、埼玉県行田市に行ってきました。楽しく埴輪を作れたのですが、自転車をレンタルして市内をぐるぐるしていると、古墳が至るところにあって、それを巡っているだけでもロマンを感じていたのですが、「でもこの古墳って誰のなんなんだろう?」とお恥ずかしながら全然理解できませんでした(笑)。

 

そこで帰ってきてから手に取ったのが『都心から行ける日帰り古墳』(日帰り古墳推進委員会・編/ワニブックス・刊)。ここには関東1都6県にある個性豊かな102の古墳が紹介されていました。「え。こんなにあったの!?」「しかも東京にも古墳があるの!?」と驚きの連続でした。そこで2020年ブームな予感の「日帰り古墳」のおすすめスポットを3つご紹介させていただきます!

 

古墳大国・群馬の『太田天神山古墳』

関東の古墳エリアで外せないのが群馬県!

 

これだけたくさんの古墳が残されているというのは、早くから「保存」への体制を整えていたからなんだとか。また古くから放牧が盛んだったこの地では、馬の埴輪がたくさんいるんですって! エリアごとに5つくらいの古墳がまとまっているので、車を借りれば、一度に複数の古墳を楽しむことが可能。『都心から行ける日帰り古墳』には群馬県内だけでも30か所以上が紹介されていますが、その中でもおすすめなのが『太田天神山古墳』。

 

太田天神山古墳は全長210m、東日本最大規模の前方後円墳である。周溝も広く、墓域としてもかなり大きい。墳丘に登ると、とてもゆったりとして、大きさがよく体感できる。

(『都心から行ける日帰り古墳』より引用)

 

そもそも古墳は、その地域で大きな権力を持った人の「墓」。でもどんな人だったのかとか、埴輪にはどんな意味があるのかとか、どうして埋葬されたのかとか、わからないことがたくさんあるんだとか。この太田天神山古墳も、これだけ大きいんだからきっとすごい人だったんだろうという想像はできますが、実際に「誰」のお墓なのかは解明されていないんですって。なんだかそこにもロマンを感じてしまいますよね(笑)。

 

群馬県には、他にも埴輪がずらりと並ぶ『保渡田古墳群』や、もはや山では? と思ってしまうような『綿貫観音山古墳』など個性豊かな古墳が満載。それぞれのエリアの近くには、博物館や資料館が隣接しているので、合わせて楽しむのもおすすめです。

 

 

やっぱり埼玉だよなぁ〜♪ 『埼玉古墳群』

個人的にもおすすめなのが、電車で1時間半ほどで行けるのが埼玉県行田市の『埼玉古墳群』。ここには、後円墳8基、円墳1基があり大きさも様々。古墳好きな人には遊園地のような場所なんだとか。

 

さして広くない範囲に大型古墳がぎゅっと並んで築造されていて、前方後円墳はすべて西側のみ造出しがある。そして必ず二重の周溝があるという。なぜ? どうして? なんのために? と、「?」が非常に多いのだ。

「稲荷山、二子山、鉄砲山のそれぞれの古墳が、埼玉古墳群の中でも中核となる古墳で、それ以外の古墳は、中核の古墳が直径の親子関係とすれば、親族のような関係性があるかもしれません」

(『都心から行ける日帰り古墳』より引用)

 

私も実際に足を運んだ場所でもあるのですが、これでもか! というほどにゴロゴロと古墳があって興奮してしまいました。遊園地というのも過言ではないです!

 

またこの近くにある「行田市はにわの館」では、なんと600円〜1000円ではにわが作れちゃうんです。しかも、着払いにはなりますが、自宅までできた埴輪を配送してくれるので、作りに行くだけでも楽しめますよ!

 

埼玉県には、他にも無数の穴がある『吉見百穴』や、全国でも珍しい前方後方墳の『鷺山古墳』などこれまた巡りたい古墳がたくさん。急げば1日でめぐれてしまいますが、じっくりとロマンを感じるなら日帰りとは言わず2泊くらいしたい気持ちになっちゃいます。

 

 

思い立ったらすぐ行ける東京の『多摩川大古墳群』

東京都大田区の多摩川駅からすぐ、都心からのアクセスもよく古墳を楽しめるってご存知でしたか? 『多摩川古墳群』は1〜8基あり、『亀甲山古墳』と『蓬莱山古墳』があるので一度で10基の古墳を楽しめます。現在は地元の人に楽しまれている公園の中にしれっと存在していますが、しっかり古墳であることを確認できます。

 

また、近くには『多摩川台公園古墳展示室』という入場無料で楽しめる施設があるので、こちらと一緒のお楽しみいただくのがおすすめです。

 

多摩川台公園の入り口にある古墳展示室内には、ほぼ4世紀から7世紀にかけて造られた古墳という巨大な墓がレプリカで再現されている。現在の古墳の姿と比べるのも面白い。棺の中に眠る人物や横穴式石室などのレプリカ、説明パネルなど見応えがある。

(『都心から行ける日帰り古墳』より引用)

 

また東京タワーのふもとにも古墳があるんです! 『芝丸山古墳』といって、全長125mの東京では一番大きな古墳。森っぽく見えているエリアはみなさん想像ができると思うのですが、その中にひっそりと古墳が存在しているんです!

 

また寅さんで有名な葛飾柴又にも『柴又八幡古墳』があって、なんと寅さんの見た目にそっくりな帽子をかぶったはにわが発掘されているんだとか! これは私もみたことがあるのですが、「え〜後から作ったんじゃないの?」と思いたくなるほどそっくりです(笑)。

 

2020年ブームの予感がビンビンな古墳! 『都心から行ける日帰り古墳』を片手にお気に入り古墳をぜひ見つけてみてください。

 

 

【書籍紹介】

都心から行ける日帰り古墳

著者:日帰り古墳推進委員会
発行:ワニブックス

魅力たっぷり&個性豊か! 今見るべき関東1都6県の古墳と古墳群、計102基を一挙紹介。古墳のプロフェッショナルである7人の凄腕ナビゲーターとともに、古墳ライター・郡 麻江が実際にすべての古墳に赴き、見所を徹底解説。

楽天ブックスで詳しく見る
Amazonで詳しく見る