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2020/11/2 21:00

アイデアを生み出すための3つのルールとは?−−『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』

仕事でも日常でも、いいアイデアが思いつかなくて困るということはよくあることだ。たとえば仕事の場合。何人もの大人が集まり、ああでもないこうでもないと議論を繰り返し、結局いい答えが見つからずにお開きになるということも珍しくない。

 

何かいいアイデアはないものか。そんなときにヒントになるのが『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』(柿内尚文・著/かんき出版・刊)だ。

 

著者は、数々のベストセラー書籍を世に送り出している編集者。そんな筆者が、物事の考え方について記しているのが本書だ。

 

どうしたらいいアイデアが浮かぶのか

筆者によれば、いいアイデアを思いつくための方程式が存在するとのこと。ただぼんやりと何かについて考えているのは、実は考えているのではなく「思っている」状態ということだ。

 

「思う」は頭に浮かんでくる、感じること。
「考える」は目的のために意識的に思考すること。

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』より引用

 

一所懸命考えたけれど答えが出ないということは往々にしてあるが、それはただ「思っている」だけ。実は考えてないのだ。では「考える」とはどういうことなのだろうか。本書では以下のように書かれている。

 

考える=「広げる」+「深める」

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』より引用

 

「広げる」とは可能性を考えていくこと。「深める」は本質的価値を考えていくこと。この2つについてしっかりと考えていくと、今までにない新しい価値観のアイデアが生まれてくるようだ。

 

アイデアを生み出すための3つのルール

著者は、アイデアを生み出すためには3つのルールがあるとしている。そのルールとは?

 

ルール1 ゴールを決める
ルール2 インプットして現状を整理する
ルール3 考える=「考えを広げる+考えを深める」

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』より引用

 

何か悩み事があるとする。その悩みを解決するためには、まず目的(ゴール)を明確にする必要がある。たとえば、ピーマンが嫌いな人がそのゴールを「ピーマンを食べられるようにする」のか、「ピーマンをできるだけ食べないようにする」のか。そのゴールが設定できれば、悩みの半分は解決できたようなものだ。

 

次に行うのは、インプット。問題解決に必要な情報を本やインターネットから収集する。ただそれだけではなく、それらから必要な情報を選択し整理すること。そのときあらゆる角度からの情報を集めるのがポイントだ。

 

たとえば好きな人とのデートプランを考えるとき。

 

このときに定番デート、サプライズデート、ダメデート、奇抜デートなど、デート情報をさまざまな角度からインプットしていくのです。

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』より引用

 

そして、インプットした情報を整理する。このとき重要なことは2つ。

 

・人間の心にある普遍性、本音を考えながら情報を整理する
・インプットした情報を疑う

『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』より抜粋

 

前者は、あらゆる人に共通する本音を考えるということ。面倒臭いことは嫌い、おもしろいものが好き、将来に不安を感じているなどなど、誰もが持っている感情を考える。後者は、書いてあることを疑ってみるということ。情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、「ほんとかな?」と一度疑ってかかってみる。そうすることで、逆の視点から見ることができるようになるのだ。

 

「考える」は時間をかけて身に付ける技術

なんとなく、いいアイデアを思いつくということは一種の才能ではないかと思うことがある。しかし本書を読むと、実はそこには一定のテクニックが存在しており、それを実践していくと、いつもとは違うアイデアが浮かぶのでは、という気がしてきた。

 

「考える」というのは、誰でもできること。ただ、集中力が続かなかったり、そもそも自分のなかに情報量が少なくて考えられなかったりということがある。

 

「考える」技術を身に付けるには、時間をかけて習慣化するのがいいとのこと。日頃から目に付いたキャッチコピーなどをメモしておいたり、思いついたことを書き留めておき、それを1日に1回や1週間に1回まとめる作業をしていくことで、「考える」ことが習慣化する。

 

なんとなく「思って」いるだけでは、おそらく何も新しいものは生まれてこない。日頃からアンテナを張り巡らし、それを具体的なアイデアにする訓練をすることで、何かアイデアを求められたときに、新しいものが浮かんでくるのだろう。

 

何の練習もしないで、いきなりバッターボックスに立ってホームランを打てと言われても、それは無理な話。それと同じように、日常的に「考える」ことをしているからこそ、いいアイデアが生まれるのだろう。

 

いいアイデアがほしいときは、いつでもやってくる。それに備えて、「考える技術」を身に付けておくのは、悪いことではないだろう。

 

【書籍紹介】

パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法

著者:柿内尚文
発行:かんき出版

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