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自己啓発
2020/5/1 21:45

1か月を10万円でやりくりする3つの工夫——『月10万円でより豊かに暮らす ミニマリスト生活』

新型コロナウイルス感染拡大に伴う「特別定額給付金」。国民1人に一律10万円が給付されることになります。いろいろな使い道がありそうですが、せっかくなので、この10万円で1か月生活することにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

 

 

ひとり暮らしの月経費

1か月10万円生活にチャレンジする場合、まず都内で暮らす場合に重くのしかかるのが家賃です。都心のワンルームになると10万円の半額以上が家賃という場合もあるでしょう。それに光熱費と携帯電話代などの通信費が必要です。そこに食費や生活用品代も加わったらあっさり10万円をオーバーしてしまいそうです。

 

総務省の家計調査(2018年)によると単身者の家計支出は1か月平均16万2833円。10万円を6万円ほどオーバーしています。一番使うのは食費の4万26円。住居費は2万2645円と安いのは実家や持ち家の人もいるからでしょう。そして通信交通費の2万1537円、教養娯楽費の1万8865円が続きます。果たして10万円で生活できるでしょうか。

 

月10万円で暮らせるの?

1か月10万円と言われると、そんなことできるの? と思うかもしれませんが、1人10万円なので、夫婦2人暮らしなら20万円、さらに子ども2人が加わった家族4人構成なら40万円です。これならば生活は十分に可能なのではないでしょうか。

 

実際に月10万円で生活しているというミニマリストTakeruさん。YouTuberとして月に100万円稼いでいても、生活は奥様と2人で月20万円以内に抑えているそうです。Takeruさんが書かれた『月10万円でより豊かに暮らす ミニマリスト生活』(Takeru・著/クロスメディア・パブリッシング・刊)にはその心構えが記されています。

 

モノを買わない

Takeruさんはミニマリストとして、物をあまり持たない生活を実践されています。本の中には生活費をかけない工夫が紹介されています。10万円で生活するためにはまず、モノを必要最低限にすること、そしてできるだけ買わないことなのだとか。

 

僕たち人間は『今あるモノ』で十分生活できるはずなのに、どんどん新しいモノを求めてお金を使っているのです」(本文より)と言うように、確かに服や靴やバッグをたくさん持っているのに、新作が出ると欲しくなってしまいます。物欲に刺激されている部分があることに気づくだけで消費は多少抑えられるかもしれません。

 

固定費を削る

次は固定費、つまり毎月かかるお金を減らすことです。月々必ず支払わなくてはならない費用として、家賃や光熱費があります。家賃についてはモノが少なくなればひとまわり狭い部屋に引っ越し、家賃を下げることができると本には書かれていますが、まずは徹底的に荷物を減らすことから始める必要があります。

 

固定費には、動画配信や音楽配信などネットでのサブスクリプションサービスの費用も含まれます。気に入ったもの、頻繁に利用するものに絞るのもひとつの方法かもしれません。

 

変動費を削る

最後は食費や衣料費など額が一定ではない変動費を削るというもの。出かけない時は外食費や衣料費をあまりかけずに済みそうです。自宅にいる時間が多ければ交通費もかからなそうです。

 

特に、著者が強く主張しているのは交際費の削減です。人づき合いが増えると時間とお金もそこに必要になっていくためです。自分にとって必要な人は誰なのかをよく見極める目を持つことは、確かに必要かもしれません。

 

とはいえ誰もが「これだけは削れない」という自分なりのこだわりを持って暮らしているはず。趣味などの楽しみにかけるお金はがっちり死守しつつ、だらだら浪費している部分を探し、ひとつずつ削っていくことが、月10万円生活に近づくコツなのでしょう。

 

 

【書籍紹介】

月10万円でより豊かに暮らす ミニマリスト生活

著者:Takeru
発行:クロスメディア・パブリッシング

収入ゼロ、貯金ゼロになりかけて学んだこと。ミニマリズムは「健康」「お金」「仕事」「人間関係」「モノ」の悩みを解消する。

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