本・書籍
2021/1/6 6:30

「ひとり温泉」はひとりカラオケと似ている? 初心者でも心おきなく温泉を楽しむ53の方法とは?

温泉、行きたいですよね。コロナ前はほぼ月1で銭湯に行ったり、岩盤浴に行ったり、温泉が湧き出るスーパー銭湯を楽しんでいたりしたのですが、2020年はほぼ行くことができませんでした。悔しい……! 2021年はコロナが終息することを祈りながら、1回でも多く温泉や銭湯に行けたらいいなぁ〜なんて思っております。

 

この溜まりに溜まった「温泉行きたい欲」を満たしてくれるのが、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(永井千晴・著/幻冬舎・刊)という温泉エッセイ。温泉オタク会社員である著者の永井千晴さんが、全国約500湯を巡った温泉を振り返りつつ、ひとりで温泉を楽しむ方法を紹介しています。

 

ひとり温泉旅行は、ひとりカラオケみたいなもの!?

本のタイトルにある「ひとり温泉」ですが、ちょっとハードルが高いなぁと感じる人もいるのではないでしょうか? 温泉に行く! と聞くと、ふら〜っとひとりで行くよりも、あらかじめ計画をみっちり立てて、友達と家族と恋人と行くようなイメージがありますよね。「ひとりでも楽しめるの?」と思ってしまうのですが、これがめっちゃ楽しくて、ヒトカラ(ひとりカラオケ)と似ている感覚なのだとか。

 

本題に入る前にお伝えしておきたいのが、「ひとり温泉旅行は、ヒトカラ(ひとりカラオケ)みたいなもの」だということ。ひとりで温泉旅行を計画して、ひとりきりで現地に向かい、湯船にじんわり体を沈める……。そこには、カラオケでよくある「上司の年代に合わせた曲」「友達と一緒に歌える曲」「全員で盛り上がれる曲」の忖度がありません。私はただここに来たくて、お金も時間もすべて自分で管理して計画して、やっと憧れの温泉に浸かれた……という、体中に満ち満ちる圧倒的な自己満足、高揚感、達成感があるものです。

(『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』より引用)

 

想像しただけで体がウズウズしてしまう(笑)。私もヒトカラが大好きで、ずっとTHE YELLOW MONKEYしか歌っていないのですが、それは誰かから文句言われたりしませんからね! う〜ん、ヒトカラにも行きたい(笑)。2020年は自分のために使う時間がほぼなかったなぁ〜なんて思い返しているので、自分のためのひとり温泉、ぜひとも体験してみたいものです。

 

とはいえ、どこへ行こう?

都内近郊に在住の人が「温泉行くならどこ?」と聞けば、熱海や箱根などメジャーな温泉地が思い浮かびますよね。でも日本国内には、約3000の温泉地と2万ほどの温泉施設があるのだとか。

 

え……そんなにいっぱいの中からなんて選べない! という時に役立つのがこちらのチャート。著者である永井千晴さんが、2019年の夏にTwitterで投稿し、現時点でも21万いいね! がついているほど話題になっているツイートです。

 

 

『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』の中には、巻末ふろくとして、「東京から1泊2日で行けるおすすめ温泉チャート」「大阪から1泊2日で行けるおすすめ温泉チャート」「全国版おすすめ温泉チャート」の3つも付いています。

 

私も「東京から1泊2日で行けるおすすめ温泉チャート」をやってみると「高湯温泉」という福島県の温泉地がヒットしました。聞いたことないな……。

 

高湯は「一切の鳴り物を禁ず」の、とても静かな山奥の温泉地。ほぼ旅館しかありません。硫黄のにおいが豊かな白濁の温泉は極上です。

(『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』より引用)

 

私自身、お恥ずかしながら福島に温泉があることすらも知らなかったのですが、色々調べてみると「じゃらん」の全国温泉地満足度ランキングでは、堂々1位を獲得。う〜ん! 気になるっっ!!

 

東京から福島は遠くに感じてしまうかもしれませんが、新幹線に乗れば1.5時間。熱海や箱根とほぼ同じくらいの感覚で行けると思うと、意外と近いですよね。またこの「高湯温泉」は、福島駅から送迎してくれる旅館もあるそうなので、事前に調べてお邪魔するようにしましょう(現在は、コロナの影響で営業時間が変更や休業があるのでご注意ください)。

 

今すぐは行けなくても、「ここ行きたいな〜」を探すことはできる!

これまでのように思い立って、温泉へ! なんてことができにくくなってしまいましたが、その分じ〜っくり温泉旅行の計画を立てることができるようになりました。例えば、車で行くなら〇〇温泉にしよう! とか、雪景色を楽しめる温泉に行くぞ! とか、ワーケーションできる温泉旅館をいくつか探すぞ! などなど、探すことまで自粛する必要はありませんよね。

 

『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』にはおすすめの温泉地も多数掲載されていますし、「ひとり温泉」が初めてという方でも「なるほど、こういうことに気をつけておけばいいのね」といったポイントがたくさん掲載されています。またどうやって旅程を考えるかなど基本的な疑問も細かく紹介されています。

 

1 行きたい温泉地をだいたい絞る

2 観光協会・旅館組合サイトで情報収集

3 クチコミサイトでネガティブチェック

4 おおよその旅程を決定

(『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』より引用)

 

温泉を探す方法も、旅行サイトだけで調べていましたが、観光協会や旅館組合のサイトをチェックするとは盲点でした。私も高湯温泉の観光協会の公式サイトを見てみましたが、もう目が癒されまくりでした……。コロナが明けたら絶対、行くぞっ!

 

これまでのようにグループでわいわいと行く温泉旅行が難しい状況ですが、ひとりで温泉を嗜むことにフォーカスを当ててみると、意外と近場でも「いい温泉」はたくさんあることに気づかされます。今すぐは難しいかもしれないけれど、こんな時だからこそたくさん情報を集めて、楽しみを積み重ねておくことならできるはず。

 

私も「いつか」のために『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』を暗記する勢いで! 日本の素敵な文化である温泉を楽しむ計画をじっくりと立てていきたいと思っています。あぁ〜1日もはやく、心おきなく温泉にのんびり浸かれる日常に戻って欲しいなぁ。

 

【書籍紹介】

女ひとり温泉をサイコーにする53の方法

著者:永井千晴
発行:幻冬舎

訪れた温泉は約500湯。ヒマさえあれば女ひとりで温泉を巡りまくっている「温泉オタク会社員」による温泉偏愛エッセイ!

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