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2020/5/19 17:00

堀江貴文「おそらくトランプ政権は、スマホがなければ出現しなかった」

「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」

 

堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。

 

堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。

 

しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。

 

 

スマホは身体拡張のツールだと、すでに述べた。

 

これを言い換えるなら、インターネットとつながり、脳内のイメージを忠実に具現化して、行動力を最大化するツールということになる。かつては距離と通信の壁により分断されていた、つながるはずのなかった人々が、インターネットという巨大なネットワークで言語や国境を超えてつながり、リアルタイムで膨大な知を共有している。

 

いまさらだが、本当にすごい世界になった。

 

スマホを触るだけで全世界の情報をキャッチできるばかりか、こちらから発信することさえできる日常に、いまでも僕は少年のように興奮している。世界の情報とコネクトできるスマホが、現代の人々にもたらしたものとはいったい何だろうか。

 

僕は社会の「行動変容」が最大の特徴だと考えている。

 

行動変容という言葉は、使われる領域によって意味合いが少し変わるけれど、僕の場合は「社会の情勢の変化」という、大きなとらえ方をしている。

 

スマホは、テクノロジーの発達により機能が向上し、人々の身体拡張を加速させる一方で、社会に生きる人々の行動変容の原動力となっている。社会情勢の変化の具体的な例として、スマホが社会の対立構造をあおっているという一面がある。

 

あなたの思想はスマホで規定されていく

いま、社会では〝断絶″と言っていいほどの思想の分断が生まれている。例えばSNSの世界は極めてシンプルに、右翼思想と左翼思想に分断されている。どちらの思想もそのスタンスには曖昧な部分があるのだけれど、ほとんど可視化されず、また確たる社会への影響力も持ってはいない。そんな思想のあり方にもかかわらず、あなたは右と左どちらに属しているのだ? と利用者に態度を求めてくるのが、現在のインターネットだ。

 

小さな薄い箱にもかかわらず、スマホは利用する者の思想を規定し、行動を変えてしまうだけの強いパワーを持っているのである。

 

例えば、あなたが毎日Twitterの投稿を見ているとする。その際、れいわ新選組の山本太郎さんをフォローしているかどうかで、あなたの見えている景色は変わってくるはずだ。

 

山本さんの是非を、ここで問うつもりはない。ただ、彼の発信する情報を好んで受け入れているとすれば、あなたの思想はいつの間にか規定されていく。山本さん以外にも、環境活動家のグレタ・トゥーンベリをフォローしている人と、していない人とでは、普段の言葉も思考もかなり変わってくるだろう。

 

こうして世界中のSNSから発信される意見が、世界の大きな分断を助長していることは否定できない事実だ。

 

スマホから見える「景色」が、いつの間にか、自分の思想を変えていく――。あなたは常に、こうしたスマホのトラップに意識的でいてほしい。スマホを使う際のリテラシーとして、自分にこうした影響が出やすくなることは自覚しておかなければならない。

 

「思想の分断」から、新しい世界の秩序が生まれる

スマホとは、そこに見えている景色が実際よりも素晴らしく見えてしまうツールだ。そして、それを見ている自分自身も肯定されやすい。

 

それと同時に、自分とは思想が異なる人が見ている景色に対しては強い拒絶感を抱き、攻撃的な感情をぶつけやすくもなる。そうして生まれた対立が、今後、世界の人々の思想を分断させていくことは自然の成り行きだろう。

 

その結果として、スマホは近年のポピュリズムの台頭を加速させることになった。

 

簡単に言い換えれば、過半数の人々に「いいね!」をもらいやすい政治を、あえて選択しているということだ。おそらくトランプ政権は、スマホがなければ出現しなかったと僕は思う。アメリカ南部を中心にした貧困層は、トランプ大統領に大きな希望を抱いている。だが、西海岸を中心にした意識の高いエリート層に、彼の表面的な支持者は少ない。

 

両者の景色は、まったく違うものだ。トランプ大統領をTwitterでフォローしている7000万人以上の人々の分布図をもし見られたら、驚くほど地域によって偏っているはずだ。

 

そして同じように、僕、堀江貴文をフォローしている人とアンチの人たちとでも、見ている景色はまったく違うだろう。だが、このように分断化された世界について、僕は悲観していない。スマホによる無数の分断は、新しい多様性が生まれる兆候ではないかと思っている。

 

分断を、無理になくそうとしないでもいい。

 

それぞれに分断化された情報をもとに、精力的に活動している人たちが同時代にたくさんいる。その人たちが、それぞれのやり方で世界を変えていった先に、新しい秩序が生まれる。スマホの向こうには、そんな多様な世界が広がっているのだ。

 

スマホを使っているときには常に、いま見ている景色とは異なる「別の景色」があることを忘れない―。そんな成熟した知性を持ってほしい。

 

 

【書籍紹介】

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル

著者:堀江貴文
発行:学研プラス

「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。

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